盛岡城跡公園のお花見の見どころと周辺のおすすめスポット

盛岡城跡公園をご存知でしょうか。

岩手県盛岡市の中心地に位置する、巨大な石垣に囲まれた公園です。昔はこの場所に盛岡城が建てられていたため、現在は城跡として名前が残されています。

盛岡城跡公園は毎年4月下旬から5月上旬にかけて桜が満開になります。入場料は無料ですので気軽にお花見を楽しむことができます。

今回は盛岡城跡公園のお花見シーズンならではの楽しみ方をご紹介します。

また、盛岡城跡公園から徒歩圏内で訪れることができる、おすすめスポットも最後にご紹介します。

盛岡城跡公園のお花見の見どころ

桜のイベント「盛岡さくらまつり」

現在は城の跡地としてたたずむ盛岡城跡公園は、ソメイヨシノやエドザクラなどの桜の木が計200本以上も植えられています。

桜が満開になると桜のトンネルの下を散歩することができ、とても華やかな景色となります。

お花見のシーズンは4月下旬~5月上旬です。この期間に合わせて、「盛岡さくらまつり」というイベントが毎年開かれています。

こちらは20店ほどの屋台が盛岡城跡公園の桜の木の下に出店するとても賑やかなイベントです。お酒やお団子を食べながらお花見を楽しむことができます。

イベント中の桜並木には「ぼんぼり」が灯され、伝統的な和の雰囲気を満開の桜と共に楽しむことができます。

ぜひ、盛岡さくらまつりの期間に訪れてみてはいかがでしょうか。

ライトアップと夜間の気温

夜桜のライトアップは盛岡城跡公園の人気の一つです。

夜18時~21時半までの時間にライトアップが灯されます。満開に咲く、夜桜のトンネルは写真映え間違いなしです。

筆者は昨年、盛岡城跡公園の桜のライトアップを見るために、5月上旬の夜8時頃に訪れました。桜が散りかけており、終わりかけの時期でしたが、ひとたび風が吹くと公園に咲いている200本の桜の木から、桜吹雪が舞い散ったことが印象的でした。

お時間に余裕のある方はぜひ夜桜の観光も見どころですので足を運んでみてください。

一方、盛岡の夜の気温は氷点下を下回る日が多いです。

5月上旬でしたが、とても寒かったのを覚えています。日中の気温は暖かく小春日和の天気ですが、夜になると急に冷え込みます。

夕方のお花見や夜桜を楽しむ際には暖かいコートを1枚用意すると良いでしょう。

また、靴はスニーカーをおすすめします。盛岡城跡公園は坂の多い場所となっており、とても歩きにくくなっているからです。

夜道での転倒などの危険なことがないよう、歩きやすい靴をおすすめします。

アクセス情報

盛岡城跡公園へのアクセスは歩きの場合はJR盛岡駅から20分です。

バスでお越しの際はJR盛岡駅から6分です。

「でんでんむし」という1乗車あたり100円(こども50円)のバスに乗り、盛岡城跡公園下車してすぐです。

お車用の有料駐車場もちかくにあります。

盛岡城跡公園はアクセスが良く、気軽に足を運ぶことができる場所となっています。

盛岡城跡公園の歴史と楽しみ方

盛岡城跡公園は日本100名城、国指定史跡、日本の歴史公園100選など今までに多くの認定を受けている場所です。

岩手県を流れる北上川と中津川の2つの川の合流地点付近の小丘陵に城の場所を定め、1598年、豊臣秀吉の時代に築城が許可されます。その後、洪水などの天災に遭いながらも1633年に南部藩主の居城となります。

城が完成した当時は不来方(こずかた)城の名で長いあいだ人々に親しまれてきました。

盛岡城跡公園の筆者が思う一番の見どころは、20万石もの花崗岩を用いた石垣です。実際に近くで見ると巨大な石垣には圧倒されます。

石垣は西国で発達した技術であり、東北の地で石垣を持つ城は珍しい存在です。豊臣秀吉が納める時代に築城を命令された城であるために、西国の技術が伝達された石垣の造りが用いられているのです。

後に、岩手県の著名人である、宮沢賢治や石川啄木も頻繁にこの場所を訪れています。

宮沢賢治の詩碑や石川啄木の歌碑なども公園内にありますのでぜひ探してみてください。

盛岡城跡公園は桜の木の他にも、梅林、薔薇園、菖蒲、紅葉などの様々な庭園があり、年中とおして四季を楽しむことができます。

晴れた日には、盛岡城跡公園の頂上へ登ると中津川や盛岡市内を一望できる絶景スポットもあります。

盛岡城跡公園周辺のおすすめスポット

石割桜

現在の盛岡地方裁判所に位置する石割桜も桜の時期にはぜひ訪れてみたい場所です。盛岡城跡公園から徒歩5分で石割桜をみることができます。

巨石の割れ目から、桜の木が1本はえているために石割桜と呼ばれています。

こちらは高さ10メートル、周囲21メートルの大きさをもつ樹齢360年のエドヒガンサクラです。長い年月をかけて花崗岩の間から芽を出し、岩を両端に押し広げていったと言われています。

開花時期は4月中旬ころです。盛岡城跡公園の桜と同じ時期ですのでこちらも一緒に楽しむことができます。石割桜は国の天然記念物に認定されており、桜の季節には多くの観光客が訪れます。

石割桜を訪れる時のポイントは、明るい時間に見にいくことです。夜はライトアップをしておりませんので、少々暗く見えにくくなります。

また、裁判所の空いている時間帯には構内に入ることができるため、より近くで石割桜を楽しむことができます。ぜひ石割桜は明るい時間帯に訪れてみてください。

櫻山神社

盛岡城跡公園に鎮座する神社です。開運力がアップするパワースポットとしても人気の場所です。

櫻山神社の特徴は、神社の奥に進むと高さ6.6メートル、周囲20メートルにもなる烏帽子岩(えぼしいわ)、別名は兜岩(かぶといわ)と呼ばれる巨岩があることです。

盛岡城を築城する際に、周辺の地を掘り下げたときに突出した岩が出てきたものがこの烏帽子岩です。

後に宝大石と祀られ、災害や疫病が起きたときには櫻山神社で神事が行われていました。

満開の桜に癒された後はぜひ開運パワーをいただける櫻山神社にも訪れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は盛岡城跡公園の見どころと、その周辺地のおすすめスポットをご紹介しました。

200本以上もの桜の木がある盛岡城跡公園や、岩の間から桜が咲く石割桜など、盛岡には桜の名所が数多いです。夜桜のライトスポットも見逃せません。

夜は冷え込みますのでぜひ暖かい服装で、古くから残された歴史と文化を共に盛岡のお花見を楽しんで頂けると嬉しいです。