蔵王温泉では共同浴場と日帰り温泉を楽しもう

出典元:蔵王温泉観光協会

蔵王といえばスキー場や樹氷が有名です。スキーをした後は、温かい温泉に入りたくなりませんか?

蔵王温泉には、日帰り温泉施設もたくさんあるので、温泉巡りが楽しめます。

今回は、共同浴場や日帰り温泉をご紹介します。

歴史の古い蔵王温泉

蔵王温泉は山形県にあり、標高880mに位置しています。

山形県内で最も古い温泉で、開湯は、西暦110年にさかのぼります。

吉備多賀由(きびのたかゆ)が戦いで毒矢に当たり、ただれて苦しんでいたところ、遠くに見えた桜を目にして、枝を1本折って持ってくるよう家臣に命じました。

家臣は山の途中で迷ってしまい、偶然温かい泉を見つけました。そこで、吉備多賀由が入浴すると傷が数日で治ってしまったということです。

温泉のタイプ

強酸性の硫黄泉で、皮膚病に効くといわれています。

5つの源泉群と47の源泉があり、1日8,700トンという豊富な湯量が特徴です。

効能

切り傷、やけど、皮膚病、高血圧症、慢性婦人病、糖尿病、動脈硬化症などに効果があります。

強酸性の湯は美肌効果もあるので「美人の湯」ともいわれています。毎日ここの温泉に入れる人がうらやましいです。

温泉街

温泉街には、共同浴場、日帰り入浴施設、旅館、ホテルがあるので、いろんな温泉を巡り歩けます。

硫黄のにおいがして、温泉街に来たという感じがします。

Photo by 三井華 in December 31, 2017

温泉街の川もゆげが立っています。

共同浴場は、ファンも多い実力派

まず、共同浴場をご紹介します。昔ながらの雰囲気があるので、地元の人になりきって温泉を楽しめます。

3カ所あるのですが、料金は共通して、大人200円、子供100円です。無人なので、入浴料は入口に設置されている料金箱に入れます。

出典元:蔵王温泉観光協会

「上湯」(山形県山形市蔵王温泉45-1)

一番高い位置にある温泉で、すぐそばには酢川温泉神社があります。

建物は新しく、内部の天井は高いので気持ちが良いです。

「下湯」(山形県山形市蔵王温泉30-2)

温泉街の中心あたりにあります。かなり熱い温度で、行く時間にもよるのですが、白濁したお湯です。

屋外に足湯もあるので、温泉に使った後で待っているときも湯冷めしません。

「川原湯」(山形県山形市蔵王温泉43-3)

温泉街の裏通りにあります。源泉が湯船の底から湧き出ていて、すのこが敷いてあります。青緑の色が綺麗です。

新鮮なお湯をたった200円で楽しめるなんで贅沢です。

3カ所の共同浴場の共通案内情報

営業期間:通年
営業時間:午前6時から午後10時
料金  :大人200円、子供100円
問合せ :023-694-9328(蔵王温泉観光協会)

「湯めぐりこけし」を使って温泉巡り

「湯めぐりこけし」は、温泉巡りのパスのようなもので、1,300円で購入すると、シールが3枚ついてきます。

共同浴場は含まれていませんが、加盟温泉施設で、1カ所に1枚使用します。(一部2枚必要な温泉施設もあります。)

複数人で分けて使うこともできますよ。

「湯めぐりこけし」が買えるのは、バスターミナルの横にある蔵王観光案内所のみです。

「湯めぐりこけし」には、絵入れ前の「こけし」がついてきます。そのままでも良いのですが、田中こけし店で追加料金240円を払うと絵入れ体験もできます。

問い合わせ先

蔵王観光案内所:023-694-9328
田中こけし店 :023-694-9386

おすすめの日帰り温泉を紹介

日帰り温泉をピックアップしてご紹介します。

①蔵王大露天風呂

春から秋にかけて自然の中で温泉が楽しめるのが、蔵王大露天風呂です。

こちらの動画で大露天風呂の魅力を紹介しています。

趣のある入口の階段を下りていくと、露天風呂があります。

上2段は女性用、下2段は男性用です。石鹸やシャンプーは使えないのですが、このお湯に入っていると肌のいらない脂分を洗い流してくれるので、実際、石鹸いらずなんです。

渓流のせせらぎに耳を傾けながら、五感で感じる温泉です。

営業情報

営業期間:4月〜11月
(降雪時は営業しない場合があります。)
営業時間:6:30~18:00(最終受付17:30)
(4月と11月は営業時間が変更になる場合があります。)
料金  :大人550円、子供(12歳未満)300円
駐車場 :利用者専用駐車場あり(60台)
電話  :023-694-9417(蔵王温泉観光株式会社)

②かわらや

清潔で雰囲気が良かったのがこちらの温泉です。

出典元:かわらや

「すのこ湯」は、源泉が湧き出しているところに「すのこ」が敷いてあるので、かけ流し100%の贅沢なお湯です。

浴槽は広くないのですが、そこがまたリラックスしやすいと感じました。温度は、熱過ぎずちょうど良いくらいです。

もともと温泉のファン達が推奨する旅館だったのですが、火事で全焼してしまったそうです。建て直されて復活したので、清潔な施設です。

2部屋限定で宿泊もできるので、検討してみてはどうでしょうか。

営業情報

営業時間:5月~9月 9:00~20:30、10月~4月 9:00~20:00
休業日 :不定休のため公式ホームページをご確認ください。
料金  :大人450円、子供250円
電話  :023-694-9007

観光するなら酢川温泉神社

Photo by 三井華 in December 31, 2017

温泉の神様として地元の方から親しまれている「酢川(すかわ)温泉神社」は、石段を登った高台にあります。

石段は、運動不足にはつらいですが、両脇に立つ灯篭に川柳が書かれているので、見ながら登るのが面白いです。

夜はちょうちんに明かりが灯って、いい雰囲気。

休憩に「いがもち」を食べよう

こちらの動画では、いがもちを紹介しています。

稲花餅(いがもち)は蔵王の名物お菓子で、一口サイズのお餅の中にはこし餡が入っています。

とっても柔らかいので、持ち帰るよりもその場で食べることをおすすめします。

年間を通して自然を楽しむ

蔵王はスキー場として有名ですが、春から秋にかけてはトレッキングができます。

蔵王のお釜

こちらの動画でお釜の様子を紹介しています。

蔵王五色岳にある火口湖で、エメラルドグリーンの水が神秘的です。水の色は、天候によって変わりますので、何度でも訪れたいですね。

ちなみに、冬は雪の影響で道が通行止めになっていて、お釜を見にいくことができません。

アクセス案内情報

行き方

≪車≫
山形蔵王ICから国道13号で約30分
≪バス≫
JR山形駅からバスで約40分
(予約不要:大人片道1,000円、こども片道500円)
JR仙台駅からバスで約1時間40分
(要予約:大人片道1,600円、こども片道800円)

まとめ

今回ご紹介した「蔵王温泉」についてのまとめです。

  1. 蔵王温泉は西暦110年から続く、歴史ある温泉
  2. 強酸性の硫黄泉で、皮膚病に効く
  3. 共同浴場は200円で気軽に入れる
  4. 「湯めぐりこけし」のパスを使って、湯巡りを楽しむ
  5. 観光するなら酢川温泉神社
  6. 名物の「いがもち」を食べよう

蔵王温泉では温泉を楽しむだけでなく、スキーやトレッキングを通して自然を満喫できます。

東京から足を伸ばして蔵王に行ってみませんか?