フェリーに乗って大崎上島へ! 船でしかいけない本物の離島の自然を満喫

フェリーに乗って大崎上島へ! 船でしかいけない本物の離島の自然を満喫

瀬戸内海にはたくさんの離島がありますが、最近では瀬戸大橋をはじめとする橋のおかげで、実は離島といいながらも車で渡れる「地続き」の島が沢山あるんですよね。

そんな中で、今でも船がないと渡る事ができない本物の離島の一つ、「大崎上島」に旅行してきました。

そこには船でしか渡れないからこそののんびりした島時間の穏やかさ、美しさがありました。

島の絶景や島だからこそ食べられるグルメの数々に温泉情報、年間を通しての楽しいイベントなどをまとめてみました。

フェリーに乗って大崎上島へ

大崎上島までのアクセスは東京からだと新幹線に4時間、その後ローカル線で1時間、フェリーで30分と、正直、かなりの時間がかかります。

フェリーは呉線沿線の竹原駅もしくは安芸津駅から出ていて、竹原駅からフェリー乗り場までは徒歩だと結構歩くようなので、安芸津駅から行った方がいいかもしれません。

車の方なら呉から大崎下島まで橋で渡り、大崎下島からフェリーに10分ほど乗れば到着しますが、美しい瀬戸内海を満喫するためには下島経由ではない方がいいかもしれませんね。

私が訪れたのは去年の3月末でしたが、呉線から見える瀬戸内の風景は天候にも恵まれ素晴らしかったです。

Photo by 野沢菜月 in 2018.03.30

私は荷物を抱えながら長い事歩くのも辛いなと思ったので安芸津駅からフェリーにのりました。

島までの途中には近くの小さい島とつながっている橋なども間近に見る事が出来るし、景色に見とれている間にあっという間に到着します。

大崎上島のおしゃれで美味な贅沢ランチに舌鼓

大西港に到着し、少し遅めのランチに向かいました。

行く前に色々調べたところ、ピザ屋さんがあるらしい・・・。場所はちょっとわかりにくい位置にありました。

かつてはミカン農家の倉庫だった建物を改装した古民家をリフォームしたもので、中にはかなり本格的なピザ窯も置いてあるとの事。

Photo by 野沢菜月 in 2018.03.30

これが島の名産品をふんだんに使ったピザ!

肉厚の椎茸は島で作られた「文田(ぶんだ)椎茸」、海苔も島で作られたもの、入っている野菜も同様。しいたけは、文田さんという方が作っているからこのお名前なんだそうです。

そしてピザの味付けには島特産の岡本醤油。

大崎上島がギュっと詰まった特製ピザです。

お店の方のお話では、シーズンごとに材料が違うため、年間通して特製ピザはいろんな具材にチェンジするのだそうです。

そして肝心のお味は・・・というと、ピザ生地は厚めですが表面は意外にもパリっとしていて、お醤油の風味が生きていてとっても美味しかったです!

ピザ窯できちんと焼いて、焼き立てを出してくれるからきっと格別に美味しいんでしょうね。

都会にいればファミレスでもスーパーでも宅配ピザでも、ピザを食べる機会には事欠きませんが、こんなお店が家の近くにあったら、通ってしまうかもしれないです。

店主さんは東京からIターンで来られた方だそうですが、お食事を頂いている間にも地元のおばあちゃんたちが野菜やみかんを持ってきたりと、すっかり地元に溶け込んでいる感じでした。

通り道で立ち寄った雑貨屋さんのサービスにほっこり

そうそう。ピザ屋さんに行く前に少し港の近くを散策したんですが、おばあちゃんが一人で店番をしている小さなお店があったんです。

喉も乾いたしお茶でも買おうかなと思って立ち寄ると、「遠くからよう来んさったねぇ。歩いて疲れたじゃろ?少し休んでいきんさい」と、店の中に通され、なんと、おばあちゃんいきなり売り物のペットボトルのお茶を出してきました。

「飲みんさい。喉乾いたじゃろ?ええんよ。おばあちゃんからプレゼントじゃけ」といって、お金を受け取らないのです。

さらには「これも飲みんさい。疲れたが取れるけぇ」と、栄養ドリンクまで!

さすがにお茶のんでドリンクまで飲むのは無理でしたが、結局立ち寄った雑貨屋さんではお財布を開ける事もなく、おばあちゃんから突然の大歓迎でお見送りされたのでした。

島では小さな車やバスが便利

島を散策するには、徒歩だけでは何かと大変です。

車の免許を持っている人なら二人乗りの電気自動車、モビリティがレンタルできるので、借りるのが便利だと思います。

細い道や坂道が多い島の中にはピッタリですね。

島の交通

モビリティ

さんようバス TEL0846-65-3531
当日は、垂水(たるみ)港かきのえホテル清風館さんで借りる事ができるそうです。

おと姫バス

島を100円で一周できるお得なバスですが、本数が少ないのでホームページで時刻表を確認してくださいね。
おと姫バス時刻表(pdfファイル)

島のハイクラスホテル 清風館

清風館は、瀬戸内海を一望できる露天風呂が付いたハイクラスホテル。

小高い山の上に建っていて、オンシーズンにはお値段もかなり張りますが、お値段の価値は十分にある、素敵なホテルでした。

お風呂からは公式HPの写真の通り、瀬戸内海を一望することが出来る素晴らしいロケーション。

屋内の大浴場には島の名産品のレモンを沢山浮かべたレモン風呂もありました。

泉質は塩分がかなり強く、まるであっためた海水に浸かっているのかと思うほど。

塩分が強いので湯冷めしにくく、かなり長い事ホカホカと体を温めてくれます。

なお、露天風呂は宿泊客以外でも日帰りで楽しむことも出来るそうです。

写真提供:きのえホテル清風館HP

お風呂の後にはラウンジにあるバーでオリジナルカクテルも楽しむことが出来ます。

このバーには元帝国ホテルのバーテンダーさんがいらして、島のレモンやミカンなどを使ったおいしいカクテルを作ってくれます。私も頂いてみました。

Photo by 野沢菜月 in 2018.03.30

大崎上島の観光スポット

清風館からほどちかい木江エリアには、なんと5階建ての木造家屋があります。

この大崎上島は、20年ほど前までは木江町・大崎町・東野町という3つの町があったのですが、市町村合併により、今は大崎上島町という一つの町になっています。

写真提供:きのえホテル清風館

木江エリアは映画「東京家族」のロケ地にもなった場所で、ロケ地巡りも楽しむことができます。

大崎エリアには絶景ポイントの神峰(かんのみね)山があり、瀬戸内を一望することが出来ます。

東野エリアは観光案内所やIターンの方たちが作った美味しいグルメスポットや、工場見学もできる岡本醤油、エビ養殖場などがあります。

Photo by 野沢菜月 in 2018.03.31

これは神峰山展望台からの景色。展望台には他のお客さんは誰もなく、この風景を完全に独り占め!ぼんやりと景色を眺め、なーんにもしない時間。

都会では味わえない、のんびりの島時間ですね。

Photo by 野沢菜月 in 2018.03.31

島では高齢化が進んでいて、こうして完熟しているのに収穫できないままになってしまっているミカンや雑柑がそこかしこにありました。

新緑と古民家とみかん。なんとも絵になる風景でしたが、実際に離島に住む、というのはやはり色々と大変な面もあるのでしょうね。

大崎上島の意外なグルメ

お昼ご飯は観光案内所から歩いて数分の和食レストラン、久万田へ。ここも大盛況でした。

島にはIターンの方が経営する飲食店がいくつかあり、どこも大賑わいで、予約なしで食べられるところを探すのが大変です。

話題になっている場所はまず予約をしておいた方がいいと思います。

久万田でも注文してからお料理が出てくるまでに30分以上待ちました。

Photo by 野沢菜月 in 2018.03.31

出てきた海鮮料理は、待っててよかった!と思えるゴージャスでとっても美味しい一品!

大崎上島は実は養殖だけでなく昔から海老漁も盛んだったそうで、エビは本当に美味しいです。海のものがやはり全体的に美味しいので、島では海の幸は外せないですね。

春だとシーズンオフになるので食べられませんでしたが、牡蠣の養殖も盛んです。

また、海辺に降りると天然の牡蠣も沢山いて、地元では牡蠣は買ってくるものじゃなくて、とってくるものなんだそうですよ。

他にも北海道などで食べると超高級品のバフンウニもここでは海ですぐにとれる日常品。

そしてもう一つ驚いたのが、夕方何気なく入ったラーメン屋さんで出てきたこの一品。

フグです!こんなに沢山の小フグのから揚げがなんと1皿500円で、ラーメン屋で食べられる!

都内でフグのから揚げを食べようなんて思ったら、専門店に行って高いコース料理を注文しないと無理ですが、この島ではフグさえも、普通の一品料理で手軽に食べられるんですね。

夏にはシャコもとれるそうで、塩ゆでの子持ちのシャコは大変美味しいそうです。

東京でシャコといえば寿司ネタのイメージなので塩ゆでで食べるっていうのはあまりピンと来ないですが、寿司ネタのあのシャコとは全くの別物だそうですよ。

Photo by 野沢菜月 in 2018.03.31

四季を通じて楽しいイベントが目白押しの島

実は訪れた時には、謎解きイベントが実施されていました。

竜宮城になぞらえた謎解きイベントで、男女ペアで参加する、島めぐりのイベントでした。

イベント中は島のいろんなお店や観光スポットをめぐり、地元のおじいちゃんやおばあちゃんたちも観光客と話をして盛り上げてくれていたそうです。

雑貨屋のおばあちゃんを思い出しながら、この島のおじいちゃんおばあちゃんたちのサービス精神に感服しました。

ちなみに、夏には瀬戸内エリアでも珍しい有名なお祭り、住吉まつりが開催されます。

木造の手漕ぎ船を使った船のレースをする櫂伝馬競漕(かいでんまきょうそう)を行うそうです。

夜にはお供船と呼ばれる、美しい電飾を飾った船も出て、花火と一緒に楽しめるそうです。

また秋にはトライアストン、冬にはミカン狩りを楽しむこともでき、一年を通していつ遊びにいってもいろんな体験が出来るみたいです。

大崎上島から眺める絶景の瀬戸内の夕暮れ

楽しかった時間もあっという間にすぎ、夕陽が落ちるころ・・・

フェリーの時間待ちの間に、地元で有名な島の桜の名所に行ってきました。

瀬戸内に沈む夕陽と満開の桜のコラボレーションは、雑に撮影してもまるで絵葉書のよう。

朝から夜まで、本当に様々な顔をみせてくれる美しい瀬戸内は、いつの季節、いつの時間に行っても見ごたえがありますね。

フェリーはだいたい夜8時くらいまで運行しているので、夕方までしっかり遊んでも大丈夫。

この時は、夕方島を出て姫路までローカル線に乗り、姫路からサンライズ瀬戸で東京に戻りました。

Photo by 野沢菜月 in 2018.03.31

今回はとにかくのんびりと景色を楽しむことに特化しましたが、また違うシーズンにも是非遊びにいってみたいです。

夏の櫂伝馬競漕は飛び入り参加もできるみたいなので、夏を狙っていってみるのもいいかもしれませんね。

まとめ

  • フェリーでしかいけない離島ならではの豊かな自然を満喫できる
  • 映画「東京家族」のロケ地巡りが出来る
  • 海産物をはじめとするグルメが安くて美味しい
  • 瀬戸内を一望できる露天風呂が最高に気持ちいい
  • 年間通してお祭りやイベントが沢山あり、いつ行っても楽しめる
  • 地元の方との交流が楽しい

私のおすすめポイントはこんな感じです。

普段、気ぜわしい都会ではなかなか感じられないようなゆったりした時間と、優しい地元の方との交流など、島だからこそ満喫できるポイントが沢山あります。

心がほっこり出来る楽しい時間を経験してみてくださいね。