日本でやりたいこと全てが叶う!旅の最後は城崎温泉で決まり☆

Summer Fireworks - Kinosaki Onsen
Photo by Nishimuraya Kinosaki Onsen - Summer Fireworks - Kinosaki Onsen

初めての旅行先を日本に決めた皆さん!日本旅行でやりたいことって何ですか?

  • 美味しい日本食を食べること?
  • 日本らしい町並みを散策すること?
  • 日本酒も飲んでみたいですよね~。
  • 日本の文化も体験してみたい?

せっかくなら、ぜ~んぶやってみたい!!と思いませんか?

実はそんな欲張りなあなたの願いを叶えてくれる素敵なスポットがあるんです♪

それはなんと「城崎温泉」。

「温泉に浸かるためだけに貴重な観光日数をさけないよ~。」と思うかもしれませんが、実は城崎温泉ほど日本観光におすすめな場所はないんです!

他の温泉地と比べて京都や大阪、神戸など主要な観光地からもアクセスしやすいため、近年特に外国人観光客のアクセス数が伸びているホットなスポットでもあるんですよ♪

この記事では城崎温泉の魅力や歴史、実際に楽しめることもご紹介します!

城崎温泉の歴史

Fukuno-yu Hotspring Bath
Photo by Nishimuraya Kinosaki Onsen – Fukuno-yu Hotspring Bath

城崎温泉の歴史はとんでもなく古く、伝説ではなんと7世紀前半にまでさかのぼります!

城崎温泉はコウノトリが足のケガを癒している姿が発見されたことにより、人々がその存在に気付いたといわれています。その後8世紀前半に、城崎で千日に渡り修行していた道智上人が、難病の人々を救うために祈願し温泉地が開かれました。

上人とは僧の位の一つで、学識や人徳など全てに卓越し、人々を導くのにふさわしい高僧のことです。

その後、長きにわたり人々に愛される温泉地となり、江戸時代には遊技場の他に多くの食べ物屋もありました。鍋焼き、ぜんざい、そばやうどんのお店はもちろん、フグやタコなどの海産物にも恵まれ、果物や魚や鳥も各地から運ばれていたといいます。

かなり豊かな食文化が花開いていたということがわかりますね。

また、貸物屋では三味線や琴などの楽器の他、すごろくや碁、槍や刀まで貸し出していたそうで、温泉客が家に帰るのを忘れるほどのおもてなしをしていたそうですよ!

これだけ何でもそろえば、何日だって温泉地で楽しく過ごせそうですね。

ちなみに、幕末になると新選組に追われていた桂小五郎が城崎温泉にまで逃げてきたそうです。

また、昔ながらの建物が並び、小川がせせらぐ側で柳がかぜにそよそよと吹かれる、昔の日本らしい風光明媚な街並みは多くの文人の心をつかみました。その中でも有名なのが「小説の神様」とも呼ばれた志賀直哉で、彼の有名な作品の中に「城の崎にて」という小説もあります。

閑静な温泉街は、文人が思索にふけるのにぴったりだったんでしょうね。

城崎温泉の魅力とは

Lobby
Photo by Nishimuraya Kinosaki Onsen – Lobby

先述の通り、城崎温泉では”日本でやりたいこと”の全てが叶うのですが、このスポットの魅力はそれだけではありません!

夢の旅館ステイ

大きく分けて3つあるのですが、1つ目は「夢の旅館ステイ」が叶うこと。

room at our ryokan
Photo by melanie_ko – room at our ryokan

城崎温泉は他の温泉地と違って、大型ホテル経営の旅館が主なわけではなく、小さな家族経営主体の旅館がメインなので、商業化しすぎておらず本物の”おもてなし”を受けられるのです。

旅館のスタッフの温かな気遣いは細部にまで届き、名物のカニを使った懐石に舌鼓を打って、畳の上に敷いた布団で寝る…

そんな絵にかいたような旅館ステイが楽しめるんですよ!

浴衣を着て街歩き

2つ目は、「浴衣を着て街歩き」ができること。

城崎では「浴衣に下駄」が正装だと言われており、色浴衣を貸してくれる旅館の数も他の温泉地より格段に多いです!そのため、温泉街を歩く観光客の殆どが浴衣姿だったりします。

自分が着て情緒ある温泉街を練り歩くのも楽しいですが、浴衣を着てしっとりと佇む大和撫子に遭遇できるのもこの街ならではです♪

ちなみに、浴衣の柄も他の温泉地で貸し出されるものよりハイセンスなものが多いですよ。

現地固有の文化を楽しめる

3つ目は、「現地固有の文化を楽しめる」ことです。

Seasonal Kaiseki
Photo by Nishimuraya Kinosaki Onsen – Seasonal Kaiseki

日本に旅行に来たからには、日本ならではの文化を肌で感じたいと思いますよね。

ここでいう現地固有の文化とは、「外湯めぐり」のことです。旅館に設置されている温泉を「内湯」と呼び、宿泊施設に設置されていない日帰りの温泉を「外湯」と呼ぶのですが、珍しいことに城崎温泉では昔からこの外湯の文化が発達してきました。

城崎温泉に来たからにはぜひ外湯巡りを体験しましょう!

外湯は合計7つありますが、美人の湯、開運の湯、商売繁盛の湯などそれぞれに効能が異なります。

外湯に入り放題のパスポートが、中学生以上1200円、3歳以上600円で販売されていますので、全種類制覇を目指してみてください!

また、タトゥーをしていても入浴できるので安心です。

城崎温泉で叶うのはこんなこと!

Seasonal Kaiseki
Photo by Nishimuraya Kinosaki Onsen – Seasonal Kaiseki

さて、日本らしい町並みや固有の文化を体験できるというのはお話ししましたが、まだご紹介できていないものが2つあります。

そう、「日本食を食べる」と「日本酒を楽しむ」です。

これは旅館の食事でも楽しめるのですが、せっかく外湯巡りを楽しむなら一緒に食べ飲み歩きも楽しみたいですよね♪

ここでは、私のおすすめのお店を4つご紹介します。

地ビールレストランGUBIGABU

まず1件目はこちらでビールをグイッといきましょう!

城崎の地ビールを出しているお店なのですが、種類はピルスナー、スタウト、ヴァイツェン、そしてカニビールの4種類。外湯巡りで火照った体にシュワシュワと染み込むビールはたまりませんよ~。

Web Site

ふるや物産展

このお店ではカニの練り物を食べましょう!

カニは城崎の名物なのですが、このカニ入り練り物はあつあつでしっとり、噛むとカニのうまみとジューシーな出汁がジュワッと感じられる珠玉の逸品です!

Web Page

寺子屋本舗

せんべい
Photo by Toru Miwa – せんべい買った

こちらでは焼きたてのせんべいを食べましょう!

せんべいは日本の伝統的なお菓子ですが、焼きたてのものは日本でもそう食べられる機会がありませんのでぜひチャレンジを。醤油が香ばしく染み込んだせんべいを食べながらビールをもう一杯、なんてのもいいですね♪

Web Page

坂本屋酒店

日本酒
Photo by James Gochenouer – Kinosaki Onsen 2015

皆さんお待ちかね、日本酒バーのお店です!

但馬地方のお酒を中心に取り揃えていますので、大都市の繁華街では見かけることのないお酒もふんだんに取り扱っています。更に、日本酒だけでなく焼酎や地ビールも飲めるんですよ。

全国的にも有名な、この地方の地酒「香住鶴」もおいていますので必ず飲んでみてください!店内でボトルの販売もしていますので、気に入ったお酒はお土産に買っていきましょう♪

また、「食」には関係ありませんが城崎にはレトロな情緒漂う遊技場が何件かあります。射的やゲームで童心にかえって遊びましょう!

Web Site

アクセス、周辺情報

城崎温泉は、JRの「城崎温泉駅」で下車すぐです。

東京・名古屋・北陸・京都方面からは「特急きのさき」を、大阪方面からは「特急こうのとり」を、三宮・姫路方面からは「特急はまかぜ」を使うと便利です。

周辺には古い城下町として知られる「出石」や、

出石城
Photo by akamitori – 出石城

透き通ったコバルトブルーの海で海水浴が楽しめる「竹野浜海水浴場」があります!

Takeno Sea Canoe
Photo by Nishimuraya Kinosaki Onsen – Takeno Sea Canoe

城崎温泉から出石・竹野浜海水浴場へは「全但バス」が運行しています。

また、出石はそばが有名なのでぜひお試しください!

個人的には、つるつるのど越しがよくそばの実の香り高い出石そばは日本一だと思っています♪

城崎温泉のイベント

Danjiri (Parade Float)
Photo by Hideyuki KAMON – Danjiri (Parade Float)

古い歴史を持つ城崎温泉にはイベントもたくさんあり、稚児行列や古典行列が見られる「温泉まつり」、盛大に打ち上げられる花火を眺める「ふるさとまつり」も趣がありますが、私がおすすめしたいのが「だんじり祭り」です!

稚児とは、和装で着飾ってお祭りの行列に参加する子供のことです。

町の中で各グループに分かれて山車を担ぎ、太鼓と鐘の音が響く中、山車同士で本気で激しくぶつかり、もみ合いになるかなり激しいお祭りです!

「城崎の住人はこんなに仲が悪いのか!?」と思うかもしれませんが、あくまでお祭りの演出なのでご安心を…。

日本のお祭りというと優美な「盆踊り」や「祇園祭」といったイメージが強い外国人観光客にとっては、その価値観がいい意味で粉々に砕かれる衝撃的なお祭りです!

日本の新たな一面を発見できるので、時期が合えばぜひ見学に行きましょう♪

毎年10月14日と15日に行われています。

まとめ

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Photo by sato201 – DSC_8373

城崎温泉の魅力は「温泉に浸かって終わり」、だけではありません。

1300年もの歴史を持つ温泉地には、長きにわたって日本文化がギュッと凝縮されてきました。日本観光でやりたいことはたくさんあると思いますが、やり残したことがあったとしても旅の最後に城崎に来れば大丈夫です!

本物のおもてなしを受け、色んな温泉を楽しみ、歴史ある情緒豊かな街を浴衣で練り歩いて日本食を堪能し、畳の部屋で布団に潜り込めば、温泉を愛する日本人の気持ちがきっと分かるはずです。

あなたも最高の日本体験をしに、城崎に足を運びましょう♪