ここにしかない特別がいっぱい!金刀比羅宮の魅力を大紹介


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日本の有名な神社といえば、あなたはどこを思い浮かべるでしょうか。

明治神宮? 伏見稲荷大社? 厳島神社?それとも伊勢神宮でしょうか?

日本にはたくさんの神社がありますが、中でも特別な場所として日本人に親しまれている神社の一つが、今回ご紹介する金刀比羅宮です。

多くの日本人は金刀比羅宮のことを正式名称ではなく、親しみをこめて「こんぴらさん」と呼びます。このことからも、金刀比羅宮が特別だということが分かりますよね。

では、そんな「こんぴらさん」とは、どんな場所なのでしょうか。

さっそくご案内してまいりましょう!


こんぴらさんは、みんなに愛される海の神さま

こんぴらさんは、四国香川県琴平町の象頭山に鎮座しています。創建は古く、いつ頃どのようにして築かれたかはいくつかの説があって、定かではないようです。

現在のこんぴらさんは、大物主神を主祭神とした、神道の神社です。

おまつりされている大物主神は、農業・商業・芸能など様々な方面にご利益があるとされていますが、こんぴらさんのご利益と言えば、何といっても海の安全です。海に囲まれた島国の日本では、海はとても大事な信仰の場所であり、日々の生活の場所でもありました。

それは今でも変わりません。

中でも瀬戸内海は古代から現代まで、日本の海運交通の大動脈で、数多くの船が行き交うにぎやかな海なのです。そのため、瀬戸内海の沿岸には、昔から海の安全を願うための神社が数多く建てられてきました。

その中でも最も有名で人気の高かった神社の一つが、こんぴらさんだったのです。大きな船も小さな船も、こぞってこんぴらさんに海の安全をお祈りしました。

こんぴらさんが海の守り神として崇められてきた痕跡は、こんぴらさんの境内やその周辺に数多く残っています。

こんぴらさんの人気が最高潮に達したのは江戸時代に入ってからのことです。

江戸時代はまだまだ庶民が自由に旅行することは禁止されていた時代ですが、神社仏閣を参拝する信仰の旅だけは特別に許されていました。そして江戸時代の人々にとって、こんぴら参りは、伊勢神宮へお参りする伊勢参りと並んで「一生に一度は」という憧れの旅行でした。

日本全国から、多くの人々がこんぴらさんにやってきて、そのために街も一層栄えていったのです。参道にはたくさんのお店が立ち並び、更には芝居小屋まで建てられて、お参りに来たお客さんを楽しませてくれました。

今でもそのにぎわいは変わりません。ぜひ存分にその雰囲気を味わってもらいたいと思います!

見どころはたくさんあるのですが、ここからは私が特に楽しんでほしいと思うところをご紹介していきましょう。

見どころ紹介 まずはこれ!

表参道の石段

こんぴらさんの名物は、何といっても本殿までのなが~い石段です。

その数なんと785段!

山の上に建つ神社なので、とにかく上らないことには始まらないのですが、そうはいっても石段が785段も続くなんて、聞くだけで疲れちゃいそうですよね。

でも大丈夫!

こんぴらさんの石段はずっと上りっぱなしではなくて、所々に平坦な場所もあるので、ちょっと上ったらゆっくり歩いて、またちょっと上ったらゆっくり……なんてしているうちに、気付いたら上まで着いちゃうんです。

実際、私も初めて上ったときは、友達と「あそこまで行ったら休もう」「もうちょっと頑張ろう」なんて言い合いながら進むうちに気付いたら本殿に着いていて、ちょっとびっくりしたくらいです。」

もちろん無理は禁物ですが、上っている途中にも見どころがたくさんあるので、ゆっくりじっくり楽しめるのが、こんぴらさんの石段なんです。

大人の足で、石段の上り口から本殿まで30分くらいといったところです。が、ここはあんまり早足で歩かずに、余裕をもってゆっくり上るのがいいですよ!

にぎやかな商店街

石段の手前から365段目の大門のあたりまで、石段の両側にはたくさんのお店が立ち並ぶにぎやかな商店街になっています。

日本人にとっては少し懐かしいような、昔ながらの商店街です。

  • お土産もあり。飲食店もあり。
  • 石段を上り始める前にちょっとうどんで腹ごしらえしていくのもよし。
  • 戻ってきて疲れたところで甘いソフトクリームを食べるのもよし。
  • 上っている途中でちょっと休憩に立ち寄るのもよし。

お参りの旅人と共に栄えた門前町の様子を存分に味わってください!

大門と五人百姓

石段を上り始めて365段のところにあるのが、こんぴらさんの正面玄関ともいうべき大門です。

ここまで来たら、まずは一度振り返ってみてください。ここは見晴らしがいいので、もうこんなに上ってきたのか! と疲れも一気に吹き飛びますよ!

そして、この大門をくぐるといよいよ境内に入ります。ここまでのにぎやかな商店街とはガラリと雰囲気が変わります。

中に入るとまず目に入るのが、白い大きな傘を立てた5つの屋台。これは、先祖代々こんぴらさんに仕え、神さまの領域である境内で特別に商売を許されてきた、五人百姓の屋台です。

売られているのは加美代飴という、ほんのり柚子の香りがする素朴な味の飴です。これがまた、石段を上り下りして疲れた体にとても優しい味わいなんです。

ここにしかない飴で、試食も出してくれるので、ぜひ試してみて欲しいです!

扇型の飴を小さなハンマーでたたいて割って食べるというのも他ではなかなか見られない、珍しいものなんですよ。

こんぴら狗の銅像

430段まで来ると、ちょっとした広場になっています。

先へ続く石段の手前には鳥居があって、その鳥居の右隣にちょこんと座っているのがこんぴら狗です。

この銅像自体はそんなに古いものではありませんが、こんぴらさんと犬にはふるーい歴史があるのです。

江戸時代、こんぴら参りは「一生に一度は」の憧れだったと前に書きましたが、そうは言ってもなかなか誰にでも行けるものではありません。そこで、お参りに行けない自分の代わりに、誰かにお賽銭やお願いを託してお参りしてきてもらう「代参」という習慣ができました。

そして、この「代参」を務めるのは、人だけではなかったんです。

「こんぴら参り」という札を首から下げて、飼い主からお賽銭と旅費を預かって、代わりにこんぴらさんへお参りに来た犬がいたのです。この犬は他の旅人や道々の人に世話をされながら、無事こんぴらさんへと辿りつき、それ以来「こんぴら狗」と呼ばれるようになったんです。

飼い主の代わりに犬がお参りの旅に出るなんて、とてもユニークであたたかい話ですよね。

書院

さらに上がって477段までくると、右手にあるのが書院です。1660年頃に建てられたもので、儀式や参拝に訪れた人々との応接の場として用いられてきたそうです。

ここの見どころはやはり円山応挙の襖絵です。円山応挙は江戸時代の画家で、写生主義を唱えて、円山派の始祖となった人物です。

日本の絵画史を語るには欠かせない人物で、その影響は今日にも及びます。

書院の見学は別途入館料がかかってしまいますが、日本美術に興味のある方ならば、入ってみて損はない場所です!

営業時間

8301700

料金

一般800円  高・大生400円  中学生以下無料

廻廊と旭社

628段にあるのが廻廊です。

ここまで来ると、ゴールの本殿までもあとわずか。ここはちょうどいい休憩場所となっていますので、少し座ってゆっくりと息を整えるのにぴったりです。

そして、廻廊に座ると正面に見えるのが旭社です。

金刀比羅宮は今でこそ神道の神社ですが、その昔は神仏習合と言って、神道と仏教の信仰の間に大きな差はありませんでした。この金刀比羅宮もそれは同じで、ここは古くは松尾寺という真言宗のお寺の境内でもありました。その松尾寺の金堂だったのがこの旭社です。その荘厳な造りは、この先にある本殿とはまた違った趣があります。比べて違いを探してみるのも面白いかもしれません。

ただし! 旭社を参拝するのは、帰り道にしましょう。まずは廻廊の先の参道を進んで、御本宮を目指すのが順路です。

本殿とその周辺

お疲れ様でした! 785段を上りきって、御本宮に到着です!

まずは本殿に「二拝二拍手一拝(二回お辞儀をして、二回手を叩いて、一回お辞儀をする)」のご挨拶をしましょう。

それが済んだら、ここまで上ってきた自分を労ってあげてください。

本殿の右手後ろは展望台になっています。天気が良ければ、平野の街並みやその向こうの海にかかる瀬戸大橋の姿を見ることができます。ここまで来たんだという実感がわいてきますよ。

また、本殿の左手には、神楽殿やこんぴらさん特製の黄色いお守りが買える神札授与所、南渡殿、三穂津神社など、多くの神社建築を見渡すことができます。

そんな中で、こんぴらさんに上ったならぜひこれを見てほしいと私が思うのは、何といっても絵馬殿です。

絵馬というのは、もともと神社に駿馬を奉納していたのが、後年生きた馬の代わりに絵に描いた馬を奉納するようになったものです。

現在では絵に描かれるのは馬に限りません。神社の特徴に合わせて、オリジナルのユニークな絵柄を描いたものも多いです。

こんぴらさんに奉納されているのは、多くが船の姿です。

船の絵、船の写真、または船に関わる物などなど。こんなに船の絵や写真が奉納されている様子を見られる神社は他にはありません。こんぴらさんが海上交通の守り神として篤く信仰されてきたことがとてもよくわかるのが、この絵馬殿なんです。

私はこの場所が好きで、いつもついつい見入ってしまいます。

さあ、本殿の魅力とパワーをもらったら、あとはもときた石段を今度は降りて行きましょう。

まだまだ道のりは続く……。

上れるか不安……そんなあなたに!

それにしても、785段なんて本当に上りきれるのかな?

やっぱり不安はありますよね。でも安心してください。次はそんなあなたの助けになってくれるお役立ち情報をお伝えしましょう。

観光案内所や参道のお土産屋さんの多くが貸し出しを行っていますので、気軽に杖を借りることができますよ。料金も無料のところが多いです。

注意としては、帰りにはちゃんと借りたところで返さないといけないという事と、お土産屋さんで借りた場合は「借りた代わりに買い物をしていけ」と言われてしまうかもしれないこと(そのようなお店は減ってきているんですが、やはりゼロではないようです)。

それと、杖を借りたものの、結局邪魔になって、途中から杖を抱えて上っているという人も結構見かけます。杖が必要かどうかはご自身の体力や足の具合とよく相談するのがいいですよ。

バス・タクシー

ふもとから大門まで車でスイーっと楽チンに上ることもできます。

あんまり時間がない、しんどいのはいや、上には行きたいけど足が悪くてどうしても歩けない……なんて方にはありがたいですよね。

注意としては、大門より先に車が入ることはできないので、その先に進みたければやはり自分で歩かないといけないという事と、車は表参道を通らないので、上でご紹介したにぎやかな商店街の姿を車から見ることはできないという事です。

例えば片道だけ車に乗って、片道は自分で歩く、なんてこともできるので、プランに合わせて上手く活用するのがおススメです。

バス

片道510円/1時間に1便/要予約

タクシー

片道約1200円~

石段駕籠

私がイチオシしたいのはこれです!

石段の上り口から大門まで、屈強な男性二人があなたを駕籠に乗せて運んでくれるんです。時代劇に出てくるような駕籠に乗ってお参りなんて、日本中探してもなかなか体験できることではありません。

こちらも乗れるのは大門まで。お値段はバス・タクシーよりだいぶ高く、数も多くないのですが、チャンスがあるなら元気な人でも利用してみるのが良いでしょう。

絶対に素晴らしい旅の思い出のひとつになってくれますよ!!

上り:5300

下り:3200

往復:6800

エスカレーターやロープウェイはないの?

残念ながらありません。車や駕籠を使っても、大門より先はやっぱり自分の足で歩いて行かないといけません。

でも頑張った分必ず満足できる場所なので、無理はしないでゆっくり上っていきましょう!

時間があればこちらも

こんぴらさんの見どころはまだまだあります。

ここから先は、もし時間があるならこちらも、という場所をご紹介したいと思います。

奥社

実はこんぴらさんは785段を上って終わりじゃないんです。

本殿の奥に、さらに583段の石段があり、それをのぼりつめたところにあるのが奥社です。距離にして約1キロ。片道約30分といったところでしょうか。

奥社こそが象頭山のてっぺんで、ここまでくれば間違いなくこんぴらさんを上りきったと言えるでしょう。

本殿まではたくさんの参拝客でにぎわっていますが、奥社まで行くという人はぐっと減るので、奥社までの道のりはそれまでの道のりとはまた違って、緑豊かな神社の神聖な雰囲気を楽しむことができます。

本殿まで上ってまだまだ元気だな、という人は足を運んでみてください。奥社から見える風景はまたひとしおですよ!

宝物館

大門をくぐって平坦な道を進む途中、右手にあるのが宝物館です。

ここでは金刀比羅宮が所有する美術品や奉納品の展示を見ることができます。特別展などで展示内容が変わることもあるのですが、寄ってみると面白い発見があるかもしれません。

営業時間

8301700

料金

一般800円  高・大生400円  中学生以下無料

旧金毘羅大芝居「金丸座」

石段のふもとあたり、表参道を少しそれたところにあるのが芝居小屋の金丸座です。

これは1835年に建てられた、日本に現存する最古の芝居小屋です。

江戸時代、こんぴら参りが流行って、日本全国から多くの参拝客が訪れたこんぴらさん。門前町がたいそうにぎやかに栄えたその象徴の一つが、この金丸座だったんです。

今は歌舞伎の公演は4月のみですが、公演の時以外は中を見学することができるので、中に入って雰囲気を楽しんでみるのもいいでしょう。

営業日

年中無休(公演開催時はのぞく)

営業時間

9001700

料金

大人500円  中・高生300円  小学生200

高灯籠

琴電琴平駅のすぐとなりにあるのが高灯籠です。

高灯籠とは言わば灯台で、瀬戸内海を通る船の指標として活躍してきました。琴平の高灯籠は1865年に建てられたもので、その高さはなんと27メートル!これは日本で一番の高さなんです。

昔、瀬戸内海を通る船は、こんぴらさんに寄る暇がなくても、この高灯籠を見て、こんぴらさんに手を合わせて海上の無事を祈っていたんですよ。

今は外からの見学のみですが、電車の乗り降りの前にはぜひこの高灯籠の姿を見上げてみてください。

琴平温泉郷

もしあなたの旅行プランに余裕があれば、旅のお宿に琴平に取るのも一つの手ですよ。

琴平の街には温泉もあって、大小の旅館もたくさん並んでいます。

正直にぎやかすぎるのは好きじゃない、ひとりでゆっくり神社の神聖な雰囲気を味わってみたい、なんて人は、琴平に泊まって人の少ない朝にお参りしてみるのもいいと思います!

……他にもまだまだご紹介したいところがあるのですが、ひとまずこのへんにしておきましょう。あとは現地に行って、自分の目で確かめて来てください!

交通アクセス

こんぴらさん(石段上り口)への行き方は次の通りです。

電車

JR土讃本線琴平駅から歩いて約20分/高松琴平電鉄琴電琴平駅から歩いて約15分

高松空港から

バスにて琴平町内へ(約50分、1500円)、八千代前下車、歩いて約5分

まとめ

さて、ここまで色々とこんぴらさんをご紹介してきましたが、実はまだまだ語り足りません。それくらい魅力の詰まった場所がこんぴらさんなんです。

とはいえ、いつまでも話を続けるわけにもいかないので、最後にこれだけ言わせてください。

  • こんぴらさんは「一生に一度は」の憧れの場所! ここにしかない魅力があふれています!
  • お参りは、焦らず慌てず、たっぷりと時間を使って、ゆっくりじっくり過ごしてください!

それでは、みなさまの旅の成功を祈っています!

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