北国の街札幌は、なんといっても冬景色が魅力。
そんな札幌から、冬に訪れたいスポットとして「大通り公園」をご紹介します。
市民の憩いの場である大通公園では様々なイベントが開催されますが、中でも冬季間のイベントが見どころです。
この記事では、冬の大通りの魅力と「さっぽろ雪まつり」をご紹介します。
そもそも「大通り公園」とは?

Photo by ohshima2520 in February 1,2018
大通り公園は、札幌の街を南北に分かつ通りです。
1871年ごろ、北海道開拓使が「碁盤目状の街構想」を企画。それに従い北は官公庁、南は住宅・商業施設と、エリア分けをするために敷かれた道が、現在の大通り公園となっています(札幌市公園緑化協会HP)。
つまり、この公園を目印にすれば札幌の街の方角が分かる、というわけですね。
現在に至るまで、花壇が整備されたり、ちょっとした屋台が出たり、四季折々のイベントが行われたりして、観光地としても有名な市民の憩いの場となっています。
冬に訪れたい 大通り公園の魅力

Photo by ohshima2520 in February 1,2018
一年を通して、催し物が開かれる大通り公園ですが、やはり雪景色の美しい札幌ならば銀世界を楽しみたいもの。真っ白な世界に、イルミネーションで飾られたテレビ塔が美しく映えます。
テレビ塔の中は、北海道ならではのお土産やさんや展望台、レストランがいっぱい。
「北海道らしいものを見つけたい」というのであれば、まずテレビ塔に行きましょう。展望台からは、90メートルの高さから札幌の街を一望できます(さっぽろテレビ塔公式HP)。
伝統ある冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」

Photo by ohshima2520 in January 22,2019
「さっぽろ雪まつり」は2月になると開かれる、札幌の名物イベントです。
これなくしては冬の札幌は語れない、というくらいの一大イベントで、1950年から継続しています。
札幌市内各所で雪像や氷の像、イルミネーションの芸術が見られますが、やはり最大のメインは大通公園の大雪像でしょう。
国内外の名所や世界的に有名なキャラクター、映画の一場面などなど、誰もが知っている話題のものを雪に彫り、大作に仕上げます。
「さっぽろ雪まつり」の詳しい情報は、以下のHPでご覧いただけます。
一見の価値あり!大雪像と市民の雪像コンテスト
素材は雪のみなので、気温の変化で見頃はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
一番綺麗な時を見たいのであれば、やはり出来立てを見に行くべきです。
巨大な雪像でありながら、細かいところまで緻密に作られています。
また、各国の団体や、市民も参加して雪像を作ることができ、それらの作品は人気コンテストが開かれます。かなり精巧に作り込まれた作品群を見て回るのも一押し。
カップルで写真を撮りたい!キラキラのイルミネーション

Photo by ohshima2520 in January 22,2019
雪まつりの会場には、写真撮影用のスポットが用意されています。
写真の「ラブ・ツリー」は、ぜひカップルで写真を撮りたいですね。
まつり期間中は、プロのカメラマンに頼んで撮影してもらえるサービスもあるので、利用してみてはいかがでしょうか。ロマンチックな風景を記念にできます。
筆者自身も「ラブ・ツリー」の前で写真を撮ったことがあります。
撮影スポットは暗い中に赤いハートが浮かび上がり、雪景色と相まってとってもきれいに撮れました。今でも思い出の一枚になっています。
あったか料理でホカホカ!雪まつりの食を楽しむ
イベントの醍醐味といえば、美味しい料理は欠かせません。
寒い天気の中で熱々の料理を味わうのは一層格別です。
雪まつり会場では、「食の広場」として屋台を展開。
身体の温まるホカホカの料理に舌鼓を打ちつつ雪像鑑賞してみてはいかがでしょうか。
雪まつりに来ると食べたくなるのがラーメンです。寒空の下でも熱いスープをすすれば、ぽっかぽかに温まりますよ。
雪まつりで絶対に体験したい!2019年度のアトラクション
近年の雪まつりでは、最新式のプロジェクトマッピングやARを使用したアトラクション、スケートリンクなど、見逃したくないサービスが盛りだくさん。
ここでは、2019年度の雪まつりで注目されているイベント・アトラクションをピックアップしてご紹介します。
・雪ミクに会える!? ARで体験する「雪ミク雪像」
スマートフォンのアプリケーションを利用して、雪ミクライブに参加しましょう。
雪ミクのARライブは、なんと世界初なのだとか。
・氷上の幻想世界…屋外スケートリンク
昨年度の会場でも好評を博したことから、今年も雪まつりに登場する「屋内スケートリンク」。
特に、夜間はイルミネーションに囲まれるため、光が氷上にきらめいて幻想的な雰囲気となります。
貸しスケート履の用意があるので、いつでも参加可能。親子やカップルにおすすめです。
雪まつり参加時に守りたいマナー
さて、ここからは雪まつり鑑賞の際のポイントを少しご説明します。
観光時にもマナーを守ることで、気持ちよく参加できます。
・雪像作品には触れない
雪像は、文字通り雪でできています。デリケートなので手で触れると、溶けて崩れてしまいます。
とても上手にできているので思わず触れたくなりますが、そっと見るだけにしましょう。
・はしゃぎ過ぎない
これは雪まつりにかかわらずどこの観光地でも言えることですが、つい楽しいからと写真撮影や場所取りに夢中になり過ぎると、他のお客様に迷惑をかけることに。
大きな雪像やイルミネーション、アトラクションは誰でも体験したいものなので、譲り合って鑑賞・体験しましょう。
そのほかに心がけたいポイント
雪まつりは楽しいですが、冬の札幌は寒く、いつ雪が降ってくるかわかりません。
寒さで参加・体験が台無しにならないよう、寒さ対策をしっかりしましょう。
・あったかい格好で臨む
札幌の冬の平均気温は2℃~-7℃。特に、雪まつりがある2月は最も寒い時期なので、コートやマスクなど防寒は大切です。
さらに、雪が降ってくると、視界が悪くなるので雪像鑑賞に集中できませんよね。
人混みの中では傘は邪魔になってしまうので、帽子やフードを被ることをおすすめします。
筆者自身も雪まつりを訪れる際は、ダウンコートやカイロなどで厚着しています。
・カメラやスマートフォンなどの機器類は、濡れても良い工夫を
繰り返しですが、札幌は雪がいつ降るかわかりません。
そのため、「カメラで撮影をしていたら、突然降り出した雪で濡れてしまった」なんてことも。
旅先でスマーフォンやカメラを壊してしまったら、せっかくの楽しい気分が台無しに。
それを防ぐために、防水機能がついているようなカメラ類の使用をおすすめします。
大通公園と雪まつりの楽しみ方まとめ
今回の記事では、冬の大通公園の魅力と「さっぽろ雪まつり」の楽しみ方についてご紹介しました。
雪像やイルミネーションといった、記念に見ておきたいポイントや食事など、雪の季節の大通公園は楽しみが満載です。
マナーを守りながら、気持ちよくイベントを体験しましょう。

フリーランスの記事ライター、翻訳家。一人旅が趣味なことと、地元が北海道のため、北海道の観光に関する情報に強み。どこにでも一人で行きながら、地元ならではだからこそ分かる北国の楽しみ方をどんどん積極的に発信していきます。