水に癒されるパワースポット、秩父神社の魅力に迫る

Photo by wata0712 in 2 21, 2019

埼玉県秩父市といえば関東一のパワースポットといわれる三峯神社が有名ですが、実は三峯神社に長瀞にある宝登山神社、そして秩父市街地にある秩父神社も合わせた「秩父三社」全体もパワースポットなのです。

この中でも「秩父神社」は、交通アクセスの便利な秩父の市街地にあるにもかかわらず、静寂で心を落ち着けることができるスポットです。また毎年12月に開催される秩父夜祭も実は秩父神社の祭事なのです。

この記事では秩父神社の歴史やご利益をはじめ、アクセス、周辺の見どころやグルメなどについてご紹介します。

秩父神社の歴史〜2100年以上も秩父の地を守る総鎮守

秩父神社は、「知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)」が、「八意志兼命(やごころおもいかねのみこと)」をまつったことに始まって以来、秩父の地を守る総鎮守として、2100年以上秩父の地を守り続ける大変歴史の深い神社なのです。

また、毎年12月2日・3日に行われる「秩父夜祭り」が秩父神社の例大祭であることでも知られています。

また、秩父の市内から眺めることができる「武甲山」を遙拝する役割を持っているともいわれており、秩父神社の境内には武甲山の伏流水も湧き出ています。

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また、秩父地方は荒川の源流にあることから、江戸の重要な水源の地とされていたため、1592年に徳川家康が現在の社殿の建立を命じたといわれています。

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この社殿は、これまで何度か修復は行われてはいるものの、権現造(ごんげんづくり)と言われる建築様式や鮮やかな色の彫刻が施された豪華な作りが特徴的で、その荘厳な姿を今に伝えるとともに本殿を囲む森とともに街中にありながらパワースポットの雰囲気を醸し出しています。

秩父神社へのアクセス〜東京から気軽にアプローチ

秩父神社は秩父市の中心部にあり、西武秩父線や秩父鉄道といった電車でのアクセスが非常に便利です。

西武鉄道を利用する

西武秩父駅からは秩父鉄道「御花畑駅」を過ぎて、「番場筋」という古い商家や洋館建築も残るどこか懐かしい秩父神社の門前町ともいえる商店街を歩き、約10分で秩父神社に到着します。

また2019年3月から池袋と秩父を結ぶ特急電車に新型車両(Laview:ラビュー)が導入され、池袋から1時間半足らずで秩父神社までにアプローチすることができます。

写真提供:西武鉄道

池袋から秩父までの特急電車は約1時間に1本あり、休日にふと思い立っても日帰りで気軽に秩父神社を参拝することもできます。

秩父鉄道を利用する

秩父鉄道で秩父神社にアプローチすることもできます。

この秩父鉄道には新幹線停車駅でもある熊谷から三峯神社の玄関口である「三峰口駅」まで主な土日祝日に、1日1往復SL列車「パレオエキスプレス」が走っており、秩父神社、まで近い「秩父駅」にも停車します。

写真提供:秩父鉄道

西武鉄道よりアプローチに時間はかかりますが、懐かしさのあるSL列車に揺られ、長瀞の渓谷や田園風景を楽しみながら、秩父神社を目指すというのも楽しい旅の思い出になるでしょう。

自家用車を利用する

自家用車でも関越自動車道「花園I.C」などを利用して秩父神社に比較的簡単にアプローチすることができます。

ただし秩父神社の駐車場は収容台数が少なく、参拝客が多い時や秩父神社でイベントや結婚式などが行われている時はなかなか駐車することが難しいかもしれません。

ただし秩父神社の周辺にはコインパーキングを含め駐車場が複数あるので安心してください。

秩父神社の見どころ〜本殿にある魅力的な彫刻に注目

秩父神社は徳川家康ゆかりの本殿もさることながら、その壁面にある彫刻に注目すべきという声が多いです。

まず「秩父神社」の彫刻は本殿の4面に配された虎の彫刻は江戸時代の初期に活躍していた「左甚五郎(ひだりじんごろう)」の作とされており、徳川家康の威厳や、秩父神社の祭神を守る神の使者ともいわれています。

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このほかにもユーモラスな3匹の猿の彫刻や、秩父神社にゆかりのあるフクロウの彫刻など、本殿を一周しつつ見ることができます。

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秩父神社のご利益と、おみくじ、お守り、御朱印

秩父神社のご利益(ご神徳)は学業成就・合格祈願をはじめ開運、家内安全、子孫繁栄など多岐に渡ります。また最近は恋愛成就のパワースポットとしても有名です。

また、お守りや絵馬、おみくじ、御朱印などは本殿右側の神札所でいただけます。

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お守りの中には、かつて秩父の繁栄の礎となった繭を利用した「黄金守」もありちょっとしたお土産にいいかもしれません。

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また秩父神社のおみくじといえば「水みくじ」。

一見何も書いていないおみくじを武甲山の伏流水が流れる川の水につけると、ご神託が浮かびだしてくるというちょっと不思議なおみくじです。

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また秩父神社の御朱印はこちらです。秩父にゆかりのある秩父宮家の名前も押印されています。

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一度は見てみたい秩父夜祭

秩父神社の例大祭である「秩父夜祭」は、約350年もの歴史をもつ伝統的なお祭りです。また日本三大曳山祭りのひとつであり、ユネスコ無形文化遺産にも指定されています。

秩父夜祭が行われる12/2と12/3には、人口約6万人の秩父に何十万人もの見物客が訪れ大きな賑わいを見せます。

写真提供:秩父観光協会

実際の秩父夜祭は年1回しか見ることができませんが、秩父神社のすぐそばにある「秩父まつり会館」では年間を通して、音と光の映像技術を使った演出によって秩父夜祭を再現しており、 実際の屋台・笠鉾・幕・彫刻など資料とともに間近で秩父祭りの雰囲気を味わうことができます。

秩父神社周辺の町歩きも楽しい

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秩父神社の周辺には古い街並みが残っています。

たとえば門前の番場町商店街には重要文化財にも指定されている食堂や商店などレトロな街並みがいまもそのまま残っており、まるでその時代にタイムスリップしたように感じるほどです。

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また武甲山の伏流水など美味しい水が豊富な秩父では酒造りも盛んで、

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歴史ある蔵元では実際に造り酒屋の内部や酒造りの道具などを見学することもできます。

秩父神社を参拝したあとはこのような街歩きも楽しいかもしれません。

まとめ

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秩父地方の総鎮守で2000年以上の長い歴史があるとされる秩父神社。

秩父夜祭ではその熱気に圧倒されますが、普段はうっそうと茂った森に佇む市街地にあるとは思えない静けさでパワーを感じられるスポットです。

東京からのアクセスも良く日帰りでも気軽に行けるので、ぜひ実際に秩父神社に訪れてそのパワーを肌で感じとってみてください。