日本と言えば、皆さん連想するものはなんでしょうか。侍、忍者、アニメ…。あれ…??皆さん、何か大事なものを忘れていませんか?
そう、富士山です!!
世界でも、あれだけ形が整い、四季を映し出す山の姿はなかなか見ることができないだろうと思います。
しかし、今回は富士山を主にご案内するのではなく、富士山が良く見えて素晴らしい景色を持っている、人気急上昇中の河口湖付近の観光地をご案内したいと思います。
Contents
河口湖の観光の前!!河口湖ってどんな場所なの??
河口湖は山梨県の富士山麓にたたずむ湖です。世界遺産・富士山の麓には5つの湖があり、富士五湖と総称されますが、そのうちの1つが河口湖です。
河口湖付近からは、富士山の姿が美しくご覧になれるほか、四季や一日の時間の移ろいの中で、富士山の様々な表情を見ることができます。湖面に映る「逆さ富士」も非常に美しいものなので、一見する価値はあるでしょう。
また、この河口湖付近では温泉が湧出しているため、河口湖の東岸に宿泊すれば、温泉を楽しむことができます。日本人特有の温泉の利用の仕方を、あなたも体験してみてはいかがでしょうか。温泉で体を温めながら、富士山を眺めるというのも乙なものですよ♪
河口湖湖畔のおすすめ観光地にはオルゴールの森美術館♪素敵な音色を楽しもう♪
さて、河口湖のおすすめの観光地ですが、1つ目は河口湖オルゴールの森美術館です。
「パスポートのいらない小さなヨーロッパ」をテーマに、オルゴールなどの自動音楽演奏器を展示している美術館です。
しかし!!ただの美術館と侮ってはいけません。
筆者も、あまり事前調査せずに、オルゴールが並べてあるだけの博物館のようなところかな…と勝手な偏見を持って訪れました。すると…なんと失礼なことであったか…いい意味で期待を大きく裏切ってくれました。
さて、ここからはこのオルゴールの森美術館がどんな場所か、具体的にご案内していきたいと思います。
からくり時計+素敵な音楽+噴水ショーで美術館からの歓待を受けよう♪

まずは、やや逆光で見づらいですが、上の画像をご覧ください。
ここは、美術館敷地の中心地にある池です。この池では、14時、15時など1時間ごとの節目で噴水が沸き上がります。そして、その後ろの建物の時計部分の真下が見えるでしょうか。人形が立っていますね。そう、1時間ごとにからくり時計の仕組みで、音楽が流れながら人形が奥から出てくるんです。
このからくり人形が指揮をとる中、音楽が流れます。まずこれだけでも、単なる美術館と異なるイメージを持たれるのではないでしょうか。
また、この噴水が吹きあがっているタイミングでは、この池で飼われている白鳥「クリス」が近づいてきます。水浴びがしたいのでしょうか…。それはクリスに聞いてみないことにはわかりませんが、1時間ごとに噴水の元まで泳いでくるところは非常にかわいいです。
迫力あるダンスオルガンの演奏に耳を傾けよう♪

池正面のオルガンホールに入ってみましょう。
オルガンホールでは、100年ほど前に製作された自動オルガンを集めて紹介させていますが、何より目を引くのは、巨大なダンスオルガン!!なんと幅13メートルもある大きさで、音色を流すパイプは役800本!!ベルギーの会社が1920年ごろに製作したそうです。
また、このホールは、このダンスオルガンを設置するため、特別仕様で設計したものになります。
オルガンの所々、そしてホールの両側の壁には、様々な人形が43体備えられていますが、彼らはオルガンが演奏される際には一緒に演奏に参加します。
躍動感ある音楽を醸し出すこのダンスオルガン、まさに楽団が自分のために演奏してくれているのだろうか、という錯覚に陥ってしまうほど、素晴らしい演奏をしてくれます。
※非常に大きな音がする場所なので、耳が良くない方は十分お気をつけください。
このダンスオルガンは、2時間ごとの演奏になるので、時間は確認した上で訪れるようにしてくださいね。
音色だけじゃない!!眼で楽しむオルゴール♪
コンサートホールのオルゴールミュージアムでは、様々なオルゴール、自動演奏楽器が展示されています。
そこでは、現代に生きる私たちが、普段よく見るオルゴールとは一線を画したものばかり。それはどういう意味なのか…答えは下の画像の中にあります。

そう、サイズ、造形、演奏時の様子のどれをとっても、私たちが考えるようなオルゴールとは異なるんです。
からくりオルゴールとでも言うべきなのか、とってもユニークなものばかり。20年~100年以上前に製作されたオルゴールたち。その音色に触れ、仕掛けが動く様子を見ていると、製作者が聴き手を、あらゆる面で楽しませようとする意図が伝わってきます。
このからくりオルゴールたちは、係員の方が1時間に1回実演付きで紹介してくれます。
これらからくりオルゴールの反対側に目を向けると、そこにはからくりオルゴール達よりも、さらに大きな自動演奏楽器と呼ばれるタイプの楽器が並んでいます。これらは、器内に様々な楽器の構造を収納しており、様々な音色を同時に流します。楽団が演奏しているかのような1曲を楽しめることが特徴です。
こうしたものが製作された背景には、当時の時代背景が密接にかかわっています。現代に生きる私たちは、余暇にどのようなことをして過ごしているでしょうか。
スポーツや旅行のアウトドアな活動をしたり、ゲームや読書をしたり、インターネットやパソコン、スマートフォン…余暇を過ごすに困らない選択肢がありますね。
ですが、100年以上前の世界には、そうした娯楽自体が多くありませんでした。旅行するにも、一般市民には便利な足がありません。読書するにしても本だって、今ほどたくさんは出回っていません。
一方で、音楽は娯楽の中で大きな位置を占めていました。しかし、そうした音楽を聴くにも現在みたいにインターネットからダウンロードして聴いたり、CDを購入したりなどはもちろんできません。音楽を聴くには、演奏されているホールにお金を払って入場するしかありませんでした。それではあまりに贅沢ですよね。
そこで、誰もが家の中でも楽しめるように、こうした自動演奏楽器が製作されたのでした。
ただ、真相は定かではありませんが、この精密さや大きさを考えると、とても一般家庭では入手できなかったのではないかと思いますが…楽器によっては、公共スペースに設置され、有料で楽しめたものもあったようです。
オペラ歌手との共演♪美声と名器の音色に耳を傾けて♪

次はコンサートホールのメインホールです。
ここで最も注目されるのは、本物のタイタニック号に搭載予定であった自動演奏楽器です!!
タイタニック号と言えば、素晴らしい豪華客船。1912年に大西洋を航行中に、氷山に衝突し沈没、2,000人以上の乗客が亡くなられた悲運の客船としても知られています。このタイタニック号に見合う、豪華な自動演奏楽器が製作されましたが、完成が運か不運か出航に間に合わず、搭載されませんでした。
そうしてこの世に残ることとなった自動演奏楽器がこの美術館には展示されています。しかも、その音色を聴くことができます。
そして、ここでのメインイベントは、自動演奏楽器とプロのオペラ歌手の共演!!オペラ歌手が、壮大な自動演奏楽器の音に合わせて、美しい歌声を披露してくれます。
まさに、オペラの会場に来たものと錯覚させてくれるくらい素晴らしいものでした。
音楽を満喫したら、河口湖と富士山を背景に記念写真♪

レストラン前のカメラスポットからは、富士山を背景に記念写真を撮ることもできます。訪れた皆さんで一緒に記念写真、いかがでしょうか。
レストランの横にはカフェ、土産物店もあり、音色を楽しんだ後は舌鼓を打つもよし、お土産の物色を楽しむもよし。
この美術館では素晴らしい時間を過ごせるでしょう。
河口湖観光には洞窟が穴場って本当??鳴沢氷穴でドキドキ探検!!
富士山付近の雄大な自然を感じるなら、ここが一番のオススメです。自然の力でできた、地層や洞窟…その力の大きさに驚嘆すること間違いなし!!
しかし、訪れる前に大事な注意です!!
- 洞窟内は水で濡れていたり、凍りついています。非常に滑りやすいので必ず歩きやすい靴を履くこと!!おんぶや抱っこでお子様を抱えての入洞や、ペットの同行も危険なので不可。
- 洞窟内部は日の光もないので非常に寒いです。寒さに耐えられる服装を!!
- 自然の力によりできた地形です。今も、刻々と変化を遂げています。決して氷を折ったり、石を折って持ち帰ったりすることがないように!!

皆様、よくよくわかっているとは思いますが、上記注意点を頭に留めて、楽しく観光しましょう♪
富士山付近には大小100以上の溶岩洞窟が形成されているといいます。この鳴沢氷穴もその一つ。富士山の三大噴火の一つ、貞観の大噴火(864年)による噴火活動の中で形成されました。
後述していますが、この洞窟は昔から生活の中で利用されており、洞窟内では当時の利用法の展示もあります。現在ではそうした利用法はありませんが、貴重な観光資源として、国の天然記念物にも指定されています。
それでは、入場料を払い、借りたヘルメットをかぶり、いざ氷穴の中へ。

木々の根が洞窟上部に張っている中に、ぽっこりと空いた空間。どんな世界が待ち受けているのでしょうか。前の人に続いて、いざ。
洞窟内に入ると階段を下りていきます。通路は狭く、滑りやすいので手すりを離せません。場所によっては天井も低く、背の高い人にとっては通りづらい場所もあるほど。


段々と階段を降り、総延長150メートルもある洞窟内の通路を歩いていきます。洞窟内は、夏でも平均気温摂氏3度と冷えています。
こうした特徴を活かし、昔の人にとっては天然の冷蔵庫として利用されてきました。昔の人は、冷蔵庫などもない不便な時代、知恵を活かし、利用できるものは利用して生活をしていたことを実感させられます。
河口湖に張った氷を切り出し、運び、この鳴沢氷穴の中で冷蔵することでいつの時期にも利用できるようにしていたのでした。
また、養蚕が盛んだった1900年代初期には、繭が成虫とならないように関東の繭を集め、この冷えた洞窟の中で保存。夏や秋に収穫できるように工夫をされていました。

運び込まれた氷が貯蔵されているほか、天井から染み出た地下水が長年滴り落ちることで形作られる氷柱など、見どころがたくさんですね。

光がなければ真っ暗な洞窟。地獄穴と呼ばれる竪穴も吸い込まれそうなほど漆黒の世界が…。覗き込むだけで恐怖を覚えますね。
伝説では、神奈川県江の島の洞窟まで続いているとか。しかし、誰も確かめたことはなく、どこまでの深さがあるのかもわかりません。
こうした様々な見どころのある通路を歩き、最後の階段を上り終えると、元の入り口に戻ってきます。洞窟内は環状になっています。所要時間は15分程度。ほどよい観光時間ですね。
また、氷穴に向かう道も、自然により造り上げられた地形を見ることができます。
氷穴そばには、青木ヶ原樹海があり、木々がうっそうと茂っています。また、足元に目を向けると、岩にしては変わった形の地形も目にできます。
富士山は活火山なので、過去には幾度も噴火をしてきました。噴火するたび、付近住民に多大な被害を及ぼしながら、最終的に宝永の大噴火(1707年)により、現在の山体となりました。
そうした際に流れ出た溶岩などから、富士山麓では様々な地形が見られます。


そうした特徴ある地形を観察するのも面白いと思います。
河口湖観光のアクセスは…車なしでも行ける??
さて、河口湖観光には外せない上記2カ所の観光地へのアクセスのご案内です。
河口湖オルゴールの森美術館
河口湖付近を一番訪れやすいのは車になりますが、通行車線や運転席が海外と異なる日本でレンタカーを借りようと思う方は少ないのではないでしょうか。
そこで、電車と河口湖周遊レトロバスの利用を推奨します。河口湖駅まで電車を利用し、そこからはレトロバスで30分程度です。
また、東京や名古屋、京都、大阪などの関西以東の主要都市からは河口湖駅まで高速バスが出ています。時間がかかる分、乗換もなく安値ではあるので、利用してみるのもいいかもしれません。
鳴沢氷穴
鳴沢氷穴も、美術館同様に車が一番訪れやすいのですが、公共交通機関ならば河口湖駅から路線バス、あるいはレトロバスを利用するのが最もいいでしょう。路線バスを利用した場合は駅から30分程度です。
次回の旅行は自然の素晴らしさが身に染みる観光地・河口湖へ!!

富士山麓に広がる河口湖。単なる湖ではなく、周りに温泉や素晴らしい観光地がわかっていただけたと思います。
- 五感をフルに使って、素敵なオルゴールを楽しめる河口湖オルゴールの森美術館
- 富士山由来の面白い地形で探検気分を楽しめる鳴沢氷穴
また、こうした観光地を訪れると、そびえ立つ富士山の姿はきっと目に入るでしょう。
どの時期に訪れても富士山と河口湖は異なる風景を見せてくれます。一度訪れると、再訪したくなること間違いなし!!次回の旅行はぜひ河口湖を訪れましょう♪
参考サイト
河口湖オルゴールの森美術館公式ホームページ
https://kawaguchikomusicforest.jp/
鳴沢氷穴公式ホームページ
https://www.mtfuji-cave.com/

国内、国外問わず出かける旅行が趣味、また仕事中によく口にする「こんぺいとう」をこよなく愛する青年。「こんぺいとう」による肥満に日々怯えつつも、ついつい口に運んでしまう今日この頃。旅行は年7~8回ほど出かけるが、日本国内ではまだ関東地方の一部が未訪問であり、早期に47都道府県制覇をするのが現在の目標。