銀山温泉の楽しみ方は温泉巡りだけじゃない!大正ロマン漂う町歩きもおすすめ

銀山温泉は、大正ロマン漂う町歩きが楽しい温泉街です。雪が積もっていっそう美しくなった銀山温泉を訪ねてみました。

今回は、銀山温泉の町歩きをしていて目に止まったものをご紹介していきます。

こちらの動画で銀山温泉の様子を紹介しています。

銀山温泉とは

Photo by 三井華 in January 1, 2018

銀山温泉は山形県尾花沢市(おばなざわし)にある温泉街です。

1983年には、NHK連続テレビ小説「おしん」の舞台で有名になりました。

1614年に鉱夫が銀山川の中に温泉を発見したのが始まりで、延沢銀山の衰退後は、湯治場として活気を取り戻しました。

今見られる多くの建物は大正末期から昭和初期に建てられたものです。

泉質

含食塩硫化水素高温泉

温泉街で町歩きを楽しむ

Photo by 三井華 in January 1, 2018

銀山温泉では、大正ロマン漂う木造多層建築の旅館を見ながらそぞろ歩きを楽しみましょう。

1995年には「やまがた景観デザイン賞」を受賞している町並みです。

尾花沢市が制定した「銀山温泉家並保存条例」にそって、伝統的な旅館街の保存活動が続けられています。

白銀の滝でマイナスイオンを浴びる

Photo by 三井華 in January 1, 2018

温泉街の奥に位置する白銀の滝(しろがねのたき)は落差22mの滝で、冬はたっぷりと雪化粧をした滝が見られます。

それほど大きな滝ではないのですが、間近で見られるのでマイナスイオンをたっぷり浴びられます。

秋の紅葉でも有名なスポットです。雪が積もっていない季節には、奥にある白銀公園の赤い橋がアクセントになります。

銀鉱洞を探検

温泉街から徒歩15分くらいで行ける銀鉱洞で、温泉街から浴衣で回れます。

こちらの動画で銀鉱洞の様子を紹介しています。

1456年にこの銀山が発見され、島根の石見銀山、兵庫の生野銀山とともに「三大銀山」とも呼ばれていたほどでした。

しだいに銀の量は減っていき、1689年には大崩落が起きたので、廃山になりました。

現在は、延沢銀山遺跡として開放されています。

銀鉱洞の中は遊歩道が整備されていて、照明がついています。夏はひんやりしていて散歩するのにぴったりです。

冬は、雪がたくさん積もっていて銀鉱洞まで行けませんので注意してください。

延沢銀山遺跡

住 所 :山形県尾花沢市銀山新畑地内
電 話 :0237-28-3933(銀山温泉観光案内所)
見学時間:日の出~日没(冬期は閉鎖)
料 金 :見学無料

食べ歩きを楽しむ

出典元:はいからさん通り

食べ歩きでおすすめなのは、はいからさんのカリーパンです。温泉街を奥へと進み、白銀の滝の手前にあります。

カリーパンはずっしりと重みがあって、スパイシーなカレーが入っています。

生地は、山形県産の小麦「ねばりごし」を使っていて、もっちりしています。早い時間に売り切れるといわれるのも分かります。

建物も大正をイメージしていて綺麗なので、ここで休憩するのもいいです。

内部は映画「千と千尋の神隠し」の油屋のように、べんがら色がポイントになっています。

はいからさん通り

住所:山形県尾花沢市大字銀山新畑451
電話:0237-28-3888

共同浴場「おもかげ湯」

共同浴場「おもかげ湯」の受付も、こちらの「はいからさん通り」が行っています。

貸切風呂なので、家族や友達同士でのんびりとくつろげます。

おもかげ湯

住所:山形県尾花沢市銀山新畑449
電話:0237-28-3888(はいからさん通り)

おすすめの旅館

日が暮れてガス灯がともると、銀山温泉はますます良い雰囲気になります。できれば、一泊したいものです。

おすすめの旅館を2つご紹介します。

①建築ファンなら一度は泊まってみたい「藤屋」

出典元:藤屋

銀山温泉に、日本を代表する有名建築家、隈研吾(くまけんご)の作品があります。それが、旅館「藤屋」です。

完成したのは2006年で、2008年には「アジア・デザイン・アワード 」を受賞しています。

隈研吾が手がける2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場とあいまって注目度アップ間違いなしです。

もともと藤屋は、100年の歴史を持つ木造4階建ての温泉旅館でした。老朽化により、使える木材は再利用して、リノベーションされました。

建設当初は、モダンなデザインが大正の町並みに合わないと批判もうけたようですが、10年も経つと建物が町並みに馴染んでいます。

隈研吾の作品は、木材を使った「和」のデザインが特徴なので、藤屋でも至るところで繊細な木材の表現がみられます。

藤屋に泊まると、日本の美を吹き込んだアート作品の中で過ごせます。

8室しかないので予約は取りづらく、直接旅館に問い合わせるほうが良いです。

藤屋

住所:山形県尾花沢市銀山新畑443
電話:0237-28-2141

共同浴場「しろがね湯」

3カ所ある共同浴場のうちの一つ「しろがね湯」も隈研吾の設計です。

温泉街の入口にあるしろがね橋の近くにあります。黒い格子が特徴のモダンな外観の建物です。

土地が三角形をしていることもあり、浴槽も三角形で、間接照明を使った落ち着いた雰囲気になっています。

浴室は1階と2階に分かれていて、男湯、女湯が不定期に変わります。すこし白濁した熱めのお湯で、体が芯から温まります。

しろがね湯

住所:尾花沢市銀山新畑北415-1
電話:0237-23-4567(尾花沢市観光物産協会)

②築90年の老舗旅館「古山閣」

Photo by 三井華 in January 1, 2018

銀山温泉を散歩していて目を引くのが、老舗旅館「古山閣(こざんかく)」です。

「鏝絵(こてえ)」とは、左官職人が漆喰(しっくい)を使って作ったレリーフのようなものです。左官ごてを使っているので鏝絵と呼ばれます。

他の旅館でも鏝絵の装飾を見かけますが、古山閣の鏝絵の数と華やかさは一番です。

宝船や紅花の絵、年中行事の風景などが表現されていて、子供のころを懐かしく思い出します。

建物の造り以外にも、檜造りの貸切露天風呂や尾花沢牛を使った豪華な料理など、存分に宿泊客を満足させてくれます。

古山閣

住所:山形県尾花沢市銀山新畑423
電話:0237-28-2039

アクセス案内情報

行き方

≪車≫
東北自動車道「山形北IC」で降り、国道13号線で尾花沢に着くと国道347号線で銀山温泉に向かいます。一般道の走行時間は1時間くらいです。
≪バス≫
JR大石田駅からバスに乗り「銀山温泉」で下車します。約40分で着きます。
≪電話≫
0237-28-3933(銀山温泉観光案内所 )

まとめ

今回ご紹介した「銀山温泉」についてのまとめです。

  1. 銀山温泉では、大正ロマン漂う町歩きが楽しい
  2. 白銀の滝でマイナスイオンを浴びる
  3. 銀鉱洞を探検する
  4. 小腹が空いたら、はいからさんのカリーパンを食べる
  5. 宿泊は、隈研吾設計の藤屋、老舗旅館古山閣がおすすめ

銀山温泉は、ガス灯がともった夜の風景が綺麗です。ゆっくり時間をとって、情緒ある雰囲気に浸ってみてください。