夏がおすすめ!積丹半島で絶景ドライブ&海鮮グルメを楽しむ旅

日本でも人気の観光地、北海道。夏に北海道を旅する方に、ぜひおすすめしたいのが、「積丹半島」です。新千歳空港から車で3時間ほどの日本海に面した半島で、北海道らしい大自然とグルメが楽しめるスポットです。

青く透き通った“積丹ブルー”といわれる美しい海、切り立った断崖や奇岩など変化に富んだ海岸線、ウニなど絶品海鮮グルメ。半島をドライブで周回しながら、そのすべてを楽しむことができます。夏の晴れた日には、特に海のブルーが美しく、海沿いのドライブは絶景の連続です。

そんな積丹半島の絶景ポイント、人気のアクティビティ、おすすめグルメなどをご紹介します。

積丹半島の絶景ポイント3選

①神威岬

どこを切り取っても絵のように美しい景色が迎えてくれる積丹半島ですが、なかでも一番人気の絶景ポイントは「神威岬」です。

Photo by AOI in June 28, 2008

海に向かって突き出た岬には、遊歩道が整備され、先端まで歩いていくことができます。

遊歩道の両サイドには、海底まで透き通ってみえる積丹ブルーの美しい海原が広がります。

夏には、オレンジ色の可愛らしいエゾカンゾウ、ピンク色のハマナスなど、北国の花々も迎えてくれます。

Photo by AOI in June 28, 2008

360度の絶景を楽しみつつ、遊歩道を20分ほど歩くと、神威岬の先端に到着します。

そこもまた絶景!目の前には、水平線が丸く見えるほどの大パノラマが広がります。

Photo by AOI in June 28, 2008

海風を受けながら、ここでしか味わえない爽快感を堪能してください。特別な時間になるはずです。

岬の少し沖に、「神威岩」という不思議な形の岩も見ることができます。

この岩には、悲しい伝説も残されているそうです。

その昔、源義経という武将がいました。日本の歴史の中で、今でも人気のある人物です。その義経は戦に敗れ、北海道まで逃げのびたところ、チャレンカという娘と恋に落ちました。しかし、義経は新たな目的地に向け、チャレンカを置いて船出してしまいます。チャレンカは、義経を追って神威岬までたどり着きますが、間に合わず、「和人の船、婦女を乗せてここを過ぐればすなわち覆沈せん」と言い残し、海に身を投げてしまったそうです。神威岩はそのチャレンカの変わり果てた姿で、それ以来女性を乗せた船が通ると必ず転覆したそうです。そのため、昔の神威岬は女人禁制とされていました。

なんとも悲しい伝説…。チャレンカの気持ちに想いを馳せると、景色もまた違って見える気がします。

Photo by AOI in June 28, 2008

②島武意海岸

2つめの絶景ポイントは、「島武意海岸」です。

積丹ブルーの海を、すぐ近くで見たい方にはおすすめのスポットです。

駐車場に車を停め、小さなトンネルとくぐると、そこは別世界!眼下には美しい海が広がっています。

展望スペースからの景色だけでも十分素晴らしいですが、海岸まで下りられるようになっているので、時間があればぜひ下りてみてください。

断崖絶壁がつづく海岸線のなかで、唯一波打ち際まで下りられるスポットだそうです。

近くで見る海の透明度、美しさにはきっと心が動かされるはずです。

③黄金岬

3つめの絶景ポイントは、「黄金岬」です。

神威岬や島武意海岸ほど知られていないので、静かに散策できる穴場スポットです。

林道を歩いて、10分ほどで展望台に到着できます。積丹ブルーの海、変化に富んだ海岸線など、360度の美しいパノラマを楽しめます。

アクティビティで積丹ブルーの海を満喫

積丹半島の最大の魅力は、美しく青い海です。

“積丹ブルー”といわれる海を満喫できるアクティビティも充実しています。眺めているだけではもったいない!という方におすすめの、人気のアクティビティを3つご紹介します。

①青の洞窟

はじめに紹介するアクティビティは、断崖絶壁にぽっかりと開いた「青の洞窟」へのツアーです。

美しく青い水をたたえた洞窟は、本家カプリ島の青の洞窟にも負けていない!と評判です。

この洞窟には、海からしか行くことができません。しかも、洞窟の中まで入れるのは春から秋までの期間限定。条件がそろわないと見られない、ワクワク感があります。

洞窟までは、ボートクルーズ、シーカヤック、ラフティング、シュノーケリングなど、いくつかの行き方を選ぶことができます。

よりアクティブに楽しみたい方には、シーカヤックやシュノーケリングがおすすめです。洞窟の中まで入って、神秘的な空間と、海の青さを体感することができます。

船酔いが心配な方には、大型クルーズ船がおすすめです。ただし、船が大きいと洞窟の中には入れません。釣り体験などオプションで楽しめるのは、ボートクルーズです。

希望に合わせて色々なプログラムが用意されているので、興味がある方は、ぜひリサーチしてみてください。観光地小樽から出発するツアーも多いので、アクセスも便利です。

青の洞窟に移動中の風景も、見どころがたくさんあります。“奇岩”といわれる珍しい形の岩も多い積丹半島。向こうの景色がのぞける“窓岩”や、母グマと小グマの姿に見える“親子熊岩”といわれる岩も発見できます。

日本の連休にあたる5月上旬、9月下旬には混雑が予想されます。人気の観光スポットなので、ゆっくり楽しみたい方には平日がおすすめです。

②水中展望船 ニューしゃこたん号

次におすすめのアクティビティは、「水中展望船 ニューしゃこたん号」です。

透明度の高い海、海中の美しい世界をグラスボートで見られる展望船が人気です。

海藻や魚も見ることができますが、何といっても驚くのが、ものすごい数のウニ!

Photo by AOI in June 28, 2008

黒い点は、すべてウニ、ウニ、ウニ…です。積丹半島の人気グルメ、ウニ。見ていると、やはり食欲がわいてきます…。

展望船では、カモメへのえさやりも人気です。

船が港を出ると、たくさんのカモメがついてきます。えさを投げると、上手にキャッチしてくれるので、ついつい夢中になってあげてしまいます。

Photo by AOI in June 28, 2008

美国港という港を出発しておよそ40分の船旅。水中から、そして船上から、積丹ブルーの美しい海をたっぷり楽しむことができます。のんびりと海の散歩を楽しみたい方に、おすすめのアクティビティです。

ニューしゃこたん号ホームページ

③スキューバダイビング

最後におすすめするアクティビティは、「スキューバダイビング」です。

美しく透明度の高い積丹半島は、北海道でも有数のダイビングスポットです。波がおだやかで、初心者にもおすすめだそうです。

Photo by snotch – _9230111.jpg

まるで海底遺跡のような地形を見たり、色々な生物に出会ったり、体験した人たちの感想も高評価です。冬の12~2月にかけては、海獣のトドに出会えることもあるそうです。

アソビューホームページ

青の洞窟、水中展望船、スキューバダイビング。どれも積丹半島の美しい海を満喫するには、最高のアクティビティです。興味がある方は、ぜひリサーチしてみてください。

積丹半島のおすすめ海鮮グルメスポット5選

そして、積丹半島といえば、海鮮グルメも人気です。特に人気なのが、ウニ!

積丹の美しい海で、栄養のたっぷりの昆布を食べて育ったウニの味は格別です。積丹でウニ漁が解禁されるのは、6月~8月の夏のあいだ。特に7月のウニが、一番旬だと言われます。

もし、時期を選べるのであれば、ぜひ夏に訪ねることをおすすめします。

そんな美味しい海鮮グルメを食べられる、おすすめのスポットを5つご紹介します。

①柿崎商店

まず1つめは、小樽方面からの積丹半島の入り口あたり、余市にある「柿崎商店」です。

1階は海産物などのお店、2階が食堂になっています。ウニ丼、イクラ丼、ホタテ丼、ホッケ定食など、北海道ならではの海鮮グルメを、リーズナブルに楽しめるのが魅力です。

サンプルがずらりと並んでいるので、選ぶのもワクワクします。人気店なので、ランチタイムをずらしたり、平日に訪ねることをおすすめします。

柿崎商店ホームページ

②丸八田中商店

2つめは、古平にある「丸八田中商店」です。

新鮮な海産物、海産加工物を販売しています。お土産を買うのにおすすめのスポットです。

ツブ貝の塩辛、コウナゴの佃煮、明太子、たらこ、イカの塩辛など、日本ならではの珍味も豊富にそろっています。日本酒との相性がいいものばかりなので、お酒好きの方にもおすすめです。

丸八田中商店ホームページ

③田村岩太郎商店

3つめからはウニ丼で有名なお店です。まずは、「田村岩太郎商店」。積丹町の絶景ポイント黄金岬の手前にあります。

ウニ丼はもちろん、ローストビーフ×ウニのコラボレーションが楽しめる丼ぶりや、積丹浜カレーも人気メニューです。

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田村岩太郎商店ホームページ

④中村屋

4つめは、「中村屋」です。積丹町の絶景ポイント、島武無海岸を通り過ぎた先にあります。

新鮮なウニ丼が一番人気ですが、ウニ・イクラ・エビ・サーモン・ホタテなど色んな海鮮がのった大漁丼も人気です。営業時期は、4月上旬から11月中旬なので、事前に確認してから行くと安心です。

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中村屋ホームページ

⑤みさき

5つめは、「みさき」です。中村屋の近くにあり、積丹半島で一番人気のお店です。

新鮮でおいしいウニ丼を目当てに、行列の絶えないお店です。6~8月限定で、赤バフンウニ丼が提供されます。毎朝採れたてのウニを剥いているので、これを目当てに遠方から訪ねてくる食通の人たちも多いそうです。

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みさきホームページ

日本の伝統芸能&積丹半島の味覚を楽しめるイベント情報

冬は雪に閉ざされる北海道。短い夏を楽しもうと、各地でイベントやお祭りがたくさん開催されます。

積丹半島で、夏から秋にかけて開催されている、4つのイベントを紹介します。

①積丹ソーラン味覚まつり

1つめは、「積丹ソーラン味覚まつり」です。ちょうどウニ漁が解禁される6月の最終日曜日に開催されます。

旬の生ウニ、エビやホタテの入った浜鍋など、積丹半島の味覚を存分に味わえます。また漁村らしい、ニシン場音頭やYOSAKOIソーランのパフォーマンスもあって、日本の伝統文化にも触れることができます。そして夜には花火大会も!1日中楽しめるお祭りです。

②火祭り

2つめは、海の安全と豊漁を願う「火祭り」です。

積丹町にある美国神社例大祭の神事であり、日本らしいお祭りです。7月の4.5.6日に行われ、大漁旗が海を彩る“海上渡御”、神輿や山車のパレードなどを見ることができます。

この祭りでいちばんの盛り上がりを見せるのが、夜に行われる “天狗の火くぐり”。暗闇に浮かび上がる炎と、赤い装束の天狗。その様子はとても幻想的で、不思議な世界を体験できます。

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③琴平神社例大祭

3つめも、神社の例大祭、古平町の「琴平神社例大祭」です。7月の第2土曜・日曜に開催されます。

こちらも、3mもの火柱の中を天狗が渡る“天狗の火渡り”が行われます。天狗だけでなく、神輿の火渡りも見ることができます。

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④よいち大好きフェスティバル

4つめは、秋の味覚を満喫できるフードフェス「よいち大好きフェスティバル」です。

特産の旬のフルーツの販売や、ニッカウヰスキーの販売、ワインバルなど、おいしいフルーツとお酒の祭典です。

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積丹半島のグルメを満喫できるイベント、漁村の伝統芸能をディープに楽しめるお祭り、旅行スケジュールに合えば、ぜひ足を運んでみてください。

「積丹半島」のアクセス情報

車でのアクセス

  • 新千歳空港から車でおよそ3時間
  • 小樽から車でおよそ1時間10分
  • ニセコから車でおよそ2時間

積丹半島 ホームページ

Photo by Richard Hosking – Shakotan Peninsula

まとめ

古くから漁業で栄えてきた積丹半島ですが、交通の不便さゆえに、手つかずの自然が残り、いま改めてのその魅力に注目が集まっています。

海沿いの道は、まさに絶景が続き、ドライブには最高のルートです。観光地小樽からも、日帰りで行けるので、レンタカーなど車で移動することをおすすめします。

観光スポットには、少しアップダウンもあるので、動きやすい服装と靴をお忘れなく。海の美しさを最大限楽しむには、夏の晴れた日がベストです。もしスケジュールに余裕があれば、ぜひ晴れた日を選んで訪ねてみてください。きっと忘れられない景色に出会えると思います。

Photo by AOI in June 28, 2008