江戸時代にタイムスリップ!?茅葺き屋根の民家が立ち並ぶ大内宿で歴史とグルメを満喫!

Photo by shrioa in 2018

江戸時代にタイムスリップしたような感覚を味わえる茅葺き屋根の民家が立ち並ぶ集落一体が「大内宿」です。

「大内宿」は福島県を代表する観光地の一つです。世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」エクセレンス認証に認定された観光名所でもあります。

江戸時代は会津から江戸へ向かう大名や旅人をの疲れを癒す宿場町として栄えていました。その貴重な名残が現存しており、国が指定する重要伝統的建造物保存地区に指定されています。

最近では日本伝統の美しい景観が評価され海外からの観光客も増えてきました。

そのため、日本語だけでなく英語・韓国語・中国語パンフレットも公式サイトから入手可能です。

茅葺き屋根の「歴史」と「今」

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ススキやチガヤといった植物を「茅」と呼び、これらを材料にして屋根を覆った屋根の構造のことを「茅葺き屋根」と言います。日本だけでなく、世界でも様々な国で見られる屋根の様式です。

茅葺き屋根の歴史は古く、縄文時代の「竪穴式住居」で既に使われていたことがわかっています。茅は日本の気候で入手しやすかったこともあり、多くの民家で長く使われてきました。

近年では火災や手入れの大変さから、多くの町から姿を消してしまいましたが、一部地域では重要文化財として保護されています。

茅葺き屋根は日本だけでなく、ヨーロッパ地域を中心に世界でも茅葺き屋根の住居が存在します。

日本ではノスタルジックな印象を持つ茅葺き屋根の家ですが、世界では環境への配慮や住み心地良さから茅葺き屋根の建物を建築している国もあります。

それぞれの地域の気候や文化に合わせて日本とはまた違う形で、今も世界で採用されている家の形なのです。

ここが見所!茅葺き屋根の集落

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足を踏み入れた瞬間、全長約450m両側に並ぶ美しい茅葺き屋根の一体が出迎えてくれます。まるで時代劇の中に入り込んだ錯覚に陥ります。

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この大内宿にはお土産屋さんやお食事処もあり、食べ歩きをしながら散策することができます。お店の前を通ると皆さん優しく声を掛けてくださるので温かい気持ちになりながら楽しく歩くことができました。

この景観を後世にまで伝えるため「大内宿を守る住民憲章」を作り「売らない」「貸さない」「壊さない」の三原則を守っています。

そして茅葺き屋根保持の技術取得や維持に取り組まれています。

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私が行ったときは偶然茅葺き屋根をメンテナンスしている光景を目の当たりにしました。よく見ると屋根の茅が剥がれてきてしまっています。家の周りには材料が集められており、これから張り替える準備をされていました。

住民の皆さんの努力がこの美しい景観を作っているのですね。

大内宿の集落を抜けて奥に進んでいくと、高台に上がることができる階段があります。その階段を上ると…大内宿一体を見渡すことができる場所に出ることができます。

私も上ってこちらの写真を撮影しました。

Photo by shrioa in 2018

改めて高台から見ると侍が歩いていそうな雰囲気ですよね。

大内宿を楽しんだ後は是非高台に上って写真を撮って帰ってください。

古民家でのお泊まり体験

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大内宿に立ち並ぶ民家の中には民宿もあります。江戸時代から現存する民宿で昔ながらの日本のスタイルを味わうことができます。

現在は3件の宿泊施設がありますが、どこも女将さんの人柄が素敵と好評です。

山形屋

伊勢屋

本家扇屋

囲炉裏を囲んでのご飯や手作りの伝統料理を味わいながらゆっくりとした時間を過ごすことができます。茅葺き屋根の家に泊まるなんてなかなか経験のできないことです。

民宿は部屋数も少ないため、大型連休時や人気のシーズンはなかなか予約が取れないこともあります。実際、私も満室で予約を取ることができませんでした。

「泊まってみたい」と思う方はお早めの予約をオススメします。

一度は見てみたい!大内宿の雪景色

毎年2月には「雪まつり」が開催されます。雪に覆われた茅葺き屋根の民家を見るだけでなく、雪で作られた蔵や建物も楽しむことができます。

日が暮れてくるとロウソクでライトアップされ、何とも言えない幻想的な景色が広がります。そして夜空には打ち上げ花火も上がります。雪景色に花火が映えます。

一度は見たい美しい景色です。

大内宿は豪雪地帯なので防寒対策と滑り止め対策をしっかりしていってください。

大内宿で食べたいグルメ情報

民家が立ち並ぶ大内宿では多くの食事処があります。どれも美味しそうなので迷ってしまうのですが、その中でも「これは是非食べて欲しい!」というものをご紹介します。

ねぎそば(高遠そば)

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大内宿の名物と言えば「ねぎそば」です。これを食べずして大内宿を語れません。

大内宿を歩いているとほとんどのお店で「ねぎそば」があり、お店により出し方や味も違います。

どのお店でも共通なのは、お箸の代わりにネギを使ってお蕎麦を食べることです。意外と難しいので上手に食べられない人にはお箸も出してくれますので安心してください。

ねぎは一緒にかじってもいいのですが、早くからかじってしまうとそばが食べにくくなってしまうので注意してください。

この「ねぎそば」の由来ですが、昔会津で”そば”は祝いの席や徳川将軍への献上品だったため”切る”ということが縁起が悪いため、切らずに出したのが始まりと言われています。

焼き団子

自家製のじゅねん味噌を塗り炭火で焼かれた焼き団子が絶品です。お店の前で焼いているため、香りに誘われて思わず買ってしまいます。もちもちのお団子と味噌のタレの相性が抜群です。

お店の前に腰掛けて食べられる場所があるので、是非熱いうちに召し上がってください。

アクセス情報

最寄駅は「湯野上温泉駅」でそこから車で15分ほどのところにあります。駅から距離があるため公共交通機関のバスを使うか、タクシーやレンタカーを使って行くことをおすすめします。

なお、大内宿場内は車で乗り入れを禁止されているため駐車場に停めて、5分程歩いて大内宿に向かいます。

観光シーズンは大内宿に近い駐車場は満車で止められないこともあるため、その場合は少し離れた臨時駐車場もご利用ください。

まとめ

大内宿の魅力をまとめます。

  1. 江戸時代にタイムスリップしたような感覚を味わえる茅葺き屋根の集落
  2. 古民家でのお泊まり体験
  3. 雪降る2月限定「雪まつり」の幻想的な景色

江戸時代から現存するこれだけの規模を誇る茅葺き屋根の集落は、今や日本国内ではなかなかお目にかかることができません。

時代劇の登場人物になった気分で大内宿を散策してみてください!