京都の人気観光地の一つである嵐山。
京都市内から少し外れたところにあるにも関わらず、連日多くの観光客でごった返しています。
そんな嵐山で気になるのはやはり人混みの多さではないでしょうか?
この記事では、混雑を避けて嵐山観光を満喫したい!という方におすすめの穴時間と穴場をご紹介します!
美しい景色に囲まれながら人気観光地でゆったり観光、なんて夢のプランが実現できちゃいますよ♪
Contents
嵐山って結局何がすごいの?

そもそも「嵐山の魅力は?」と聞かれたとき、少し考えてしまう人も多いのではないでしょうか?
「名前は聞いたことあるけど、何となくこれというイメージがはっきりないような…」
ズバリ言うと、嵐山の魅力とは「美しい自然の景観と歴史的建造物の融合」です!
平安時代にはすでに貴族たちの間で別荘地として人気だった嵐山は、その当時からの歴史的建造物が立ち並ぶだけでなく、日本さくら名所100選と日本紅葉名所100選にも選ばれています。
桜と紅葉の両方の名所であるなんてめったにないですよね!
また、京都市内の観光地と違って、雄大な自然に囲まれる歴史的建造物を楽しめるというのは、嵐山最大の特徴といえます。ここでしかできない観光を楽しみましょう♪
穴時間で混雑回避!定番スポット3選

京都の中でも超人気観光地である嵐山は、かなりの混雑にみまわれます。
色んな観光サイトの口コミでも、残念ながら人混みに疲れて嵐山を楽しめなかったという声がたくさんありました。
そんな嵐山で人混みを回避できる「穴時間」、それはズバリ早朝です!
穴時間にこそ楽しんでほしい定番スポットを3つご紹介します♪
渡月橋

嵐山といえばまず「渡月橋」の風景を思い出す人も多いのではないでしょうか?
桂川にかかる全長155メートルのこの橋は、ポスターや映画(名探偵コナン『から紅の恋歌』にも嵐山が出てきます!)によく使われている、嵐山ならではの景観を作り出しています。
春の桜、夏の深緑、秋の紅葉、冬の白雪と四季折々の景観で楽しめる上、橋から桂川沿いに広がる嵐山の景色も美しいです。
竹林

渡月橋と並んで有名なのがこの竹林。
約200メートルの距離に数万本もの竹が生い茂っており、その間を細い小径がいくつもはしっています。
太陽の光が竹によって遮られた、ほんのり暗い竹の道は、まるで異世界にトリップしたような錯覚に陥りますよ♪
天龍寺

1339年に創建された「天龍寺」は、足利尊氏ゆかりのお寺と言われています。1994年には世界文化遺産にも登録されており、有名なのはその庭園と「雲龍図」。
庭園は亀山と嵐山を借景に、池に大きく山々が映り込む様が圧巻です。
雲龍図は、外国人向けのお土産などでよくモチーフになっているのを見かけたことはありませんか?墨で描かれた、迫力満点の八方睨みの龍は必見ですよ!
穴時間を狙うならできれば朝の7時ぐらいには各線の嵐山駅に着いておくとベターです。
そこから渡月橋や竹林を観光してから天龍寺のオープン時間に入館し、その後に穴場スポットを回れば人混みも回避できる上に、特に竹林や渡月橋は誰も人がいない状態で写真が撮れるので、写真の美しさも倍増です!
穴場でわびさびを感じる おすすめスポット4選

「穴時間」とくればお次は「穴場」のご紹介です!
嵐山は天龍寺や野宮神社などが有名ですが、ご想像の通り人混みもすさまじいです。
せっかく自然豊かな嵐山に訪れたのなら、ゆったりと観光を楽しみたいですよね?
ここでは、人も少なくてしかも美しさやユニークさのあるスポットをご紹介します!
地蔵院

「竹の寺」としても知られるこちらのお寺は、その異名通り空が見えないほどに竹で覆われた境内と、枯山水の庭園がしみじみと美しいです。
喧騒から外れた境内で、風にそよそよと揺られる竹の葉音に耳を澄ませると、心がリセットされて落ち着くので、私は疲れた時によくこのお寺に行きますよ。
ちなみに、あの一休さんが6歳ごろまでこのお寺で修行していたそうですよ!
滝口寺

「滝口寺」は、見た目はまるで昔の田舎のお家のようですが、こちらも由緒ある立派なお寺です。
このお寺は、かの平家物語に描かれた、ある武士と平清盛の娘の女官の、身分違いの悲しい恋の舞台になりました。
こちらの見所は何といっても苔です!
まるで屋久島の森のように、地面をびっしりと埋め尽くす鮮やかな緑色の苔のじゅうたんは、不思議とみるものを夢中にさせます。
飾り気のないその姿は、同じく飾り気のないお寺そのものとあいまって「本当の京都」を味わうことができます。
叶わぬ恋に涙を流した二人に思いを馳せて、苔むす古いお寺をゆっくり歩いてみてください。
愛宕念仏寺

「愛宕念仏寺」は、ユニークさが際立つお寺です。
昔から火伏せの神様として有名なお寺ですが、参拝者によって掘られた1200体の石仏が見ものです!
1200体もあるにもかかわらず、何と一体一体すべて表情が違うというのがすごいですね。
見ているだけでほっこりするような温かい笑顔のものもあれば、何とも言えない渋~い顔をしているものもあったり…
この石仏たちがズラリと並んでいる様を見ているだけでも圧巻なので、こちらではぜひとも写真を撮って楽しみましょう!
私は、いつも気になった石仏の横で、その顔のまねをして写真を撮っています(笑)
御髪神社

「御髪神社」はなんと日本で唯一の髪の毛にまつわる神社です!
昭和31年に理美容関係者らによって建立された、比較的新しい神社で、髪の毛を献納する「献髪」という珍しいものがあります。
この神社は髪の毛だけでなく、頭に関してもご利益があるそうですよ♪
玉垣には、有名なシャンプーを出している化粧品会社の名前はもちろん、育毛剤で有名なあの会社の名前まで…
私はいつも、飾られている絵馬を覗きに行ってしまいます…
嵐山「ならでは」のおすすめイベント

ここでご紹介するイベントは夜に開催されるものなので、どちらかというと朝早くに嵐山を観光するために前日の夜から嵐山に来ているという方におすすめです。
しかし、もちろんこのイベントのためだけに夜に嵐山に行くのもいいですよ!
それぐらい見る価値のあるイベントです。
鵜飼い

鵜飼いは、鵜匠が飼いならした鵜で鮎などの川魚をとる伝統的な漁法で、その歴史は古く「古事記」にも記載があるほどです。
魚を傷つけず鮮度を保てる漁法なのですが、効率的ではないという理由で規模が縮小されています。
しかし、実はこの貴重な伝統漁を嵐山で見ることができるんです!
例年7月から9月下旬にかけて行われているので、その時期に嵐山に行くのであればぜひチェックしてください。
嵐山花灯路

渡月橋や竹林をライトアップする「花灯路」。
特に渡月橋のライトアップでは背景の山々までカラフルにライトアップされていて、圧巻です!
竹林のライトアップでは、柔らかな金色で照らされた竹林の中を歩くことができるので、昼間の異世界感とはまた違った表情を楽しむことができます。
例年12月の上旬から中旬にかけて10日間ほど開催されています。普段とは違う嵐山の景色を楽しんでくださいね♪
朝から歩いたご褒美に♪絶品ランチ3選

朝早くから観光で動き回っていれば、お腹も早々に空いてしまいますよね?
でもむしろ早めにお腹を空かせて開店直後のお店に行くのがおすすめなんです!
なぜなら…開店直後の「穴時間」は人も少なくて行列に並ばなくて済むから。早起きは三文の徳、とはまさにこのことです♪
今回は、穴時間以外は行列必至の名店を3軒ご紹介します!
イクスカフェ
eX cafeは日本家屋をリノベーションした和カフェで、日本庭園を眺めながら食事が楽しめると人気のお店です。
高級料亭のような空間でわびさびを感じられる日本庭園を眺める…という、「京都らしさ」をぎゅっと詰め込んだようなカフェです♪
「黒まる」という、真っ黒なスポンジで真っ白なクリームを巻いたロールケーキが人気ですが、ランチで楽しんでもらいたいのは「茶そばカルボナーラ」。
文字通り茶そばを使ったカルボナーラで、茶そばの香りにクリームのまろやかさとパンチェッタの塩加減が絡んだ絶品です!
薬味に柴漬け、塩昆布、粉チーズがついてくるという、珍しい逸品なので、それぞれの味わいの違いも楽しんでください♪
ぎゃあてい
みなさん、「おばんざい」って聞いたことありませんか?
京都の家庭料理のお惣菜のことなのですが、ぎゃあていではそのおばんざいをバイキング形式で楽しめます。
ヘルシーな京野菜料理や生麩、がっつりとした唐揚げやカレー、デザートに抹茶プリンや季節のスイーツもずらりと並んで、どれから食べようか迷ってしまうほど!
京野菜を使っているのも嬉しいですね♪
おばんざい屋さんと聞くと、常連さんばかりでこぢんまりとしたお店を想像して、「入りづらいな…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ここは何の気兼ねもなく入れておすすめです♪
湯豆腐 嵯峨野(さがの)
数寄屋造りの純日本家屋で、京都らしく湯豆腐を楽しめるのが嵯峨野(さがの)。
豆腐は知る人ぞ知る名店「森嘉」の豆腐を使用しています。豆の味をしっかり感じられる、とろけるようになめらかな喉越しの湯豆腐に、旅の疲れもゆっくりほっこり癒されます♪
伝統的な嵯峨豆腐を味わえる名店とあって、やはり夜のメニューはそれなりにしますが、ランチだと比較的リーズナブルに楽しめるのでおすすめですよ!
アクセス、周辺情報
- JR各線より、京都駅から嵯峨野線に乗り換えて嵯峨嵐山駅下車。
- 阪急各線より、桂駅で嵐山線に乗り換えて嵐山駅下車。
JR京都駅から市バスで行く方法もありますが、片道1時間ほどかかりますので電車で行くのがお勧めです。
近くには、野生のニホンザルを観察できて市内も一望できる「嵐山モンキーパークいわたやま」や、優美な庭園を鑑賞できる「大河内山荘庭園」などもあります。
京友禅による装飾が圧巻の「キモノ・フォレスト」は写真映えも間違いなしです!
寺社仏閣巡り以外も楽しみたいという方にもお勧めですよ♪
料金

嵐山への入山には特に料金はかかりませんが、お寺や神社ごとによって拝観料が異なりますので、事前に確認してください。
まとめ

歴史ある景勝地である嵐山。
自然と歴史が織りなす美しい景色を、穴時間と穴場を活用すれば、混雑を回避して静かに観光できるだけでなくランチの名店だって並ばずに入れちゃいます♪
人がいない時間や場所だからこそ見える景色は、ガイドブックにも載っていないあなただけの思い出になります。
人気観光地で、ゆったり自分だけの思い出をつくりにいきましょう♪

旅行大好きアラサー女性。拠点は関西。お気に入りの旅先は国内なら新潟と高知、海外ならモロッコとスペイン。のんびりリラックス旅、観光重視アクティブ旅、なんでもござれ。色んな人がワクワクした気持ちになってくれたらいいなと思っています。