首里城は、沖縄を代表するお城の一つです。
13~14世紀に作られたお城であり、中国のお城に近い造形をしているのが特徴です。世界遺産にも登録されている建造物なのですが、現在の首里城は1992年に復元されたものとなっています。
今では本州だとめったに見かけることのない二千円札に描かれていたお城が首里城です。ちなみに、沖縄県のATMでは2千円札を下ろすことができるため、普及率は結構高かったりします。
今回は、そんな首里城の見処についてご紹介するのですが、もし現在すでに首里城へ行こうと思っているのでしたら、スニーカーなどの歩きやすい靴を履き、事前にスリッパを用意しておくことをおすすめします。
首里城までのおすすめアクセス方法は?
首里城までの道のりは、那覇で宿泊しているならバスもしくはモノレールがおすすめです。
モノレールの場合、終点である那覇空港駅から首里城まで20分もかからないため、すばやく移動できます。また、モノレールの一日無料券を購入すると首里城の入場料が安くなるのもおすすめする理由の一つです。
しかし、そこから徒歩で15分ほど歩くことになるので、日焼けが嫌な人や長距離を歩きたくないという人にはおすすめできません。
バスで移動すれば、歩かずに首里城までつけますし、モノレールと大差ない値段で移動できるのも魅力です。
しかし、沖縄の地名や土地に慣れていない場合どこの駅で降りればいいのかわかりにくいため、交通状態によってはモノレールで移動するよりも時間が掛かるケースがあります。
確実にすばやく移動したい場合、歩くことになりますがモノレールで移動したほうが無難です。
モノレールで首里駅につくと、そこから20分ほど歩くことになります。基本的に一本道であり、首里城までの道のりは標識を探したりや他の観光客のあとをついていったりすれば基本迷うことなく首里城までたどり着けます。
途中で観光客向けのお店もあるので、首里城だけではなく首里の風景も眺めながら歩いてみてはいかがでしょうか。
首里城の見どころ~無料エリア編~
首里城には無料のエリアと有料のエリアがあり、正殿は有料ですがそれ以外は無料なので自由に見て回ることができます。
まずは無料エリアの見どころからご紹介します。
動物の多いのどかな公園
首里城は、公園から上り坂を登って行くことになります。公園ではカモや野良猫が自由気ままに歩いており、のどかな風景を堪能できます。
ここのカモや猫は人に慣れているようであり、石段に座っていると眼の前を平然と横切ったり近づいてきたりするので、動物好きにはたまらない場所かもしれません。

守礼門と周囲
守礼門をくぐると整った緩やかな坂道にかわり、時代を感じさせる風景が目に入ります。ココらへんはまだ首里城のイメージのような鮮やかな赤ではなく、石造りの灰色な建造物が目立ちます。
ここからは石畳の上を歩くことになるため、ヒールなどの靴は足がつかれやすくなるほか、濡れていると滑るかもしれません。よって、冒頭でも紹介しましたが歩きやすい靴を履くことをおすすめします。
見どころとしては、園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)石門が有名です。
園比屋武御嶽とはかつて国王が旅に出る際必ず拝礼していた森の名前であり、その森に入るための石門が、園比屋武御嶽石門です。世界遺産に登録されている石門であり、パワースポットとしても知られています。

首里城の見どころ~有料エリア編~
無料エリアだけでも見どころは多いですが、やはり首里城に来たのであれば有料エリアでもある正殿も見たいところです。
正殿は打って変わって派手で鮮やかな赤色をしており、まさに首里城!と言わんばかりの存在感を放っています。入場料は820円ですが、モノレールで乗り放題の切符を購入している場合、620円に割引されます。
正殿内では城の中を歩き回れるようになっており、所々で当時の時代背景や資料を見ることができます。
ここでは土足厳禁のため、靴を脱いで移動することになります。正殿内は結構冷えるため、素足で歩くと爪先が冷えやすいです。そのため冒頭で説明したとおり靴下を履くか、もしくはスリッパを用意しておきましょう。
なお、正殿では許可された場所以外での写真撮影は原則禁止となっているため、詳しい内部などは是非ご自身で足を運んでお確かめください。
ほっと一息、正殿内でお茶を
正殿内では、鎖之間(さすのま)という部屋があります。
ここはかつて客人をもてなす場として作られた部屋であり、現在でもお茶を出す場として利用されています。
ここでは、料金を支払うことでくんぺんやちんすこうといった沖縄のお菓子とさんぴん茶(ジャスミンティーの一種)を堪能できます。値段は310円と割安であり、お茶はおかわり自由です。

お菓子の方ですが、個人的に気に入っているのは花ぼうる(写真で一番大きなお菓子)とくんぺん(写真で4分の1にカットされているもの)です。
花ぼうるはさっくりとした食感が上等なクッキーのような感じがし、ほのかな甘味がお茶とよくあいます。くんぺんはまんじゅうに近いしっとりとしたような食感で、ピーナッツの風味がするのが印象的でした。
また、ここから見る景色も風流を感じさせ、うまくいえませんが自分がちょっとだけ雅な人間になった気分を味わえました。

正殿内部(撮影可能エリア)
正殿内部は基本的に撮影禁止ですが、一部だけ撮影が許可されているエリアがあります。中には、かつての国王が座っていた玉座もあり、なかなかギンギラとしてド派手な椅子でした。

また、内部は若干薄暗く涼しかった印象があります。
正殿以外で撮影が許可されているのは北殿エリアです。こちらは内部に当時の歴史背景などが模型を使って再現されており、内部の復元ではなく当時の資料館的な扱いでした。
また、おみやげコーナーも併設されていたので、外観以外はあまり歴史的な背景を知ることができませんでした。
夜の首里城
首里城は日が落ちかける頃に来ても違った楽しさがあります。
公式サイトでも紹介されていますが、夜の首里城はライトアップされ、全体がライトで照らされるようになっています。
公園も照らされるので足元が見えにくいということもありませんでした。遠目から見てもライトアップされた正殿エリアは派手に輝き、昼間に見た雰囲気とはまた少し違って感じました。
沖縄に来たなら一度は見るべし
首里城は、沖縄に来たなら一度は見ておいて損のない観光スポットです。
内地には大阪城を始めとして様々なお城がありますが、首里城はそれらとは一線を画すお城です。沖縄独自の文化が現れており、お城マニアでなくても一度は訪れることをおすすめします。

元大阪在住、現在沖縄生活3年目のライターです。会社勤務の傍ら執筆活動を続けており、映画鑑賞や散歩を趣味としています。最近バイクを購入したため、三年目にしてようやく沖縄での活動範囲が広がりました。今後美ら海水族館や恩納村など、自然を満喫できそうなところを旅したいと思います。