彦根に行くなら国宝・彦根城と佐和山城、2つの城を攻略(観光)せよ!

彦根城は滋賀県彦根市にあるお城で、国宝にも指定されている保存状態のとても良い城です。

実は、日本には古い城や城跡が残っている所が多くありますが、その中でも彦根城は建設当時の天守閣を残していることから、1952年に国宝に指定されました。

彦根城は、立地や保存状態を含めて名城と言えます。

日本の城の中で最も有名な城は、世界文化遺産に登録されている姫路城ですが、それに比べると彦根城はとってもコンパクトでありながら、実戦的で軍事的な作りが特徴です。

一方、佐和山城は彦根城と入れ替わりに取り壊された幻の城で、現在では城跡しか残っていません。しかし、古くからこの地を治めた大名たちが利用した山城で、今でも城跡を訪れる人も多く、ちょっとしたハイキングコースになっています。

今回は、今春にふらりと彦根に一人旅をしてきた城好きのわたしが、彦根城、佐和山城と周辺の観光スポットをご案内します。

歴史の分岐点で建設された彦根城と、それと入れ替わりに消えた佐和山城を詳しく知ると、戦国時代の舞台となった琵琶湖東岸のほかの城も訪れたくなりますよ。

彦根城の誕生は、戦国時代のピリオド~その歴史は、豊かな文化を育んだ平和な江戸時代の始まり~

彦根城は、「金亀山(こんきやま)」という異名を持つ彦根山に建てられているため、別名「金亀城(こんきじょう)」とも呼ばれています。

築城当時の彦根山は、西は琵琶湖に面し、北は琵琶湖の内海である「松原内湖」に面していました。つまり、お城の2面を自然の外堀に守られているため、防御の面では優れた立地であったと言えます。

彦根には、もともと関ヶ原の戦いで西軍の大将であった石田三成が居城していた佐和山城(後述)がありましたが、関ヶ原の戦いで石田三成が破れたため、勝利した徳川方の井伊直政が佐和山城に入城しました。

しかし井伊直政は、佐和山城が気に入らなかったことや徳川家の猛プッシュがあったため、新たに彦根城を建てようと計画しました。ところが直政は関ヶ原の戦いで負った傷がもとで死去してしまったため、彦根城の初代の城主は息子であった井伊直継でした。

彦根城は1603年に築城が始まり、完成までに約20年もかかりました。

当初の彦根城の役割は、関ヶ原の戦いで勝利した東軍の大将・徳川家が、当時、大坂城に居を構える豊臣家と西国の大名を監視することと、西国大名が蜂起した時の防衛でした。(注:関ケ原の戦いは、徳川軍と豊臣軍の最終戦争ではなく、その後もしばらくは豊臣家が存続していました。)このころの徳川家は、幕府を開いたとは言っても、まだまだ多くの西国大名とは緊張関係にあり、彦根城の築城を急ぐ必要があったのです。

しかし築城中に徳川家と豊臣家との争いが本格化(最終決戦!)してしまい、一時は築城どころではなくなりました。そのため、完成に20年もの歳月がかかってしまったのです。

最初の目的は防衛だったため、堅牢な城を作り始めましたが、完成したころには戦いが終わっていたため、完璧なまでの防御機能は実際には利用されることはありませんでした。その後は、平和な時代が長く続きました。

Photo by m-louis .® – 彦根城 天守

なお、彦根城は第二次世界大戦において、8月15日の夜に連合国軍により空爆される予定でした。しかし、当日の正午に日本が降伏したため、彦根城は無事にその姿を現在まで残すことができました。

彦根城の防衛機能は見た目以上にスゴイ!~コンパクトな城の中にたくさんのトラップがあるぞ!~

彦根城は立地において素晴らしい防衛機能を備えていますが、城内にも多くの仕掛けがあります。

それでは、どんな仕掛けがある城か、入り口から一緒に見て行きましょう。

彦根駅から彦根城に向かって行くと、お城の佐和口という入り口から入るのが最短距離です。

城に向かって、中堀に面して佐和口の右手に延びる建物が、「佐和口多聞櫓」です。国の重要文化財に指定されており、白い壁がまぶしいです。現在の佐和口多聞櫓は、1771年に再建されたものですが、もともと後述する佐和山城から移築されたと言われています。

彦根城には、他にも近隣のお城から持ってきたものが多い城です。

佐和山城は、前述したとおり石田三成の城だったものを徳川家が井伊直正の軍功により与えたものですから、その息子である井伊直継や直孝が新しく建てた彦根城にいろいろな施設を持っていくことは、古い家から新しい家に荷物を運ぶことと同じなので、問題はありませんね。ただ、その規模が非常に大きいというだけです。

内堀には、屋形船が運行しています。

中堀も内堀も、その水は琵琶湖から引いているものであり、物資だけでなく、かつてのお殿様も船を移動手段として利用していました。お殿様と同じ目線で、お城を眺めるのもいいですね。乗船料は大人1,300円です。

Photo by Catherine in March 20, 2019

内堀を渡ると、左手に表門の発券所があります。お城に入るためには、ここで切符を購入します。

発券所を過ぎて坂道を登ると、切り通しの向うに大きな橋が言えてきます。橋の上から、何が降ってくるかわかりませんよね。右手の櫓も、怖い感じがします。こういう不安を感じさせるところが、容易に敵を城に近づけさせない工夫です。

Photo by Catherine in March 20, 2019

この橋をくぐった向う側からは、下の写真のような風景です。

この櫓は「天秤櫓」と言い、長浜城から移築されたものだそうです。

櫓を見ると、怪しい窓がありますよね。コレ、本当に危ない仕掛けです。実際に櫓の中から見ると、次の写真のように見えます。橋の上を歩く人も、橋の下を行く人も、簡単に銃で狙うことができます。

Photo by Catherine in March 20, 2019

天秤櫓を抜けると、本丸へと続く坂道が待っています。最後の門である「太鼓門」をくぐると、本丸前の広場に出ます。

売店などもある広場で、写真撮影するには良い場所ですよ。

天守閣の内部は、見学することができます。

もし、みなさんが天守閣の上まで登るのであれば、両手が空く格好で行くべきです。

なぜなら、内部の階段は昔のままの作りなので、傾斜が急で登りづらいです。階段と言うより、梯子のようなイメージです。足腰を痛めているなら、無理して登らない方がいいですよ。両手でしっかりと手すりをつかめるように準備しておきましょう。

天守閣を登ると、窓からは城下や琵琶湖が眺められます。

しばらく、かつてのお殿様の気分で眺望を楽しむのもいいですね。

わたしが行った日は、あまり良いお天気ではありませんでしたが、白くかすむ琵琶湖が見えましたよ。

築城当時は、下の写真のグラウンドの部分までは内海でしたから、本当にすぐそこに水辺があって、交通の便も良く、水面に映るお城は美しかったと思います。

Photo by Catherine in March 20, 2019

天守閣から降りたら、お城の周りを一周してみると面白いですよ。

石垣を眺めたり、空堀などの防御の仕掛けが見られたり、是非ぐるりと回ることをおすすめします。

Photo by Catherine in March 20, 2019

また、彦根城博物館は見どころが多いので、行ってみると面白いですよ。

彦根城のマスコットキャラクター「ひこにゃん」は、概ね彦根城周辺に1日3回ほど現れます。スケジュールは日によって変わりますが、わたしが行った日には夕方に彦根城博物館に現れました。人気のキャラクターなので、タイミングが合えば愛らしい姿を見ておくのも、話のタネになります。

Photo by Catherine in March 20, 2019

彦根城の施設情報

  • 彦根城・玄宮園
    一般 800円 小中学生 200円
  • 彦根城博物館
    一般 500円 小中学生 250円
  • 彦根城・玄宮園と博物館のセット券
    一般 1,200円 小中学生 350円
  • 観覧時間
    8:30~17:00 年中無休
  • ひこにゃんのスケジュール
  • お問い合わせ(彦根城管理事務所)
    TEL. : 0749-22-2742
    FAX. : 0749-22-2905

彦根にあるもうひとつの城・佐和山城へ!~佐和山城観光は、なぜか彦根城主の菩提寺からスタート!~

佐和山城は、標高232mの佐和山に建てられた山城で、丹羽長秀や石田三成の居城であり、中山道の抑えとなっていた重要な城でした。

城自体は、日本を東西に分けた関ヶ原の戦いで、西軍の大将となった石田三成が破れた際に大きなダメージを負いました。後に井伊直政が入城したものの、彦根城を新しく作って引っ越し、しかも使えそうなものはごっそり彦根城に持って行った後にご丁寧に取り壊してしまったため、今では城跡が辛うじてわかる程度に残る、ちょっとしたハイキングコースとなっています。

ここからは、ゆかりのお寺と佐和山城をご案内しましょう。

1.龍潭寺(りょうたんじ)

佐和山城へのハイキングコースの入り口は、龍潭寺にあります。

龍潭寺は、元々は733年に遠江国引佐郡にある井伊谷(現在の静岡県浜松市北区引佐町)に開かれたと伝えられているお寺です。遠江国で井伊家の菩提寺であったこの寺は、1600年に井伊直政がこの彦根にある佐和山城に転封となると、わざわざ遠江国から分寺して現在の地に建立しました。

お寺の入り口には、石田三成像があります。

このお寺自体は井伊家の菩提寺なのに、彼らが倒したはずの石田三成の像が置かれているのは不思議ですね。石田三成は地元では善政で知られ、井伊家の転封後も地元では人気が高かったと言われています。その人気を嫌って、井伊家は佐和山城を取り壊して彦根城を作ったという説もあります。

この像は、石田三成のファンが建立したものだそうですよ。

Photo by Catherine in March 20, 2019

石田三成は、身長が156㎝だったと言われています。これは、彼の頭蓋骨から推定された身長です。当時の男性の平均身長は159cm程度だったので、背が低い方だったのですね。

石田三成の身長が、実はわたしよりも低かったなんて、ちょっと笑えました。

更に先に歩いて行くと、山門が現れます。

Photo by Catherine in March 20, 2019

山門をくぐり左手にお寺の建物が見えます。

まずは、お寺を参拝しましょう。

龍潭寺の見どころは、何と言っても庭園です。

かつて龍潭寺には禅宗の大学寮があり、その中に園頭科(えんずか)がありました。これが造園専門学校の始まりと言われています。学僧が実習として作った庭が現在も残っており、庭の寺ともいわれています。

代表的な庭園は「ふだらくの庭」と呼ばれる枯山水の庭で、他にも「蓬莱(ほうらい)池泉庭」と呼ばれる大きな池がある池泉鑑賞式庭園もあります。

Photo by Catherine in March 20, 2019

この庭の奥が、この後に登る佐和山です。

このお寺には、佐和山城から彦根城へ引っ越す時に、彦根藩二代目藩主の井伊直孝からお寺に譲られた陣鐘「龍潭晩鐘」が、お寺の入り口に飾られています。

Photo by Catherine in March 20, 2019

かつては、この寺の目の前までは琵琶湖の内海でした。

このため、お殿様が菩提寺にお参りに来る時には、彦根城から船を利用したと伝えられています。

お寺の入り口にある踏切近くには、下の写真のような船着場の跡が今も残っていますよ。観光の帰りに、踏切を渡った先の段差に注意して見てくださいね。

Photo by Catherine in March 20, 2019

龍潭寺はたくさんの達磨や襖絵など、ひっそりとしていながら見どころが多いので、佐和山城に登らなくても、時間を作って訪れたい場所です。

龍潭寺の施設情報

  • 拝観料
    一般 400円 小中学生 150円
  • 観覧時間
    9:00~16:00
  • お問い合わせ
    TEL : 0749-22-2777

2.佐和山城

ここから先は急な斜面もあるので、歩きやすい運動靴を履いて訪れると良いでしょう。

そして、ハイキングコースにはトイレがありません。お寺でお借りしておくと良いと思います。

お寺の建物を左手に見ながら歩みを進めると、登山道の看板が現れるので、墓地の中を通りますが気にせず進んでいきましょう。

いきなり急な坂道になりますが、尾根筋に辿りつくまで15分程度がんばって歩きましょう。やがて「切通し」と呼ばれるポイントに出ます。ここは、昔の中山道側から琵琶湖側へ人や物資を運ぶための最短ルートでした。昔から多くの人が往来した場所だったのですね。

では、これを右へ曲がって登って行きましょう。

やがて西の丸跡の看板が現れます。このあたりには、いくつもの櫓や土塁があったことが発掘調査でわかっています。その証拠に、このあたりには多くの瓦の欠片が地面に散らばっていました。

Photo by Catherine in March 20, 2019

更に、尾根沿いの道を進んでいくと、本丸跡の広場に出ます。

ここまで、龍潭寺から登り始めて40分です。

眼前には、広く琵琶湖が広がります。そして、彦根城も眼下に見えます。

彦根城が眼下に見えてしまうので、彦根城城主となった井伊直孝がこの城を取り壊したくなった気持ちもわかります。

Photo by Catherine in March 20, 2019

佐和山城があった形跡は、あまりイメージしやすい形では明確には残っていません。発掘調査でわかったことが、看板に記載されているだけです。その中で、まぁまぁわかりやすい場所としては、「隅石垣(すみいしがき)」が挙げられます。

「隅石垣」は、本丸跡から更に先に進み、少し「千貫井(せんがんい)」の方へ下った場所にあります。

この石垣は、本丸の隅部に位置しており、基底の部分だったと考えられています。本丸跡の外側に、下の写真のような石垣を7カ所で確認されています。

Photo by Catherine in March 20, 2019

佐和山城が現役だった頃、天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が石田三成に対して「三成に過ぎたるもの二つあり、島の左近と佐和山の城」と言ったと伝えられています。

「島の左近」とは、当時名将として知られた「島左近」という人物であり、三成は自分には分不相応とも言うべき人物を、高額の報酬で雇い入れたと言われています。それに匹敵するぐらい、佐和山城も三成にはもったいないと秀吉に言わせました。

中山道という街道を押さえる拠点として、琵琶湖を使った物流をコントロールできる拠点として、非常に立地として優れた城だと言えるでしょう。

佐和山城跡の観光のベストシーズンは、晩秋から早春だと思います。山城の見学全般に言えることですが、管理が行き届いていない場所では木々が茂っていたり、草が生えて道が塞がれていたり、蚊をはじめ虫が襲ってくることもあります。できれば、木々の葉が落ちた後で蚊が出ない冬の間を中心に見学に行きましょう。もし虫が出る季節に行くのであれば、虫除けをスプレーして行くことを忘れないでくださいね。

3.清凉寺(せいりょうじ)

清凉寺は、龍潭寺の隣にあります。

龍潭寺は、井伊家の菩提寺としてこの地にやってきましたが、清涼寺は転封された井伊直政が亡くなった時にその菩提を弔うため、息子の井伊直孝が高僧を招いて開山しました。お寺の名前は、直正の戒名から「清凉」という字をとって名付けました。

清凉寺の内部は一般には公開されていませんが、境内の中への立ち入りは自由です。奥には、井伊直正以降の井伊家の親族や家臣のお墓があります。

また、ここは元々石田三成の家臣であった島左近の屋敷があった場所でした。ただし、屋敷跡の建物などの痕跡は全くわかりません。
また、この清凉寺には、いろいろな言い伝えがあります。

そのひとつに「木娘」というものがあります。境内に樹齢700年を超えるタブの大木がありますが、この木が夜な夜な娘に化けて歩くと言うものです。

Photo by Catherine in March 20, 2019

幹の部分が複雑な形で、枝がなまめかしく伸びているからでしょうか。

確かに、何かが宿っていそうな雰囲気がしますね。

彦根城へのアクセス

彦根城に行くなら、鉄道ではJR彦根駅を目指しましょう。

車であれば、名神高速道路 彦根ICを目標にするとよいでしょう。

今回ご紹介した範囲なら、彦根駅から全て徒歩圏内です。わたしは、佐和山城に上った後で彦根城まで歩きましたが、ちょっと疲れますが歩けない距離ではありませんでした。

そのかわり、歩きやすい靴でお出かけください。彦根城の中も、なかなかの坂道の連続ですよ。

どうしても歩くのがつらくなってしまったら、運行日が限定されますが「彦根ご城下巡回バス」があります。また、天気が良かったらレンタサイクルを利用するのも良いと思います。「駅リンくん」「彦根市レンタサイクルめぐりんこ」の2つのレンタサイクルが便利ですよ。

彦根散策のランチ&カフェ事情

今回、わたしはひとりで彦根観光をしましたが、食事を取る場所に悩みました。

安く利用できるビジネスホテルが多い駅前には、居酒屋をはじめとした飲食店がいくつもありますが、彦根城の周りまで行くと、飲食店の多くは駅から彦根城までの動線から外れた地域に集まっています。ちょっと下調べをしないと分かりづらいです。

ここまでにご紹介したスポットでは、佐和山城址の付近には飲食店はありません。やはり彦根城の周辺がオススメです。

ここでは、ランチにオススメの場所や散策後に立ち寄りたいカフェ、お土産を買うのに楽しいスポットをご紹介しましょうね。

1.夢京橋キャッスルロード

彦根城の京橋口の前から延びる通りで、白壁と黒格子の町屋風に統一された江戸時代の城下町をイメージして作られた街並みです。飲食店やお土産物屋さんが30件以上もあり、歩いて観るだけでも楽しいです。食べ歩きには楽しい通りでしたよ。少し奮発しないと食べられませんが、近江牛のお料理のお店もあります。

Photo by bryan… – 夢京橋商店街

夢京橋キャッスルロードHP

もし、あなたがどうしても近江牛を食べたかったら、しかも「味見程度でいいから格安で」と思ったら、キャッスルロードではないのですが駅前の居酒屋「彦一」をオススメします。1,500円で、とても美味しい近江牛を食べさせてくれます。ただし、極上のお肉が5切れしかありません。焼きながら少しずつ、味わって食べてください。

2.四番町スクエア

お城を背にして夢京橋キャッスルロードを進んだ先の左手に、四番町スクエアがあります。

ここは、かつては「彦根の台所」と呼ばれる賑やかな商店街だったのですが、立地や周辺の郊外型のショッピングモールなどに押されて、すっかり寂しくなってしまいました。そこで、新たに大正時代の町並みをイメージした商店街が作られました。(若干、雰囲気が異なるお店もあります。気にしないでください。)こちらも、30件以上の飲食店や商店が軒を連ねています。

ここでは概ね1日に1回、ひこにゃんが現れますよ。

四番町スクエアHP

3.クラブハリエ 彦根美濠の舎(みほりのや)

滋賀県にあるバームクーヘンで有名なCLUB HARIEの直営カフェです。

夢京橋キャッスルロードから歩いてスグなので、ランチの後や散策に疲れた時に寄りたいお店です。

ケーキセット(1,296円/税込)は、ショーケースから選り取り2つを選べるので、ついつい悩んで1つに決められないわたしにはうれしいメニューでした。ケーキ(486円/税込)を頼むと、アイスクリームも付いてきます。すごく得した気分になれます。

お土産に美味しいと評判のバームクーヘンの小さいものを購入しましたが、我慢できずにホテルの自室でコーヒーを淹れて夜食にしました。絶品でした。

クラブハリエ 彦根美濠の舎

ここでご紹介したお店は、どれも江戸時代から大正時代の雰囲気を感じるお店です。

ちょっとタイムスリップした気分で、城下町を散策してみるのも楽しいですよ。

まとめ

彦根城と佐和山城を中心に、自分の経験をもとにしてご案内してきましたが、ここで一旦まとめておきましょう。

  1. 彦根には、今も残る彦根城と、彦根城と入れ替えに取り壊された佐和山城がある。
  2. 彦根城は、国宝にも指定されているとても保存状態のとても良い城。
  3. 彦根城は戦国時代が終わる1603年に築城が始まった、比較的新しい城。
  4. 彦根城は、江戸に幕府を開いた徳川家康が西からの反逆を押さえるために、堅牢な城に作られた。
  5. 彦根城の施設には、佐和山城などの近隣から持ってきたものも多い。
  6. 佐和山城址は、彦根城主の井伊家の菩提寺である龍潭寺から登れる片道50分程度のハイキング気分で行ける山!
  7. 彦根城下の観光は、歩きでも十分。でも疲れちゃったらレンタサイクルも便利。

彦根観光のベストシーズンは、桜の季節ではないかと思います。佐和山城址に行くなら、桜が終わったらそろそろ観光(登山)シーズンが終わりだと思っておいた方が良いです。後述するガイドさんも、夏はお勧めしないと仰っていました。防虫剤を何度もスプレーしても、蚊が寄ってくるそうです。

今回、わたしは梅の花の頃に行きましたが、彦根城の梅園が見頃でしたし、佐和山城址に向かう山道に咲く椿の花はとても綺麗でした。

Photo by Catherine in March 20, 2019

わたしは一人旅だったため、土地勘の無い佐和山城址への山道が少し不安だったこともあり、ガイドさんをお願いしました。

彦根観光協会では、ボランティアガイドさんによる観光案内を予約制で請け負ってくれます。

ガイド料は無料で、ガイドさんの交通費として1,000円を負担するだけです。ガイドコースは基本のコースが用意されていますが、リクエストに応じてアレンジしてくれます。外国語は、英語や中国語も対応してくれるそうです。いろいろな資料やパンフレットには書かれていない情報も教えてもらえるので、利用する価値は絶大です。申し込みは、1週間前までにネット上のフォームからどうぞ。

ボランティアガイド

彦根の桜は、東京や大阪よりもやや遅くに咲きます。

実際に、東京で桜が開花した頃に彦根に行ったら、梅が満開でした。

お城のあちらこちらに桜の木が植えられていたので、お花見の季節はとても綺麗だと思います。桜と紅葉のシーズンは、夜にライトアップもしているそうですよ。次回は、桜のシーズンにゆっくりと彦根城を見て、買い物をしたり美味しいものを食べ歩いたり、のんびりと城下町を楽しみたいと思っています。

また、琵琶湖に浮かぶ竹生島(ちくぶじま)もパワースポットとして有名です。フェリーで片道40分ですから、天気が良ければ琵琶湖八景にも選ばれている島にも行ってみようと思っています。

彦根の町のみなさんは、こちらからイロイロと尋ねたりお願いしたりすると、気安く教えてくれたり、サポートをしてくれました。一人旅でも、とっても楽しかったですよ。ひこにゃんも、街のあちらこちらにいました。

みなさんも、ひこにゃんのいる彦根城に、ふらっと遊びに行って見てください。きっとお気に入りの旅ができること、間違いなしですよ。