サムライミュージアムが外国人観光客に喜ばれる理由

サムライミュージアム
Photo by Miwa Tateishi

新宿区歌舞伎町に突然現れる赤い鎧。そこはサムライミュージアムの入り口です。

都会のど真ん中に佇む和の雰囲気が漂うその建物は2015年にオープンしました。

鎌倉時代から江戸時代まで、約700年に渡る侍の歴史を体感できるこの建物には、歴史の名将が身につけいていた鎧兜のレプリカや、刀や槍、その時代に使われていた様々なアイテムが展示されています。まさに外国人観光客が喜びそうなスポットですが、サムライミュージアムとはどんなところでしょうか?

外国人観光客だらけのサムライミュージアム

館内には国内外から集められた甲冑や兜、武具などたくさんのアイテムが展示されています。

1階の入り口からいきなりズラリと数点の甲冑が並んでいます。今にも動き出しそうな迫力あるその姿はまさに圧巻。ちょっとドキドキしてしまいます。

2階に上がると日本家屋のような木造になっていて、通路には関ヶ原の戦いの様子を描いた大きな絵があったり、様々な形の兜、刀や火縄銃なども展示されています。ここが新宿の歌舞伎町だとは思えないほどで、まるで戦国時代にタイムスリップしたようです。

いかにも外国人が喜びそうな”The 日本”のような空間です。

館内に入ると、ここは外国人用の施設なのかと思うくらい外国人でいっぱいです。

日本人にとって侍に興味がある人は限られるかと思いますが、外国人にとっては”サムライ”を見ることができる興味深い場所なんですね。

館内は10分~20分おきにグループガイドツアーがあり、英語を始め様々な言語でも対応しているほか、外国人観光客が楽しめる様々な仕掛けをたくさん用意しています。

あの有名な歴史上の人物の鎧兜が展示されている

様々な鎧や兜、刀などが展示されていますが、館内の展示物は鎌倉時代から江戸時代まで続いた侍の時代に使われていた歴史あるものばかり。

もちろんレプリカもありますが、目の前で見るそれらの展示物はまさに圧巻。普通このような展示はガラス越しに見るものがほとんどだと思いますが、ここではほとんどの展示物を目の前で見ることができるんです。刀キズや火縄銃の弾痕も見ることができるので、当時の人たちの息遣いが聞こえてきそうですね!

時代別に活躍した人物を紹介するコーナーもあり、大広間にある甲冑はなんと豊臣秀吉、徳川家康、真田幸村のもの。また、新撰組・土方歳三の洋服を再現した衣装なども展示されています。

豊臣秀吉、徳川家康、真田幸村
Photo by Miwa Tateishi

1階入り口に並んだ数点の鎧には青い刺繍で作られたものが多く並びます。

ガイドさんの説明によると青は侍にとって勝利を意味するそうです。

そういえばサッカーの日本代表もサムライジャパンで青いユニフォームですよね。

実は日本のサッカー選手もサムライスピリットを持っているんですね。

かっこいい!!

目の前で見ることができる大迫力の殺陣のショー

サムライミュージアムでは間近で見ることのできる日本人の俳優による殺陣のショーがあります。

無料で見ることのできるこのショーでは実際に袴を着た日本人男性がすぐ目の前で迫力ある殺陣さばきを見せてくれるというものです。ショーでは外国人スタッフの通訳がつくので、意味が分からないということもないでしょう。

質問タイムなどもあり、型の説明や殺陣に関する様々な質問にも答えてくれます。

そのあとは外国人観光客の体験コーナー。実際に木刀を持って殺陣さばきを体験させてくれます。日本人の俳優さんが親切にやり方を説明してくれるので安心。

シーンとなった会場の緊縛した雰囲気の中で体験する殺陣さばきは、外国人にとってはとても刺激的な日本の思い出になるはず。

もちろん終始写真に収めることもできるので、嬉しいですね。

侍になった気分でぜひチャレンジしてみてください。

殺陣ショーだけでなく、日本刀講座、書道教室等の体験ワークショップも開催されているので外国人が喜ぶポイントがたくさんありますよ。

戦国武将になりきって記念撮影

館内の展示物に手を触れることはできませんが、撮影用の鎧や兜、着物が用意されていて、それらを身につけて記念撮影することができます。外国人に大変人気で、羽織と兜、刀、槍から好きな組み合わせを選んで着用することができます。

館内のツアーの中でガイドさんが、展示されているレプリカの兜を持たせてくれます。重さは約3Kg、鎧になると約30Kg!

こんなものを身につけて戦っていたなんて、侍ってすごいですね。

その重さに驚きながらも外国人の男性はその兜を身につけて写真を撮っています。

また女性の方でも着物を羽織り、お姫様になって写真を撮ることもできますよ。

和室でふすまなどをバックに撮ることができるので、雰囲気もバッチリ。

きっとSNSにも投稿したくなるような、素敵な写真がたくさん取れるでしょう。

まとめ

侍好きな外国人におすすめなサムライミュージアムですが、侍、戦国時代、武具などに興味のある人なら外国人でなくとも訪れたくなるはずです。ミュージアム内の表示と解説バネルには日本語以外にも英語、中国語、韓国語などの4ヶ国語があったり、語学が堪能なガイドさんがたくさんいますが、もちろん日本人のみでもグループガイドをつけてくれます。

興味のある方はHPをチェックしてみてください。
http://www.samuraimuseum.jp

ぜひ都会のど真ん中でサムライ・スピリットを感じてみてくださいね。