東京の国際玄関口のひとつといえば、成田空港が位置する千葉県成田市。
実は、空港から電車で10分、徒歩で15分ほど歩いたところに、歴史深いパワースポットがあるのはご存じでしょうか。
その名も、大本山成田山新勝寺。
おもに、「成田山」や「新勝寺」と呼ばれ、古くから人々に親しまれている神社です。
- 空港での待ち時間がある
- 乗り継ぎで成田空港に来たものの、東京まで行くには時間が足りない
なんてときは、ここに足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
今回は、そんな成田山新勝寺の見どころと歴史についてご紹介したいと思います。
Contents
成田山新勝寺は、千葉を代表する有数の仏教寺院

成田山新勝寺は940年に創建した、歴史の長い仏教寺院です。
年間1000万人以上が訪れ、特に年末年始の初詣シーズンには300万人以上の参拝数をほこります。
広大な敷地には公園も併設されており、自然の中にたたずむ歴史的な建造物を眺めながら散策するのもおすすめです。
無数の開運スポット!成田山新勝寺でご利益めぐりをしよう

成田山新勝寺の境内には、いくつもの御堂(仏を安置した堂のこと)があります。
それぞれご利益も異なりますので、ぜひひとつひとつを散策してみましょう。
ここでは、有名な建造物をいくつかご紹介したいと思います。
一番の見どころは、すべてのご利益が集まる「大本堂」

お寺の入り口である「総門」をくぐり、階段を上ったその先に見えてきます。
大本堂は、仏教の十三仏のひとり、大日如来が身近で私たちを護るために姿を変えた「お不動さま」が鎮座する空間です。ここでは、お願いごとの成就を祈る、「御護摩(おごま)祈祷」が平安時代(794-1185年)から続いています。
御護摩祈祷とは、願い事の書かれた護摩木を炎で燃やし、その煙を天まで届けてご利益を得る、という行事です。
お願いごとの種類としては、
- 家内安全(家族に病気やけががないこと)
- 交通安全(事故がないこと)
- 学業成就(学業で立派な成績をおさめること)
- 健康祈願(健康ですごせること)
- 安産祈願(母子ともに健康に出産すること)
など多くの種類のお願いごとを書くことができます。
中には「旅行安全」「航空安全」といったものもあるので、空港へ用事がある方はこちらでお願いしてみるのも楽しいかと思います。
成田山新勝寺では、お護摩祈祷が基本的に毎日行われており、申し込みをすればどなたでも参加することができます。営業月によって祈祷時間が異なりますので、余裕をもって受付をするとよいでしょう。
「光明堂」は恋愛成就や良縁にご利益あり!

光明堂は、1701年に建立されました。
恋愛成就や結婚祈願にご利益のある「愛染明王」という仏さまの御堂です。
縁結びのパワースポットとして、女性やカップルの方々が多く訪れます。
「出世稲荷」のご利益は、商売繁盛!

出世稲荷は、石段をのぼったところにあります。
厳密には神道にあたる神社であるため、鳥居をくぐって参拝することができます。
主なご利益は、
- 商売繁盛(仕事が繁盛すること)
- 開運成就(開運を引き寄せること)
- 火伏せ(火災を避けること)
などがあります。
厄除けには旧本堂である「釈迦堂」がおすすめ!

釈迦堂は、現在の大本堂が創建される前まで、本堂としての役割をになっていた建物です。1858年に創建され、1964年に現在の場所へ移されました。
釈迦堂でのご利益は、開運厄除けです。
厄除けとは、厄年にあたる年に災いを避けるためにご祈祷を受けるしきたりです。男女別に、生まれ年によって厄年が決まります。
こちらも見逃せない!成田山新勝寺の人気スポット
成田山新勝寺には、ご利益めぐり以外にも見どころスポットがいくつかあります。
自然散策をしながら見て回りましょう。
見逃せない人気スポット、「平和大塔」からは噴水も見渡せる

平和大塔は、1984年に創建された建物です。
鮮やかな朱色で装飾された塔が目を引きますね。
こちらでは、
- 写経(お経を映し書くこと)体験をする
- 成田山の歴史展をみる
- 2階の明王殿にて、明王像を拝観する
などを行うことができます。
また、石段を上った先にあるため、向いの公園を眺めることができます。
噴水を見下ろした景色は圧巻で、周辺の木々にも癒しをもらえます。
聖徳太子堂は、聖徳太子の理念である「世界平和」を願って建てられた

大本堂のすぐそばにある聖徳太子堂は、1992年に建立された、比較的新しい建造物です。
聖徳太子は西暦574-622年まで生きていたとされる人物で、飛鳥時代の日本の政治をつかさどる重要な歴史的人物です。全国にいくつもの寺を創建し、仏教を広めた祖のような存在なのです。
聖徳太子の理念は世界平和。
全国の寺では、仏教の祖である聖徳太子の理念を継ぐべく、聖徳太子堂を創建する寺がいくつかあります。
成田山新勝寺も、そのひとつなのです。
「仁王門」の金剛像は二体一組の阿吽の関係!

仁王門は、1831年に再建された門で、成田山新勝寺を訪れた人々を出迎えてくれます。
門には、
- 右:口を開いた阿形の那羅延金剛像
- 左:口を閉じた吽形の密迹金剛像
の、2体の金剛像が配置されています。
日本語に「阿吽」という言葉がありますが、
阿:「あ」は日本語の五十音で始まりの音
吽:「うん」は終わりの音であることから
対となる関係のものを表す言葉として使われています。
2体でひとつとして存在する宗教的なモチーフとして、仁王門の金剛像にも使用されているのです。
成田山新勝寺へのアクセス
最後に、成田山新勝寺へのアクセスをご紹介します。
アクセス
電車の場合
- 「京成電鉄 京成成田駅」または「JR線 成田駅」より 徒歩10分
車の場合
- 成田山新勝寺へ向かうなら
→寺台インターを降りて「成田山新勝寺」へ向かう - 車の祈祷を受けるなら
→寺台インターを降りて「成田山交通安全祈祷殿」へ向かう
電車で行く場合、成田山新勝寺まで続く参道も趣があるため散策におすすめです。
千葉県の名産品である落花生を扱う土産店や、名物である 鰻料理の老舗飲食店もあります。
時間があれば、ぜひ歩いてみましょう。
まとめ:開運スポット、成田山新勝寺は見どころがたくさん!
ここまでの、成田山新勝寺についての見どころをまとめたいと思います。
- 成田山新勝寺は成田空港からアクセス良好!待ち時間におすすめスポット
- 成田山新勝寺には、様々なご利益を受けられる開運スポットがたくさん!
- ご利益巡りだけでなく、歴史と自然も体験できる!
- 電車の場合は成田山新勝寺まで続く参道も見ごたえあり!
見どころがたくさんある成田山新勝寺。
成田空港を利用の際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

埼玉県出身のフリーライター。メインジャンルは「旅行」「海外」「生き方」など。年に2回は海外旅行へ行くほどの旅行好き。お気に入りの国はアメリカとスペイン。国内旅行もよく行きます。