世界の海は青く深く…アクアワールド大洗(後編)

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

旅行好きな私・加藤学が毎年春、必ず訪れる茨城県大洗町。

東に広がる太平洋のまさに波打ち際に日本最大規模を誇る水族館・アクアワールド大洗はあります。

前回は神奈川県箱根町の自宅からマイカーでの長旅を経て2日目にアクアワールドへ、大洗の海にすむ魚たちや大きなサメにマンボウ、グロテスクながらも神秘的な深海魚たちに出会い、巨大水槽で繰り広げられる楽しいアクアウオッチングなどをご紹介しました。

太平洋が広がるオーシャンライブ、イルカの大ジャンプが見られます!!

そしてアクアウオッチングが華やかに幕を閉じて間もなく、太平洋を目の前に望むオーシャンシアターでは、いよいよここアクアワールド大洗が誇る「イルカ・アシカオーシャンライブ」が幕を開けようとしています。

イルカやアシカたちが、豪快にユニークに繰り広げる一大エンターテインメント

でもまだ少し時間があるので、もっといろいろなエリアを見に行きましょう。

地球の東西南北からやってきた魚や生物たちと出会いに再び世界の海へ出発!!

色あざやかで華やかな南国の海

アクアウオッチングを楽しんだこの場所は「世界の海ゾーン(Seas of the World)と呼ばれるエリアで、同じフロアに「サメの海」や「マンボウ専用水槽」があります。

少し奥には沖縄インド洋のサンゴ礁

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

南国らしいカラフルな魚たちの中、ちょうどダイバーさんが清掃作業中でした

ここにもいました、話題の超人気者!!

チンアナゴは灰白色にまだら模様で、全長は約35cm。波にゆらゆらとゆれてます…

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

ニシキアナゴは白色と黄色のストライプで、全長は約40cm。

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

ともに西太平洋~インド洋の熱帯域に多く、日本では沖縄近海に生息しています。

水深約20m~80mの砂地に小さな集団となって入り、体の上部だけを出して、外敵が来ると一瞬で引っこみます

アクアワールドを彩るいろいろなサメたち

少し先の水槽にも大きなサメがいました。

左はトラフザメ。右からやってきたのはツマグロです。

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

トラフザメは、南太平洋やインド洋にすむ全長3.5mにもなるサメですが、性格はおとなしく、しかもどこかユニークな顔と体つきをしているのでダイバーの人気者ですよ!!

寒冷な北の海を再現したエリア

大きなヒトデやイソギンチャクたちの手前に、トクビレという高級魚が2匹います。さがしてみましょう

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

こちらはダンゴウオ。大きなフジツボに、数匹が付いているのがわかるでしょうか。

日本近海や温暖な南太平洋も再現

南国らしいデザインの水槽には、奇怪なナマコタツノオトシゴたちが…。

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

こちらはカクレクマノミ。映画「ファインディング・ニモ」で有名になりました。

北の海の生物たちがここでも歓迎!!

やがて「世界の海ゾーン2(Seas of the World 2)に到着しました。

こちらにも北の海を再現した大水槽があり、ゴマフアザラシがユーモラスに歓迎してくれました。

…顔が笑っているようにみえませんか?

Photo by Manabu Kato in April 7, 2015
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

こちらはシマゾイ。全長約30cmで、美味な高級魚として知られています。

お待たせしました、オーシャンライブのはじまり!!

そして時刻は11時30分、いよいよ「イルカ・アシカオーシャンライブ」が華やかに始まりました。

こちらは「オーシャンゾーン(Oceanfront)にあるオーシャンシアター

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

オープニングはイルカのジャンプ!!

イルカ君たち、リズムに合わせて踊ったり…

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

2匹そろって背泳ぎしたり…

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

プールに投げられたボールを拾ってきたり…。

Photo by Manabu Kato in April 5, 2016
Photo by Manabu Kato in April 5, 2016

やがて…アシカ君の登場です!!

カリフォルニアアシカ君ボールで遊んだり…

Photo by Manabu Kato in April 11, 2018

踊ったり…

Photo by Manabu Kato in April 11, 2018

イルカのようにジャンプしたり…

Photo by Manabu Kato in April 11, 2018

観客席にここまで近づいたり…。

Photo by Manabu Kato in April 7, 2015

トレーナーのお姉さんとは大の仲良し、海を見ながらお話し中!?

Photo by Manabu Kato in April 5, 2017
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

とうとうお姉さんとハグしちゃった~!!

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

少し頭を冷やしなさい!!

Photo by Manabu Kato in April 11, 2018
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

突然、お客さんに投げキーッス💛💛💛

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

みんな~、愛してるよーッ💛💛💛

さらに…イルカ君ともキーッス💛💛💛

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019
Photo by Manabu Kato in April 5, 2017

ついにはイルカ君に乗ってプールを一周アクアワールドのPRもしっかりと!!

そして…再びイルカ君たちの登場!!

高さ5mの大ジャンプ!!

Photo by Manabu Kato in April 5, 2017
Photo by Manabu Kato in April 5, 2016

水しぶきのプレゼント…前の方の席はかかりますよ!!

すぐ目の前でも大ジャーーンプ!!

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

水しぶきもハンパではありません!! ちなみにここアクアワールド大洗には、いちばん大きなオキゴンドウ泳ぎの上手なバンドウイルカスリムなカマイルカの3種類がいます

豪快に華やかにフィナーレ、またね~!!

イルカ君たちが次々と繰り広げるパフォーマンスの数々

Photo by Manabu Kato in April 7, 2015
Photo by Manabu Kato in April 5, 2016

上演時間約25分、アクアワールド大洗が誇るオーシャンライブでした!!

アクアワールドにはサメがいっぱい!!

こちらは「ミュージアムゾーン(Museum Zone)

さまざまな魚や生物について、標本や映像にタッチパネル、音声ガイダンスなどで調べることができます。

中でもホホジロザメの剥製標本は迫力満点!!

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

ごらんのようにサメの卵が展示されています。

姿も形も多種多様、それぞれ外敵に襲われないための工夫がされているとか…。

ボランティアスタッフの方もみえるので、気軽に話しかけてみましょう。

手を掃除する小魚に癒されよう!!

いよいよ子どもたち向けの「キッズランド(Kids Land)にやってきました。

こちらはその名も「ガラ・ルファクニリック」

西アジア地方にすむ小魚、ガラ・ルファに手を突っついてもらいませんか?

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

ほら!! 集まってくる、集まってくる…

皮膚の古い「角質」を食べてくれること、刺激で神経が活発になることで、美容と健康に効果がありますよ!!

スタッフさんから魚のお話を聞きましょう

こちらは大人も子どもも参加できる「なるほど魚っちんぐ」

スタッフの方がいろいろな魚のお話しをしてくれますよ~。

1日5回開催されており、この時のテーマはマンボウでした。

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

マンボウのぬいぐるみちゃんも登場しました

淡水魚に水生昆虫たちもいますよ!!

アクアワールド大洗は海だけではありません。

こちらは「森と川ゾーン(Rivers and Streams)、茨城県の川が上流~中流~下流と再現されており、ここにすむさまざまな魚や生物たちに出会えるでしょう。

川魚の代表格・ニジマス。アメリカから輸入され日本各地に広まっています。

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019
Photo by Manabu Kato in April 11, 2018

こちらは森と川ゾーンの先にある「出会いのデッキ(Rendezvous Deck)にいるゲンゴロウ

かつては多く生息していましたが、今では数少なくなっている貴重な水生昆虫です。

ラストはペンギンたちに見送られて…

日本最大級の水族館・アクアワールド大洗での時間も終わりに近づいてきました。

最後は「オーシャンゾーン(Oceanfront)にいる、フンボルトペンギンです。

Photo by Manabu Kato in April 7, 2015
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

見学時間約2時間30分。美しく楽しかった!!

アクアワールドは大洗町のエネルギー!!

私・加藤学がここアクアワールド大洗を初めて訪れたのは、2005(平成17)年2月のことでした。

以後、約330kmも離れた神奈川県箱根町からほぼ毎年のように足を運び、今回で実に14回目を数えます。

これまで15年の間には、2011(平成23)年3月11日に発生した、あの東日本大震災がありました。

大洗町も多大な被害を受け、ここアクアワールドにも津波が襲来しましたが、当時来館していた人々はスタッフの誘導とともにいち早く避難し、全員無事だったとのこと。

その後再開したアクアワールドは、文字通り大洗町の復興をリードする存在となりました。

そして2015(平成27)年5月には、リニューアルオープン以来の入場者数が1,500万人に到達しています。

アクアワールド大洗外観
Photo by Manabu Kato in April 9, 2019

サメの飼育と研究に力を入れているアクアワールド大洗。

そういえば当館のシンボルマークはサメでした。

前編にも紹介しましたが、このマークには3つの輪が描かれていて、それぞれにイメージがあるのです。

●大洗・茨城・世界 ●黒潮・潮目・親潮 ●過去・現在・未来

はるかに広がる太平洋。ここ茨城県大洗の沖合海域は、北から流れる親潮(千島海流)と、南から流れる黒潮(日本海流)が交差する「潮目(しおめ)」と呼ばれており、多くの生物が育まれます。

しかし命を育て恵みを与えてくれる海も、過去には災いをもたらしました。

しかし私たちは過去の教訓を現在に生かしています。

そして私たちの前に広がるのは、遠い世界と未来へつづく太平洋

アクアワールド大洗には、広く青く深い世界の海が待っています!!

アクアワールド大洗への交通機関と施設概要

アクアワールド大洗グーグルマップ

アクアワールド大洗への交通アクセス

【電車・バスでのアクセス】
●東京都方面からは、上野駅でJR常磐線特急に乗車し、約65分の「水戸駅」下車。鹿島臨海鉄道・大洗鹿島線に乗りかえ、約15分の「大洗駅」で下車。ここから循環バス「海遊号」の「アクアワールド大洗ルート」に乗車し、約15分で到着します。(大人100円・小人50円)
●福島県方面からは、いわき駅でJR常磐線特急に乗車し、約60分の「勝田駅」下車。ひたちなか海浜鉄道・湊線に乗りかえ、約15分の「那珂湊駅」で下車。ここから茨城交通バスの「茨大前営業所行き」に乗車し、約7分で到着します。(大人170円・小人90円)

 

【マイカーでのアクセス】
●北関東自動車道~東水戸道路の「水戸大洗I.C」から、国道51号線~県道2号線~173号線を経由して約15分。
●東関東自動車道の「潮来I.C」から、県道101号線~国道51号線~県道2号線~173号線を経由して約60分。
●常磐自動車道の「日立南太田I.C」から、国道6号線~293号線~245号線で那珂川(湊大橋)を渡り大洗町内へ。さらに国道51号線~県道2号線~173号線を経由して約45分~60分。
※ちなみに私は、神奈川県箱根町から休憩・食事時間等を含めて約12時間を要しました。

 

【駐車場】
●無料・750台可能な広い専用駐車場があります。(開場は8時00分)
●南側に隣接する、約1,000台可能な県営駐車場も利用できます。(24時間開放・通常は無料・ただし夏期は有料800円)

アクアワールド大洗・概要

●営業時間 9時00分~17時00分(入場は16時00分まで・季節により延長の場合あり)、
●年中無休(ただし例年6月と12に、施設設備点検による臨時休館の場合あり・要確認)
●入場料 2019年9月30日まで
大人1,850円、小・中学生930円、幼児(3歳以上)310円、2歳以下無料、
●入場料 2019年10月1日から、以下のように変更されます。
大人2,000円、小・中学生900円、幼児(3歳以上)300円、3歳未満無料、
以上の他、20名以上団体割引、学校団体割引、障がい者割引、年間パスポートなどがあります。

開催イベント・概要

●アクアウオッチングは、出会いの大水槽にて開催。
●イルカ・アシカオーシャンライブは、オーシャンシアターにて開催。
●なるほど魚っちんぐは、キッズランドにて開催。どのイベントも通常は1日3回~5回の開催ですが、季節によって異なりますので要確認。
●その他、季節限定イベントや館内見学ツアー、さらにはサメにマンボウ、ゴマフアザラシ、カリフォルニアアシカなどのお食事タイムも開催されます。

館内レストラン、カフェ、ミュージアムショップ

【フードコート】(出入口近く・無料ゾーン)
太平洋を一望する屋内に12店舗が並び、茨城の食材を生かしたそれぞれの味が楽しめます。
●営業時間 9時00分~17時00分(夏期は延長、冬期は短縮の場合あり)

 

【コーヒーショップ・マーメイドギャレー】(ミュージアムゾーン)
マーメイドは「人魚」、ギャレーは「船の中の厨房」という意味。
各種ドリンクに、茨城県産のお米と豚肉を使用したオリジナルカレーライス、サメ肉を使用した珍しい「シャークナゲット」が人気です。
●営業時間 9時00分~17時00分 (夏期は延長、冬期は短縮の場合あり)

Photo by Manabu Kato in April 9, 2019
 

【スーベニアショップ・モラモラ】(出入口近く・無料ゾーン)
「モラモラ」とはマンボウの学名。
当館のマスコットキャラクター「ブルル・ピルル」など多彩なぬいぐるみやグッズ、お菓子や茨城名産品を取り揃えてあります。
帰りにショッピングをお楽しみください。
●営業時間 9時00分~17時00分 (夏期は延長、冬期は短縮の場合あり)

 

【ミュージアムショップ・ガレオス】(ミュージアムゾーン)
「ガレオス」とはギリシャ語でサメの意味。
「モラモラ」では取り扱っていない商品を、多数販売しています。
●営業時間 9時00分~17時00分 (夏期は延長、冬期は短縮の場合あり)
●電話…029-267-5151
●詳細は「アクアワールド大洗・公式サイト」をご覧ください。
http://www.aquaworld-oarai.com/

マンボウちゃんと、メンダコのしんかいさん

Photo by Manabu Kato in July 14, 2019

また、アクアワールドに行こうね💛💛💛