金沢の名所といえば兼六園。
水戸の偕楽園、岡山の後楽園とともに日本三名園のひとつですね。金沢城の近くにあるとても美しい日本庭園です。
日本さくら名所100選に選ばれているだけでなく、梅や紅葉など四季折々で違った景色が楽しめます。
近年、新幹線も通りアクセスがとても良くなった為、国内外を問わず観光客が増えてきているようです。
グローバル化が進んでいる現代で
「日本を感じられるような観光地ってどこだろう?」
と思われる方も多いのではないでしょうか?
日本らしい観光地といえば京都が有名ですが、兼六園も負けていません!
ここでは、外国人観光客も注目する兼六園の魅力をお伝えしていきます。
外国人観光客が増えている兼六園
日本ではいわゆる定番の観光地となっている兼六園ですが、海外ではにわかにこの場所の人気が高まっています。
最も多い外国人観光客は台湾人で全体の約4割。でも最近は欧米からの観光客も増えているんです。
園内では多くの観光客が、様々なポイントでシャッターチャンスを狙っています。とびっきりの笑顔でカメラに収まる外国人観光客を見ているとこちらまで嬉しくなりますね。
「人気の撮影スポットで人が写り込まないように風景を撮りたい!」
という方は、人通りが途切れるまでじっとカメラを構えて待っていてください。それか、早起きが苦にならない方は、日の出とともに兼六園を訪れましょう。
早朝の庭園は人が少なく静かに過ごせるので、様々な撮影スポットを独占できますよ。人が写り込まない写真を撮りたい方はぜひ早起きにチャレンジしてみてください!
また、園内には和服を着た女性を多く見ることができますが、後ろ姿の女性が振り返ると外国人女性だったということもあります。兼六園を訪れる外国人観光客がどのような反応を見せるのかを観察することも楽しみ方のひとつですね。
増えてきた海外からの観光客のおかげで、静かな庭園が笑顔で満たされ華やかになっています。
兼六園で一番有名なスポットは?

兼六園には広大な敷地の中に7つの入場口があり、多くの人は金沢城公園に近い桂坂口か、金沢21世紀美術館に近い真弓坂口のどちらからか入園します。
桂坂口の周辺にある紺屋坂と茶店通りには、古くからの観光地らしくお土産屋や茶店が多く並んでいます。
茶店通りには2階部分が通りに張り出した茶屋建築の木造の建物が並び、明治から昭和初期にかけての風情を残しタイムスリップをしたような気分になります。

兼六園で一番有名なスポットは霞ヶ池です。
庭園のほぼ中心部にある園内で最も大きな池で、散策しながら四季折々の景色を楽しめるように配慮されているんです。
この池に来ればその季節を代表する木々や花々が出迎えてくれます。池の中心に浮かぶ蓬莱島は不老長寿を表しているんだそう。
観光で来た方はゆっくり園内を一回りすると良いですが、時間のない方はとりあえず霞ケ池さえ見ておけば
「兼六園に行ってきたよ!」
と言ってもOKです。
四季折々の魅力
広大な敷地の中にある自然豊かな美しい日本庭園には、日本ならではの四季の美しさがあります。
園内の樹木や草花は四季の変化を映し出し、時期によって表情を変え年間を通して私たちの目を楽しませてくれます。
自分が見たい季節の景色に合わせて、訪れてもいいですね。
春

兼六園の春の主役は何と言っても桜です。
園内には桜ヶ岡や蓮池門通りなど桜鑑賞スポットがたくさんあります。池に映った桜もとても美しく感動的です。
毎年桜の開花時期に合わせてライトアップされ、夜桜の鑑賞もとっても素敵です。この期間は園内も無料開放されるのでぜひ訪れてみてくださいね。
夏

初夏になると、曲水のカキツバタ、ツツジ、サツキ、菖蒲など色鮮やかな花たちが彩り、新緑も鮮やかで気持ち良く散策するにはぴったりの季節です。
統一感のある庭園をご覧になりたい方は夏に訪問することをお勧めします。
動画で雰囲気を確かめてみましょう!
秋

秋になると美しい紅葉が楽しめます。
春の桜も綺麗ですが、やっぱり私は秋の紅葉が好きですね。緑と紅葉のコントラストがとても綺麗!
もし、行く時期が遅れてしまっても
「もう紅葉が見れないんだ・・・」
と諦めるのは早いです。
確かに紅葉は少なくなっているのですが、地面に敷き詰められて作られる赤色と黄色の絨毯は一見の価値ありです!
来年と言わずぜひ観にきて頂きたいですね。
冬

11月になると、重たい雪で枝が折れるのを防ぐため北陸特有の「雪吊り」作業が始まります。
縄は幾何学模様を描き、中でも園内随一の枝ぶりを誇る「唐崎松」の雪吊りは圧巻!北陸ならではの美しい雪景色を見ることができますよ。
雪と人の技術が作り出す白銀の庭園に心が洗われます。
外国人観光客向けガイドはあるの?
外国人観光客が一番不安に思うのは言語の面かと思います。
せっかくの美しい日本庭園も、その歴史やルールなどが理解できなければ楽しさが半減してしまいます。
そこで、外国人の方にも兼六園をより理解をしていただくため、金沢グッドウィルガイドネットワークでは外国人観光客向けの無料のガイドを行っています。原則英語ですが、日によっては中国語、韓国語の対応ができるようです。
事前予約はしていないので、案内時間などを確認して訪れたらいいですね。
また、兼六園以外にも、外国人観光客が安心して石川観光を楽しめるように、緊急連絡先や免税店、両替場所の情報などについて記載した「Ishikawa Travel Tips」という情報誌も配信されています。
日本語、英語、フランス語、ドイツ語、中国語、韓国語、タイ語に対応しており、ダウンロードは無料。
「印刷して持ち運べるから日本語がわからない外国人には便利!」
関守石を探してみよう

兼六園を歩いていると様々なところで見かけるのが、縄で結ばれた小さな石。
関守石(せきもりいし)と言って、全国の庭園や神社仏閣にも置かれています。
これは茶道の作法で、この石が置かれていると「これより中に入ることは遠慮されたし」という意味があります。昔は客の出入りを遠慮してもらうための印として、関守の役を担っていたためこの名前になったそうです。
小石を置くという控えめなところが日本人らしさを表していますね。
庭園に小さな石がコロンと置かれてる姿は、お庭の風景に溶け込んでいて、なんだか可愛らしいです。
ぜひ探してみてください。
兼六園へのアクセスと周辺施設
兼六園は、金沢駅からバスで25分程度の距離にあります。
金沢駅自体も鳥居をイメージした独特な駅として大変有名ですよね。

世界で最も美しい駅14選に、日本国内で唯一選ばれた駅でもあります。
また、兼六園は大名庭園ということもあり、金沢城から徒歩10分で行けます!
他にも、徒歩2分の距離にある石川県立伝統産業工芸館では、加賀友禅、輪島塗、九谷焼など、日本国内でも古くから有名な工芸品を実際に見ることができます。
兼六園を満喫した後は、ぜひ金沢市内も堪能してみてください!
入園料とイベント

兼六園の大まかな所要時間は40分〜120分ほどになります。とても広いのでじっくり見ようとすれば、2時間以上かかるでしょう。
入園料は基本的には1人310円、団体30人以上の入園で250円です。
この値段で、約2時間は楽しめると思えばとても安いですよね!その上、無料で入場できる期間や条件がたくさんあります!
例えば、
- 年末年始やお盆、ライトアップの時などは無料で入園
- 毎日早朝〜営業開始の15分前までは無料入園のサービス
- 65歳以上の方は、身分証明書を見せると無料に
などですね。
まとめ
兼六園は日本を誇る三大庭園とあって、景観、スケールともに圧巻です!
また春夏秋冬や天候によってもそれぞれの趣があって、一度行っただけでは全てを堪能できないかと思います。特定の一つに限らず、四季折々の美しさと園を織りなす様々な要素が多くの人を惹きつける理由なのかもしれませんね。
日本最古の噴水や根上松、茶屋めぐりなど他にもたくさんの魅力のある兼六園。ぜひ訪れてみてください。
最後に兼六園の様子が見れる動画を載せておきますね。

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