海中道路から車で行ける4つの離島!注目の穴場観光スポットとは?

沖縄には車でドライブがてら気軽に行ける離島があるってご存知ですか?

沖縄の海中道路。定番から地元ならではの過ごし方教えます!」でも触れましたが、沖縄本島中部うるま市には、海の真ん中を走り抜けるような有名な観光ドライブスポット「海中道路」があります。

その道路を渡った先には、平安座島(へんざじま)、浜比嘉島(はまひがじま)、宮城島(みやぎじま)、伊計島(いけいじま)と4つの島々が橋によって繋がっていて、車で気軽にその島々を巡ることが出来るんです!

車で気軽に行ける離島としてアクセスが便利なだけでなく、離島ならではの手つかずの自然や絶景ビューポイント、どこか懐かしいようなノスタルジックな集落、スピリチュアルスポットが点在しており、独特の文化や体験に触れることもできるため、地元うるま市もお勧めするほど、今、注目の穴場観光スポットなのです。

冬でもまだ暖かい沖縄で、橋で繋がる離島をドライブしながらプチトリップに出かけましょう!

金武湾に浮かぶ4つの島

青い海の真ん中を走る感覚がたまらない海中道路を爽快ドライブで渡った先に繋がる4つの島。

4つの島の最初の中継地点、海中道路が作られたきっかけとなった「平安座島」。そこから右手に折れると、ゆったりとした時が流れるパワースポットの「浜比嘉島」。平安座島から真っ直ぐ進んだ先には、絶景ビューポイントや塩工場&グルメ等々、かなり穴場な「宮城島」。そして、4つの島の最終地点、手つかずの自然やディープな遺跡が残る「伊計島」。

Photo by rika in September 23,2017

数時間で4島ぐるっとドライブ出来てしまうけど、日帰りなんて勿体ない!沖縄リピーターなら、是非とも宿泊して、沖縄本島とは違う島時間を体感し、島の暮らしや魅力を存分に味わってほしい!

日帰りドライブだけでは知ることが出来ない、4つの島の魅力を巡るように見てみましょう。

島めぐりの中継ポイント「平安座島」

平安座島は、海中道路を渡った先にある最初の島で、ここから南に浮かぶ浜比嘉島、さらに東に位置する宮城島、伊計島へとアクセスする中継ポイント的な島です。

宮城島方面に向かう防波堤には、うるま市の小・中学生が護岸に描いた「護岸アート」がズラリ!宮城島までのドライブを楽しませてくれますよ。

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この島は、ただ通り過ぎるだけの人も多いと思いますが、島民の悲願が詰まった歴史背景を知ってから訪れると、また違った思いで景色を眺める事が出来るでしょう。

(1)海中道路建設のきっかけとなった島

平安座島と海中道路の建設には深い関わりがあります。

もともとは小さな島だったのですが、1970年、アメリカの石油会社であるガルフオイルが平安座島に進出することになり、その見返り事業として、ガルフ社の負担で海中道路を建設することになったのです。(詳細は「沖縄の海中道路。定番から地元ならではの過ごし方教えます!」)

こうして、宮城島との間の海を埋め立てられ、今では写真で見るように、沖縄石油基地のタンクが広がる島になりました。

Photo by rika in May 7,2013

アメリカの石油会社の平安座島進出によって埋立建設された石油基地ですが、そのお陰で、海中道路ができ、今、こうして自由に島への往来ができるようになり、島民や沖縄本島の住民だけでなく、観光客にとっても、便利になりました。今では、石油基地が島のシンボルになっています。

過去の歴史を知った上で訪れるからこそ、先人の人々の想いを感じ取れることができますね。

「宮城島へ渡る前に、沖縄県唯一のオイルタンクが並ぶ珍しい景色を眺めてみよう!リピーターの間で密かに人気な場所なので、これで、あなたも”つう”の仲間入り!」

(2)ぜひ立ち寄りたいグルメスポット3選

島めぐりのお楽しみといえば、やはり、地元ならではのグルメですよね!

平安座島のオススメグルメを厳選して3つご紹介いたします!

①海鮮が食べたいなら

新鮮な海鮮が味わえる「味華(あじけー)」
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店名にもなっている「あじけー」とは、方言で「シャコ貝」のこと。

平安座島漁港の目の前にあるお店だけあって、仕入れている海鮮の鮮度は保証済み!塩焼きや魚の煮付け、魚や刺身の定食等、色んなメニューがありますが、選びきれない方は、ボリュームたっぷり写真映えする新鮮な海鮮丼が一押しです!

味華の基本情報

【住所】沖縄県うるま市与那城平安座9396-6
【問い合わせ(TEL)】 098-977-7783
【営業時間】11:30~17:00
【定休日】月曜日
【駐車場】あり

②パンが食べたいなら

もちもち感と餡と塩味のコラボが癖になる「ブランジェリーカフェヤマシタ」

海が一望できるテラスがあるパン屋さん。

ここのパン屋さんは、手作り無添加に拘り、すべての商品が卵、牛乳、バターが不使用(一部、バター使用もあり)で、基本アレルギーが心配な方でも安心!

看板商品は、北海道あずきに沖縄の黒糖がコラボした「ぬちあんぱん」。

後ほどご紹介する隣の島、宮城島の「ぬちまーす」が使用されていて、もっちもちのパン生地に、餡と塩味が良い塩梅で、一度食べたら癖になる美味しさです!

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もう1つの看板メニューが、可愛すぎて食べれない“ハリネズミ”の形をした愛くるしいパン。その他、モチモチ生地が最高のピザもテラスで食べることができるので、ぜひ、立ち寄って欲しいパン屋さんです。

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ブランジェリーカフェヤマシタの基本情報

【住所】沖縄県うるま市与那城平安座425-2 2F
【問い合わせ(TEL)】 098-977-8250
【営業時間】11:00~19:00
【定休日】月・火曜日
【公式HP】http://okinawa-nutianpan.com/index.html

③地元の民家気分を味わいたいなら

人には教えたくない癒しの空間「てらす茶屋 ゆうなみ」

うっかり車で通り過ぎてしまいそうなくらい分かりにくい隠れ家風というか、普通の民家をそのままお店にしてしまった茶屋では、お母さん一人が切り盛りしている”沖縄のおふくろの味”を味わうことが出来ます。

ここで絶対に外せないリピーターオススメのメニューが、軟骨までトロける「軟骨ソーキのトロトロ煮」。

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緑に囲まれたテラス席からは海を見渡すこともできる癒やしの空間で、まるで民泊感覚でお食事をいただくことができますよ。

てらす茶屋 ゆうなみの基本情報

【住所】沖縄県うるま市与那城平安座875
【問い合わせ(TEL)】 098-977-7337
【営業時間】11:00~17:00
【定休日】火曜日

(3)平安座島の基本情報

【住所】沖縄県うるま市与那城町平安座島
【利用料金】設定なし
【営業時間】設定なし
【定休日】設定なし
【問い合わせ(TEL)】098-923-7612(うるま市経済部観光振興課)
【アクセス】≪那覇方面から≫那覇空港より与勝半島方面へ車1時間20分、海中道路渡ってすぐ。

パワースポットの「浜比嘉島」

海中道路から平安座島に渡ってすぐの分かれ道を東側に進むと、十字路の右手に浜比嘉大橋が見えてきます。浜比嘉島へ行くにはこの大橋を渡って行きます。

赤瓦屋根の民家や石垣の家並み、漁港、拝所、ガジュマルの大木や透き通るような水と白い砂浜など、離島ならではの静寂さと大自然が残る美しい光景が残っている浜比嘉島の魅力を見てみましょう。

Photo by rika in May 7,2013

(1)スピリチュアルな島

琉球の始まりの地と言われている浜比嘉島は、神の住む島として知られるパワースポットの地でも有名です。島の周囲は約6.6kmと、さほど大きくない島にも関わらず、島内には30を超える拝所があり、今でも伝統的な行事や祭事などが行われています。

琉球の祖神である女神の「アマミキヨ」と、男神「ツネリキヨ」が島を造り、稲作を教え、彼らの子孫が増えていったと、日本の神話ともよく似た伝説が残っており、二神が生活していた場所が「シルミチュー」、お墓が「アマミチュー」と呼ばれています。

子宝が授かる聖域として有名な「シルミチュー」は、比嘉地区の森の中にあり、108段の階段を上った先にあります。海岸から小石を1つ拾い、洞窟に置いている壺に入れて多くの人が祈願しています。

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勝連町の指定文化財でもある「アマミチュー」は、同じく比嘉地区の海側に位置しており、旧暦の1月1日には、五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄を願う祭事が行われる神聖な場所となっています。

このように、今でも神々の存在が身近に感じる浜比嘉島は、他の島と比べて、ビーチや食堂、レストラン、トリップアドバイザーのTraveler’s Choice2018を受賞した「ホテル浜比嘉リゾート」があるにも関わらず、どこか神秘的で厳かな、悠久の時を感じられる独特な島の雰囲気が、訪れる人々を魅了して止まないのだと私は思います。

(2)浜比嘉で過ごすオススメ3選

浜比嘉島に訪れたならぜひ、体験してほしい、立ち寄ってほしいオススメ3選をご紹介します!

①暮らすように過ごす

沖縄本島とはまた違った、ゆったりとした悠久の時を過ごし、島の魅力を存分に味わいたい方は、浜比嘉島にある「Tripshot Villas Hamahiga」で滞在するのが断然、オススメ!

打ちっぱなしコンクリートでスタイリッシュな外観と内観、全室オーシャービューで、ミニガーデンまで付いている2階建てのプライベートヴィラでは、キッチンや洗濯機など、日常生活ができる設備が整っており、長期宿泊も可能。

庭でBBQができるプランもあり、ご家族や、お友達同士、自分の持ち家の様な感覚で楽しみ過ごすことが出来るんです!

寒いのが苦手で南の島で数か月、移住気分で過ごしたい方にも、是非とも、オススメしたい宿泊施設です。

浜比嘉島の神秘的な魅力は、実際に訪れて五感で感じられるものなので、日々の忙しさから解放されて、ゆっくりと過ごしたい方は、浜比嘉島で暮らすように過ごしてみてはいかがでしょうか?

Tripshot Villas Hamahigaの基本情報

【住所】沖縄県うるま市勝連浜247-5
【問い合わせ(TEL)】 070-5489-3969
【公式ホームページ】http://hamahiga.tripshot-hotels.com/

②穴場ビーチでまったり過ごす

沖縄離島ならではの、のんびりとしたビーチでまったり過ごしたい方は、浜比嘉島の西側に位置する「浜比嘉ビーチ」で過ごすのがオススメ!

ここのビーチは、観光シーズンでもそれほど人が多くなく、沖縄の元々の自然海岸の雰囲気も残しつつ、駐車場や砂浜、突堤など整備されており、透明度も高くきれいなビーチです。

「干潮時と満潮時、同じビーチとは思えないほど、水位が違います。きれいな海の景色を見たいなら干潮時は避けた方がいいかも!」

また、西側に位置しているので、中城湾に沈む美しいサンセットを、勝連半島や海中道路の景色を含めて一望できる、密かに夕日の美しいスポットでもあるんです!

BBQ機材を持ち込んでビーチパーティーをすることもできるので、砂浜で遊んだり、のんびり景色を眺めつつ、BBQランチするのもいいですね。

「BBQは、許可を取る必要もありませんが、機材も食材も全て自前。ゴミはちゃんと持ち帰りましょう!」

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ちなみに、通称「浜比嘉ビーチ」と呼ばれていますが、実は、この施設、ビーチではなくて「高潮・侵食対策施設」なんです。

海岸線から背後地の住宅までの距離が短く、台風時には高潮被害や、砂が飛ばされる飛砂(ひさ)被害、また、波や強風によって砂浜が陸側や海側へ持って行かれる侵食など問題があったので、それを守るために面的に作られた施設なんです。

なので、クラゲ防護ネット&監視員は配置されていないので、全て自己責任の範囲で楽しんでくださいね!

「ビーチが出来てから、ゴミが増えたり、夜遅くまで騒いだり、シャワーやトイレが砂で詰まったりと、一部の利用者のマナーの悪さで住民の方が困ったりしていることもあります。お互いが心地よく過ごせて楽しめるように心がけましょうね。」

浜比嘉ビーチの基本情報

【住所】沖縄県うるま市勝連浜80-4
【駐車場】70台・大型バスも収納可能(無料)
【設備】シャワー、トイレ、自動販売機
【遊泳】料金・時間・期間の設定なし

③ここでしかできない体験

沖縄の海中道路。定番から地元ならではの過ごし方教えます!」で紹介した「浜比嘉塩」。最近では、沖縄でなくても、このパッケージのお塩を見かけたことがある人も多いと思います。塩が美味しいのはもちろんですが、ぜひ、浜比嘉島の南側にある「浜比嘉島の塩工房」製塩所を訪ねてほしいです。

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塩工房では、昔ながらの「流下式塩田」が無料で見学できます。“世界にひとつだけ My Salt”を作れる体験ができ、塩職人の高江洲優さんが丁寧に製造方法や塩の説明をしてくれますよ!

そのほか、塩工房限定販売の「あらじお黒糖」等、ここでしか体験できないこと、味わえない商品に出会うことが出来ます。

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浜比嘉島の塩工房の基本情報

【住所】沖縄県うるま市勝連比嘉1597
【問い合わせ(TEL)】 098-977-8667
【公式ホームページ】http://hamahigasalt.com/index.html

(3)浜比嘉島の基本情報

【住所】沖縄県うるま市浜比嘉島
【利用料金】設定なし
【営業時間】設定なし
【定休日】設定なし
【問い合わせ(TEL)】098-923-7612(うるま市経済部観光振興課)
【アクセス】≪那覇方面から≫那覇空港より与勝半島方面へ車1時間20分、海中道路渡って平安座島を東に進み、浜比嘉大橋を渡ってすぐ。

かなり穴場な「宮城島」

離島の端っこ、伊計島を目指して車を走らせている人にとっては、つい通り過ぎるだけの島になってしまいがちの宮城島。

実は、透明度の高いビーチや、高台から望絶景スポット、塩工場に島グルメ、隠れパワースポットなど、通り過ぎるだけでは勿体ない、かなり穴場なスポット満載なんです!

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(1)レアな隠れパワースポット

海中道路から行ける4つの離島の内、スピリチュアルなパワースポットは、実は、浜比嘉島だけではないんです。

沖縄には、琉球石灰岩から湧き出る地下水「ガー」または「ヒージャー(樋川)」と呼ばれる湧水が各所にあり、その中でも、宮城島にある「ヤンガー」は、琉球王朝時代から、水質もよく水量も豊かに湧き出る貴重な水源として使用されてきました。

ヤンガーの貴重性は、その湧水だけにとどまらず、石造建築物としての価値も非常に高い場所として、琉球の歴史書にも記録されています。

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今でも地元の人々にとっては、産湯や正月の若水(1年の邪気を払うために、新年に最初に飲む水)など、「神聖な水」として親しまれています。

地元の人にしか知られていない、「知る人ぞ知る」隠れパワースポット、折角、宮城島まで訪れたのなら、枯れることなく豊かに湧き出る聖なる水からパワーチャージしてみませんか?

ヤンガーの基本情報

【住所】沖縄県うるま市与那城上原

(2)宮城島で見るべきオススメ3選

宮城島に訪れたのなら、先に紹介した「ヤンガー」以外に、是非とも、実際に訪れてみて欲しいオススメ3選をご紹介します。

①信じられないほど透明な海がみたいなら

宮城島の北西側には、白い砂浜に透明度がかなり高い手つかずの自然が残る「トンナハビーチ」があります。駐車場は有料で1台500円ですが、シャワーやトイレ、更衣室等の設備も整っており、BBQもできます。ほかのビーチと比べて観光客も少ないため、信じられないほど透き通るような海をのんびり満喫したい人にはオススメ!

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トンナハビーチの基本情報

【住所】うるま市与那城上原8203
【駐車場】50台(500円/1台)
【設備】監視員、更衣室、シャワー、トイレ、売店、自動販売機、BBQ
【遊泳】料金:300円、期間:4~10月末頃、時間:09:30~18:00(季節により変動)
【アクティビティ】フライボード、チューブ各種、シェットスキー、ウェイクボード、ジェットスキーレンタル、ジェットスキーツーリング

②世界初の技術が見たいなら

宮城島の東側には、「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」という塩工場があり、世界初の特許製塩法「常温瞬間空中結晶製塩法」が魅せる塩の雪景色を見学することができます。しかも、なんと!その製塩工程をガイドさんが無料で案内してくれるので、興味ある人は、是非、世界初の技術を学んでみるのも良いでしょう!

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また、塩にこだわり沖縄の食材を最大限に活かしたグルメやスイーツが味わえるカフェや、ぬちまーす関連製品を購入することが出来る直営ショップが、工場と直結して併設されています。

ここを訪れることによって、製塩された塩が商品として生み出されて、私たちの口や手元に届くまでの一連の流れを体感できることでしょう。

ぬちまーす観光製塩ファクトリーの基本情報

【住所】沖縄県うるま市与那城宮城2768
【問い合わせ(TEL)】 098-983-1140
【公式ホームページ】https://www.nuchima-su.co.jp/

③絶景のパワースポットが見たいなら

先にご紹介した「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」は、「果報(かふう)バンタ」、「龍神風道(リュウジンフウドウ)」、「三天御座(ミティンウザ)」と呼ばれる3つのパワースポットに守られるように建てられています。そして、その敷地全体のことを「命御庭(ぬちうなー)」と呼んでいます。

その中でも特に、「果報(かふう)バンタ」と呼ばれる「幸せ岬」は、絶対に外せない絶景のパワースポットで、そこから望む藍色、コバルトブルー、エメラルドグリーンの「青の濃淡」で創り出す海のグラデーションは必見です!

また、「龍神風道(リュウジンフウドウ)」は、先にご紹介した、琉球の始まりの地と言われてる浜比嘉島と、神の島と呼ばれる久高島と一直線に並ぶ位置にあたり、沖縄の海の道から流れるエネルギーを一心に受けることができるパワースポットです。

果報(かふう)バンタの基本情報

ぬちまーす観光製塩ファクトリーの基本情報に同じ

(3)宮城島の基本情報

【住所】沖縄県うるま市与那城町宮城島
【利用料金】設定なし
【営業時間】設定なし
【定休日】設定なし
【問い合わせ(TEL)】098-923-7612(うるま市経済部観光振興課)
【アクセス】≪那覇方面から≫那覇空港より与勝半島方面へ車1時間30分、海中道路渡り、平安座島の次の島

島の端っこ「伊計島」

海中道路から車で巡れる離島の一番、端っこ、伊計島。宮城島で紹介した「トンナハビーチ」から、北へ向かって車を走らせて約5分(約2.0km)、真っ赤な橋と、沖縄の守り神 “ シーサー “ がお出迎えする伊計大橋を渡れば、ついに島の端っこ、伊計島に到着!

Photo by rika in September 23,2017

(1)犬が由来の湧水

伊計島には、水不足で悩んでいた島民を救った犬の言い伝えがあるそうです。島民は昔から水不足で悩んでおり、干ばつに困っていた時、ずぶぬれになった犬が崖下から上がって来たのを見た農夫が不思議に思い、下りて行ってみると、こんこんと水が湧き出ている泉があり、それがそのまま「犬名河(インナガー)」と呼ばれるようになったといわれています。

ちなみに、この泉は、1995年(平成7年)6月14日に「うるま市指定文化財」に指定されています。

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その後、伊計島の人たちは飲み水に困ることはなくなりましたが、150段ほどの石段の坂道を上がり下りしての水汲みは重労働。戦後はポンプで吸い上げて、米軍との共同使用していたようで、伊計島でもアメリカと沖縄の繋がりが垣間見えますね。

現在は本島から上水道が引かれ、水に悩むこともなくなりました。

(2)ディープな伊計島オススメ3選

ディープな伊計島を体験したい方にオススメ3選をご紹介します。

①ペットと一緒に楽しめるビーチ

伊計島といえば、島に渡って西側に進むとすぐ見えてくる「伊計ビーチ」が有名ですが、さらにその北へ向かって車を走らせて約5分弱(約1.2km)の位置にある「大泊ビーチ」が、かなり穴場なビーチです!

伊計島でもバツグンの透明度を誇る海!しかも、ペット同伴okで、ペットの体を洗える水道もあり、飼い主さんにとっては嬉しいビーチ。ただし、リードの着用やフン処理など、最低限のマナーはしっかり守って、楽しみましょうね!

大泊ビーチの基本情報

【住所】沖縄県うるま市与那城伊計1012番地
【問い合わせ(TEL)】098-977-8027
【駐車場】500円/1台
【入場料金】①手前左の伊計サンシャイン駐車場は料金500円のみ ②奥の駐車場はシャワー代+駐車料金500円、小学生まで300円、中学生以上 500円
【公式ホームページ】http://www.oodomari.com/index.html
【レンタル詳細】http://www.ikei-beach.com/oodomari/oodomari.html

②素朴な沖縄の風景にある「灯台」と「子宝祈願の聖地」

伊計島の地図を見てみると「灯台」が気になった人もいるはず。私もその一人で、Google mapを頼りに「伊計島灯台」に向かって車を走らせてみました。

車が進入できない未舗装道路の奥に灯台があるようで、草木が生い茂る獣道のような道を、やや不安になりつつ歩いて行くと、それほど高くない伊計島灯台があります。

Photo by rika in September 23,2017

『伊計島灯台』を後にし、さらに”獣道”を奥へ進んで行くと、赤瓦屋根の『御地子宝之神』が祀られた聖地に到着。

ここも、「知る人ぞ知る」レアな聖地ですが、子宝祈願のために、こちらを訪れるご夫婦が、稀にいるそうですよ。

この灯台へ進む獣道の手前の舗装道路周辺は、昔ながらの沖縄を感じられる風景が広がっていて、特に何かがある訳ではないですが、その素朴さをのんびりとした空気感と共に味わうのも伊計島ならではの過ごし方の1つですね。

Photo by rika in September 23,2017

伊計島灯台の基本情報

【住所】沖縄県うるま市与那城伊計(伊計島灯台)
【駐車場】入口前に1,2台分のスペースあり

③歴史好き&写真好きなら

さらに、ディープな伊計島を味わいたい方は、「イチの里 仲原遺跡(なかばるいせき)」へ。

「伊計島の「伊計」は方言で「イチ」というらしく、伊計島は「イチジマ」、「イチハナリ(伊計離)」とも呼ばれており、勝連半島から連なる離島の一番北側に位置していることから「遥かに遠い(場所)」という意味もあるそうですよ。」

伊計ビーチから車で約3分、大泊ビーチからは車で約5分の場所にあり、沖縄県内でも最大級といわれる、縄文時代後期ごろの村落跡が発見された貴重な場所。教科書でお馴染の「竪穴式住居」が復元修復されていて、ちょっとした広場のようになっています。

Photo by rika in September 23,2017

歴史好きなマニア心を動かされる人、または、写真好きな方は、ぜひ、立ち寄ってみては?写真の撮り方によっては、色んな楽しみ方ができそうですよ。

私が訪れた時は、写真好きなイギリス人観光客もいて、外国人にとっても興味深いスポットのようです。

Photo by rika in September 23,2017

イチの里 仲原遺跡の基本情報

【住所】沖縄県うるま市与那城伊計(仲原遺跡)
【駐車場】迷惑にならないよう道の端に寄せて停めましょう

これまで、素朴でディープな伊計島をご紹介してきましたが、伊計島の最北端には、きらめく満天の星に大海原のオーシャンビューを独り占めできる「AJリゾートアイランド伊計島」というリゾートホテルがあります。天然温泉や様々なアクティビティも体験できるので、伊計島に宿泊して、島で沖縄の自然をゆったりとした時間を満喫する贅沢な過ごし方もお勧めです。

《AJリゾートアイランド伊計島》
公式ホームページ:http://www.aj-hotels.com/ikei/

(3)伊計島の基本情報

【住所】沖縄県うるま市与那城町伊計
【利用料金】設定なし
【営業時間】設定なし
【定休日】設定なし
【問い合わせ(TEL)】098-923-7612(うるま市経済部観光振興課)
【アクセス】≪那覇方面から≫那覇空港より与勝半島方面へ車1時間30分、海中道路渡り、宮城島から北に延びる赤色の橋とシーサーが目印の伊計大橋を渡ってすぐ。

まとめ

  1. 島めぐりの中継ポイント「平安座島」は、新鮮な海鮮から、パン、沖縄料理など、グルメスポット満載!そして、海中道路が作られたきっかけとなった島。
  2. パワースポットの島「浜比嘉島」では、4つの離島やうるま市周辺を観光する拠点として「暮らすように旅する」ことが実現可能な島。
  3. かなり穴場な「宮城島」は、世界初の技術や、信じられないほど透明な海、絶景パワースポットなど、通り過ぎるだけでは勿体ない島。
  4. 島の端っこ「伊計島」は、かなりディープな沖縄に出会える島。
  5. 海中道路から続く4つの離島。橋を超えるたびに新しい世界に繋がるドライブが味わえるのは、ここでしか味わえない魅力の1つですね。
  6. 数時間でぐるっとドライブして終わることが多い4つの離島だけど、そこには、手つかずの自然や、島の恩恵から得られるグルメや絶景、昔からの言い伝えを大切にするパワースポット等、魅力満載!五感で感じられる時間や雰囲気は、訪れて体感した人にしか分からない魅力!

「沖縄本島よりもさらに悠久の時を感じられる、どこか懐かしく素朴な離島で、「何もしない」贅沢を味わえるのも、都会では得られない幸せですね。」