昨年夏にトリップアドバイザーであるランキングが発表されました。
その名も「夏のフォトジェニック観光スポット」ランキング。
2017年の夏に、旅行者が写真を投稿せずにいられなかった国内の観光スポットを、「日本人旅行者編」と「外国人旅行者編」でそれぞれランキングしたものです。
外国人旅行者編では洞爺湖やラーメン博物館、南禅寺など名だたる観光地がランクインしているのですが、日本人旅行者編で1位に輝いたスポットは、なんと沖縄でも北海道でも東京でもありませんでした。
栄えある1位に輝いたのは新潟県の「弥彦神社」です。
聞いたことないな…と思う方も多いでしょう!
実際、ブログやネット記事などを見ても弥彦神社に関するものはまだかなり少ないです。
しかし、私は「やっと弥彦神社の時代が来た!!!」と狂喜乱舞しました!日本随一のパワースポットで、宮中のイベントにもゆかりがある由緒正しい神社で、周りを緑の雄大な山に囲まれて美しい小川が敷地内に流れていて…
こんなに素晴らしい神社って日本でもなかなかありません。
日本人が1位に選んだ観光スポットということで知名度もさらに上がりそうですし、いずれは日本に行くのに弥彦神社を知らないなんてどういうこと!?ということになるかも…。
そこで、今回はあまり知られていない弥彦神社の魅力を、私と一緒にレポート形式で体験していただきます!
この記事を読めば、実際に現地でその空気や文化を体験したくなるはずですよ♪
神社のおさらいをしながら弥彦神社の魅力探検

弥彦神社は正しくは”いやひこじんじゃ”と読みます。
その歴史は古く、日本最古の和歌集である万葉集にもうたわれているほど。お祭りしている神様は天香山命(あめのかごやまのみこと)という神様で、天照大神の曾孫と言われています。
また、弥彦神社は情報収集力や分析力をアップさせ仕事運を向上させるご利益があるそうです!
仕事で何か悩みがある人はぜひお参りしてみましょう。
地元の人々にとっては、縁結びの神様としても有名だそうです。
キリスト教やイスラームなど、一神教の文化である人々にとっては”神社””ご利益”というものを不思議に思うかもしれませんが、日本では仏教の他に”神道”という多神教の民俗信仰が根強く残っています。その神道の祭祀施設が”神社”であり、それぞれ異なる神様をお祭りしているんです。
また、弥彦神社のように”○○にご利益がある”といわれる神社も多いですが、ご利益とは神仏から授けていただく恩恵のことです。これも神社によってどんなご利益があるのかは異なるので、自分の上げたい運気によってお参りする神社を決めるのもいいですよ。
では、さっそく弥彦神社の中に入っていきましょう!
一の鳥居

まずお迎えしてくれるのがこの「一の鳥居」です。
鳥居とは神様と人間の領域を区画しているもので、神様の領域への入り口となるものです。
写真ではわかりづらいですがこの鳥居、他の神社と違って親柱と呼ばれる部分が数センチ浮いています。これは雪による浸食を防ぐためであり、豪雪地帯ならではの雪対策と言えます。
参道

更に奥に進むと参道が見えてきます。
弥彦神社は弥彦山の山麓にあるため、他の有名な神社と比べて緑深い山の中を歩いているような感覚になります。日本の神社は教会やモスクと違い建物の中にあるというよりは、広い屋外型のものが多いので、弥彦神社のように周りの景色が美しいとさらに探索も楽しくなります。
周りを海に囲まれている厳島神社も同じですね。
また、特に人気が少ない時間帯だと、しんと静まり返った緑の木々の中を歩けば神様を近くに感じるような、神様の優しさに包まれているような神秘的な気持ちになりますよ。
弥彦神社が”パワースポット”と呼ばれる所以はこういうところにあるのかもしれません。
ちなみに、参道は必ず端っこを歩きましょうね!
真ん中は神様が通る道なので、参拝者は道をあけなければなりません。
拝殿

しばらくすると拝殿が見えてきます。
その前に、手水舎できちんと身を清めましょう。
柄杓にたっぷり水をとったら左手、右手の順に清め、その次に右手で柄杓を持ち、左手で口を清めます。改めて左手を清めたら残った水で柄の部分を清めて終わりです。
拝殿に到着したら、正しい作法でお参りしましょう!
しかし、弥彦神社には独特のルールがあるんです。
ふつうは「2礼2拍手1礼」がお参りの作法ですが、弥彦神社では「2礼4拍手1礼」なんです!
更に面白いことに、その後にお願いだけをお祈りするのではなく、「住所、氏名」を先にお伝えしてからお願いするとご利益がアップするといわれています。
お参りが終わったら、拝殿やほかの建物をじっくり観察してみましょう!装飾性の高い石造りの教会やモスクと違って、神社は木造で装飾もシンプルなものが多いですが、均整の取れた建物の美しさにも気づきますよ。
こちらの動画では、神社の歴史や境内の様子が細かく説明されています。
以上で弥彦神社のレポートは終了です!
帰るときは、行きと同じく参道の端っこを通って帰りましょうね。

弥彦神社へのアクセス、周辺情報
弥彦神社へは、JR弥彦駅から徒歩で10~15分ほどです。
駅から神社までの行き方もわかりやすく困ることはないのですが、注意したいのは弥彦駅の電車の本数です!
基本的に1時間に1本のみで、時間帯によっては電車が出ていないこともあります。終電の時間も20時台となっています。
帰りの電車は特によく確認しておいてくださいね。
弥彦温泉
弥彦神社の近くは「弥彦温泉」という温泉地になっています。

他の温泉地と比べて小規模ではありますが、1000年も昔から神社の参拝客をもてなしてきた歴史ある温泉街なんですよ。
日本海が近いこともあり、旨みがギュッと詰まった海の幸を楽しめる懐石を提供してくれる旅館が多いです♪
ぜひ訪れてみてくださいね。
料金、イベント情報

弥彦神社の拝観料は無料です。
これだけ素敵な場所を無料で満喫できるなんてお得ですね♪
菊まつり
弥彦神社のイベントで最も有名なのが「菊まつり」です。
毎年11月に行われる菊まつりは新潟県随一の展覧会で、出品される菊の数もおよそ4000鉢にのぼります!
色とりどりの菊の花がズラリと並ぶのは圧巻ですし、まるで洋花のような見た目の珍しい種類の菊も見られます!
また、単に菊を陳列しているだけでなく、菊を使って毎年異なるテーマである風景を再現する「風景花壇」という展示もされており、それには数万本もの菊が使われています!
この時期はかなり混雑しますので、神社へは早めに訪れた方がいいですよ。
まとめ

弥彦神社は、国内外でまだまだ知名度は高くはありません。
しかし、その長い歴史や神秘的な空気、格式高く美しい姿は1000年も前から人々を魅了し続けてきました。むしろ知名度がそこまで高くない今のうちに訪れた方が、より静かに神様と向き合えてみなさんにとってもいいチャンスになるでしょう!
日本観光のトレンドも先取りできてまさに一石二鳥です。
日本で巡る観光スポットに迷ったら、ぜひ弥彦神社を訪れてみてください!

旅行大好きアラサー女性。拠点は関西。お気に入りの旅先は国内なら新潟と高知、海外ならモロッコとスペイン。のんびりリラックス旅、観光重視アクティブ旅、なんでもござれ。色んな人がワクワクした気持ちになってくれたらいいなと思っています。